人と比べてしまう原因と心理は?劣等感を抱かず落ち込まないための考え方

誰しも、人と比べて自分が劣っていると感じ、落ち込んでしまうという経験はあります。

実は、劣等感を抱かずに落ち込まない考え方があるのです。

そこで、比べてしまう原因と心理とは何か?と「劣等感を抱かない考え方」について解説いたします。

この記事を見て分かること

  • 人と比べてしまう原因
  • 人と比べて落ち込む心理
  • 人と比べて落ち込まないための考え方

人と比べる原因

比べる原因はシンプルです。相対評価の世界だからです。

ですから、比べることを辞めるのは現実的に不可能です。人が元から有している性質ですからね。

例えば、「仕事ができる人」・「頭がいい人」・「イケメンな人、かわいい人」・「優しい人」・「おとなしい人」も比較によって初めてその意味を持ちます。

仮に、全員が等しい容姿・性格・能力を有していれば、上記の言葉は存在さえしません。

もう一つ、具体例として新入社員の評価について考えましょう。

大企業では一年で100人以上の新卒社員を雇用します。要は比較対象が沢山あります。そのため、早いうちから「あの人は仕事がデキる」とか「この人は仕事がデキない」等の判断をされます。

一方で、零細企業では数年に一度程度しか新入社員を雇用しません。当然、比較対象が少なくなるので、人と比べられなくなります。

このように、人が複数人いれば、その分だけ比較されやすくなります。そのため、人と比べるのは仕方ないと割り切りましょう。

つまり、劣等感を抱かない考え方が最も大切なのです。

人と比べて落ち込む心理

比べて落ち込む心理は劣等感です。

確かに、人と比べて自分が劣っていたら、自尊心も傷づきます。特に、見下していた人たちに追い抜かれると屈辱感も増して本当につらくなります。

しかし、なぜこのような心理状態になってしまうのでしょうか?

ここではそんな心理状態になる理由について解説します。

自分の能力を過信している

それは、自分の能力を無意識に過信しているからです。これは経験不足の時によく起こる事象で、ダニングクルーガー効果とも呼ばれます。詳細については次の記事をご覧ください。

【無知の知】できない人ほど勘違いする「ダニング・クルーガー効果」について徹底解説

要は、自分の能力を過信し、求めるレベルを高く設定し、そのギャップに苦しんで落ち込んでしまうわけですね。つまり、墓穴を掘っているのです。

会社の新人が大口をたたきがちなのは、こういった心理的背景があります。

今現在を意識しすぎ

劣等感を感じるのは、能力や技術が劣っているからです。しかし、現時点での話でしかありません。

ですが、劣等感を感じやすい人は今現在を強く意識してしまいます。

そのため、今現在、他者より劣っていることに対して過剰に反応し、精神的に落ち込みます。

しかし、将来自分が努力を重ねれば十分巻き返せます。

ただ、このタイプの人はそれに気付けていない傾向にあります。

人と比べて落ち込まないための考え方

人に劣等感を感じる人は、能力の過信現在重視の姿勢があります。

そのような課題を解決するための考え方は次の通りです。

プライドを捨てる

自分の能力を過信する要因として、プライドの高さがあります。

まずは無駄なプライドを捨てるようにしましょう。そうするだけでもかなり気が楽になります。

また、プライドを捨てると周囲の人から知識や技術を素直に吸収できます。それにより、自分の能力をさらに伸長できます。

つまり、プライドよりも実を取れ!というわけです。

失敗を肯定する

劣等感を感じる人は完璧主義者の傾向にあります。これは自分の能力を過信に繋がっています。

なぜなら、自分なら完璧にできると勘違いしているからです。

実際、それは不可能です。イチローだって全盛期でも打率4割に届かないのですから。

失敗を織り込んで行動しなければなりません。普通の人であれば、取り返しのつかない失敗や意図的な失敗以外は受け入れてくれますよ。

要は、収穫のある失敗ならいくら失敗しても問題ないのです。この考え方を身に付けるだけで、失敗を肯定することができ、挑戦的な仕事に取り組めるようになり、成長速度も飛躍的に伸ばせます。

失敗した際に立ち直る方法については、次の記事を参考にしてみてください。

仕事の失敗で落ち込んだ時の7つの立ち直り方を分かりやすく解説

失敗は成功のもとと言われる理由については、次の記事がおすすめです。

失敗を成功に繋げるために必要なこととは?「成功は失敗のもと」の本当の意味について

未来志向

劣等感を感じる要因に、意識を現在に向けすぎていることも挙げられます。

一方で、未来志向で考えると、他人と比較して劣っていても気にならなくなります。

なぜなら、将来その比較相手を上回れば良いですからね。そうするば、現在の劣等感をモチベーションに変換できます。

この未来志向はポジティブ思考にもつながるので、おススメです。

自分を無条件に認める

この考え方も身に着けることができれば、人と比べて負けていても落ち込むことはなくなります。

その方法は、自分自身の価値を比較の外に置くことです。

自分を比較によって認めるのではなく、自分の存在自体を無条件で認めるということです。

これをすることで、自分の価値を揺るがないものにできます。

まとめ

人と比べてしまう原因は?

それは、相対評価の世界で生きているからです。

人は何でも比較してしまう生き物です。ですから、人と比べてしまうのも自然のことです。

ですから、いつも人と比べてしまうと落ち込む必要は全くありません。

大切なのは、人と比べても劣等感を感じない心です。

人と比べて落ち込む心理は?

人と比べて落ち込む人の心理は「能力の過信」と「過度な現在への意識集中」です。

これらによって、人より劣っていることに対して劣等感を覚え、落ち込んでしまいます。

人と比べて落ちこまないための考え方

今回は、人と比べて落ち込まないための考え方を4つ紹介しました。

皆さんも無理のない範囲でこの考え方を実践してみると良いです。

このような根本的な考え方を変えるだけで、メンタルの安定性が大きく変化します。

  • プライドを捨てる
  • 失敗を肯定する
  • 未来志向
  • 自分を無条件で認める