【アンガーマネジメント】SNSでの誹謗中傷は「怒り」に支配されて起きるという話

最近、「アンガーマネジメント」が取り上げられています。

アンガーマネジメントは「怒りの感情をコントロール下に置くこと」を意味します。

このアンガーマネジメントは、ビジネスにおいては浸透しつつあります。しかし、プライベートの部分は置き去りになっています。

例を挙げると、「煽り運転」や「SNSにおける誹謗中傷」などがあります。

そこで、今回はプライベート、特にSNSの誹謗中傷をしないためのアンガーマネジメントについて解説いたします。

怒りに支配されて起きた誹謗中傷例

煽り運転のガラケー女

こちらの記事にもあるように、煽り運転厳罰化の契機となったこの事件には、SNSの誤った特定騒動により、被害を受けた女性がいらっしゃいました。

被害女性は、誤った特定騒動が起こらないように、誤った情報を拡散した人間に対して訴訟を起こしました。

このような特定騒動には情報の信頼性誹謗中傷の問題などSNSの持つ問題があります。

では、このような問題はなぜ起きたのでしょうか?

その原因は、「怒り」の感情です。みなさんも常磐自動車道での煽り運転から暴行までの動画を一度は見たことがあるのではないでしょうか?

多くの方はあの映像を見て、恐怖感や不快感を抱き、その後に強い怒りの感情を持ったのではないでしょうか?

正義感の強い方は、怒りのままにSNSでの特定・誹謗中傷に加担にした方もいるかもしれません。

ここで重要なのは、怒りで我を失うことです。

つまり、アンガーマネジメントができないという点にあります。SNSユーザーの大部分が自身の怒りをコントロールできていれば、今回のような被害者を出さずに済んだのではないでしょうか?

このように、アンガーマネジメントはビジネスだけなく、プライベートでも重要なのです。

リアリティーショー

近年、恋愛のリアリティーショーが流行っていますが、誹謗中傷の勢いも増しつつあります。

話題性を出すために、意図してSNSの炎上を誘っている場合もありますしね。

SNSが炎上すれば、必ず誹謗中傷が発生します。当然、誹謗中傷は怒りによって起こります。

また、怒りにもいろいろな種類がありますが、炎上の場合は義憤を刺激されるケースが多いです。

過去のSNS炎上例を見てみても、義憤がいかに人の感情を動かすかを理解することが出来ます。

一見、義憤と聞くと言葉は立派ですが、その実は極めて危険なものです。

なぜなら、自分自身の行動を正当化することが出来るからです。

要は、罪の意識を感じにくく、行動がエスカレートするリスクが高まるのです。最悪の場合、罪の意識を感じないまま逮捕されるという可能性もあり得ます。

一方で、炎上の仕掛け人は簡単に話題性を獲得することが出来ます。話題性を獲得できれば、視聴率の向上やSNS・ブログにおけるPV数増加に大きく寄与し、莫大な収益金をもたらします。

ですが、SNSの炎上に参加することにメリットは全くありません。むしろ、沢山のデメリットがあります。ですから、皆様も気を付けるようにしましょう。

SNSにおけるアンガーマネジメント方法

SNSを辞める

SNSに触れなければ、SNS炎上に触れることもありません。

もちろん、誹謗中傷によって訴えられるリスクをゼロです。

無駄な時間も減らせるので、個人的には最もおすすめです。

仲間内だけでSNS

仲間内だけのコミュニティにおけるSNSなら、炎上に触れるリスクも減少します。いわゆる鍵アカウントです。

自らが誹謗中傷するリスクもなくなります。そりゃ、仲間内で誹謗中傷を伴った罵り合いなんてあまりしませんからね。

基本的に、リアル又は濃密なコミュニティーから離れれば離れるほど、人間関係があいまいになり、SNS炎上や誹謗中傷のリスクが高まります。

怒りの感情に注意する

ツイッター等のSNSは不特定多数の人たちと様々な会話ができるのが大きなメリットです。

しかし、上記に挙げた方法ではそのような交流に制限が生じてしまいます。

それが嫌な場合は、常に怒りの感情(特に義憤)には注意しましょう。

基本的に怒りの感情を抑えておけば、SNSの炎上に参加して誹謗中傷もなくせます。

自分の怒りの感情に気付くことも自体もアンガーマネジメントの一つです。

メリットとデメリットを考える

怒りを感じたら、一度踏みとどまって誹謗中傷のメリット・デメリットを整理しましょう。

そうすれば、おのずと自分自身が参加することに得が全くないことが理解できます。

理性さえしっかりと保っていれば、炎上騒ぎや誹謗中傷の世界とは縁を切ることができます。このように、理性によって感情をコントロールすることもアンガーマネジメント手法の一つです。

怒りを感じたら時間を置く

怒りを感じたことを認識して、メリット・デメリットを整理しても怒りの収拾がつかないこともあるかもしれません。そのような時は、思い切って時間を取りましょう。

そうすることで、自分の中にある怒りを抑えることが出来ます。その原理は、一般的なアンガーマネジメントと同じです。

皆さんも怒鳴る前に6秒間我慢すると良いという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

これにもあるように、怒りの感情というのはよっぽどのことがない限り長く持続しません。ですから、SNSにおいて強い怒りを感じた場合は、SNSアプリを閉じて時間を置くようにしましょう。それだけで、不用意に炎上に参加したり、誹謗中傷の言葉を送りつけたりすることが無くなります。

まとめ

今回の話を簡潔にまとめると、「SNSにおける炎上や誹謗中傷は怒りに起因している」ということです。

逆に考えると、怒りの感情をしっかりと制御することが出来ていれば、炎上や誹謗中傷の問題に巻き込まれることなく、SNSのメリットだけを享受できるのです。

ですから、SNSを使用する際は「アンガーマネジメント」が重要になるのです。というわけで、今回はSNSにおけるアンガーマネジメント手法について説明しました。

SNSに限らず、短気には多くのデメリットが多いです。皆さんも注意するようにしましょう。

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