芯が強くてブレない人の特徴とそうなるための方法について

ワンピースのルフィ対ドン・クリーク戦を見ていたゼフの言葉に次のようなものがあります。個人的には、ルフィーの芯の強さ、信念の強さをうまく表現したセリフだと思っています。

……全身に何百の武器を仕込んでも
腹にくくった”一本の槍”にゃ敵わねェこともある…

出典:ワンピース第8巻 68話 ”覚悟”より

現実の世界でも芯があってブレない人ってかっこいいですよね。そういう人たちの姿をみて、「僕もそんな人間になりたいなぁ。」と思いながら過ごす中で、芯が強くてブレない人の特徴が見えてきました。そして、その特徴を踏まえて自身の行動を変えた結果、以前の自分とは見違えるほど、ブレにくい人間になれました。それでも、たまにはブレるけどね…笑

というわけで、今回は芯がしっかりしていてブレない人の特徴とそうなるための方法について説明していきたい思います。

ブレない人の表面的な特徴

ブレない人は、「自分の価値観を確立している」、「責任感が強い」、「自分を信じている」といった特徴がありますが、これらの特徴が表に現れることはあまりありません。仮に、自分や他人がそのような特徴を有していても、認識できないこともあるでしょう。そのため、ここではブレない人の表面的な特徴について説明したいと思います。

流行に流されない

ブレない人は自分の価値観によって物事を判断します。そのため、周囲の人の行動に惑わされることはありません。時代遅れだったとしても、自分が気に入っているスタイルならば、それを変えることはないでしょう。むしろ、流行に左右されている人を見て、自己確立ができていないなぁと冷めた目で世の中を見る傾向があります。

物持ちが良い・リピートしている商品が多い

ブレない人は一度気に入ったものを長く愛用する傾向にあります。また、消耗品である場合はその商品を何度もリピートする傾向にあります。そりゃ、自分の価値観で良いモノかどうかという判断をしているわけですからね。価値観なんてそうそう変わるものではないので、結果として同じものを長く愛用するということになります。

こだわりが強い

ブレない人は自分の価値観が確立されているため、こだわりが強い傾向にあります。傍から見て、同じような製品・サービスであっても、それらの違いを見出し、自分が良いと思うものを選択します。それが結果として、流行に流されなくなったり、物持ちが良くなったり等に繋がるわけですね。

発言がコロコロ変わらない

当たり前の話ですが、ブレない人はめったに発言が変わることがありません。そりゃ、自分で考えて自分で納得して発言しているわけですからね。逆に言うと、発言がブレる人は人の意見を鵜呑みにしてしまいます。上司のAさんがそう言ってたから、自分の意見を翻すとかね。もちろん、それに筋が通っていたら良いですが、真逆のことを言ってたら周りからはブレブレ人間と認定されてしまいます。

ブレないようになるために

自分の価値観を確立する

ブレない人は自分の価値観が確立されています。そのため、あらゆるものの判断を自分の価値基準によって判断することができます。世の中には流行り廃りがありますが、もちろんそういったものにも一切流されません。他人からどれだけおすすめされても、自分の価値観と照らし合わせて合わないものであるなら、それを採用することはありません。

責任感が強く持つ

ブレない人は責任感の強い人が多いです。そういう方は、判断が迷うような状態に面したときでも、自分の責任に従って、判断することができますからね。具体的な人物を挙げるとしたら、山一證券の野沢社長が挙げられるでしょうか?

山一證券の倒産時の会見で、「社員の皆様にはどのように説明するのですか」という質問が飛んできた際に、次のように答えました。「みんな私ら(経営陣)が悪いんであって、社員は悪くありませんから! どうか社員に応援をしてやってください。優秀な社員がたくさんいます、よろしくお願い申し上げます、私達が悪いんです。社員は悪くございません」

ちなみに、野沢さんは倒産寸前に社長になった方で、それまでは支店長でした。そのため、巨額の簿外債務についても社長になるまで一切知らなかったそうです。それにもかかわらず、みんな私らが悪いと言い切るんだからかっこいいですよね。言い逃れできる状況にも拘わらず、経営者としての責任を全うしようとする姿は、芯の強い人と言うほかないでしょう。

自分を信じる

自分を信じられる人は、周りの意見に左右されてブレることがありません。もちろん、それは周囲の意見を聞かないことと同じ意味ではありません。周囲の意見も聞きつつも過度に惑わされることなく、最終的には自分を信じて結論を出せる人のことを意味します。

そうやって、一本筋を通した人間はブレることなく自分の道を進むことができるので、結果としては成功しやすかったりします。

ここでは、プロ野球選手とコーチの関係を事例として考えてみたいと思います。オリックス時代のイチローは当時の土井監督に打撃フォームの修正を指示されたことがあります。なんとイチローはその指示を拒否しました。監督と言えば、現場のトップです。そんな人の指示を無視できるぐらい自分の打撃フォームに自信があったのでしょうね。

一方で、ドラフト1位で将来を嘱望された選手がコーチの言われるがままにフォームの矯正をしました。その結果、持ち味の剛速球は身を潜め、大した球威もコントロールもない凡庸な選手となり、引退を余儀なくされたそうです。

このように、指導役の人が常に正解を持っているわけではありません。結局、自分の人生の責任を取れる人は自分だけですからね。つまり、自分を信じなきゃ何も始まらないわけです。

まとめ

  • ブレない人の表面的な特徴は?
    表面的な特徴としては、「流行に流されない点」、「物持ちがよく、リピートしている商品も多い点」、「こだわりが強い点」、「発言がコロコロ変わらない点」などが挙げられます。しかし、これらの特徴は、芯が強くブレない性格の結果として表に現れるものなので、ブレない人間になりたいからって上に示したような特徴を真似しても意味はありません。
  • 芯が強く、ブレないようになるための方法は?
    意識するべきことは、「自分の価値観を確立すること」、「責任感を持つこと」、「自分を信じること」です。まさに、言うは易く行うは難しです。もちろん、一朝一夕で何とかなるものではありません。そのため、長期的な目線をもって、上に示した3つのことを意識しながら、日々の生活に取り組む必要があります。そうすれば、時間はかかりますが、本当に芯が強くてブレない人間になることができます。