【お金と幸せの関係】お金があれば本当に幸せなのか?を少し哲学をしてみた

日常の哲学

SNSをしていると、「月収〇〇万円達成しました!」なんて言葉を、よく見かけます。

それには、「昔は貯金もなく、ブラック企業に勤めていて…」なんてプロフィールが添えられていることが多いのですが、「そこから脱け出した手法をお教えします!

なんていう、コンサルビジネス(?)につなげようという狙いが、どうやらあるみたいですね。

そうした方々のお話(文章を)目にしていると、「こういう副業でお金を稼げるようになって、今は幸せです!」って内容に要約できます。で、お金や時間が自由に使えない人たちに「救いの手」を差し伸べようというわけです。

もちろん、他の人のためになりそうなサービスを提供しようという思いは大切だと思います。

たとえ、それが無償であれ、有償であれ。

でも、その手法やビジネスの内容はともかく、それでも違和感を感じることがあります。それが、暗黙となっている「お金」と「幸せ」の関係についてです。

この記事を読んで分かること!
お金と幸せの関係性

お金がなければ幸せにはなれないのか?

お金儲けとして副業を推奨している人たちの共通した考え方には、「お金がなければ幸せにはなれない」という強迫観念めいたものがあります。

幼少期より、お金のことで苦労したり、ツラい思いをしたことがあるのかもしれません。しかし、本当に幸せになるためには、お金は必要不可欠なものでしょうか?

確かに、お金があることで回避できる不幸はたくさんあります。難病治療のために高額な手術費用がかかるかもしれない。お金があれば、助かる命かもしれません。

子どもに十分な教育を受けさせてあげたい。これも、お金があれば片付けられる問題でしょう。衣食住だって、お金がないと成り立ちません。

しかし、お金がなければ、幸せになれないのでしょうか?

これは別の問題のような気がします。

もしも、お金がなければ幸せになれないのだとしたら、お金がなかった時代には幸せはなかったことになります。果たして、そうでしょうか?

人類の起源とお金の起源

諸説ありますが、人類の起源は何万年も前とされています。(いわゆる「現生人類」が誕生したのは、20万年前とれているそうです。2019年10月28日に国際研究チームが科学史『ネイチャー』に論文を発表しているようです)。

一方、お金の起源は数千年前というのが、定説です。世界最古の鋳造貨幣(硬貨)であるエレクトロン貨は紀元前700年頃のものですね。

では、その間、数万年にわたって、人は幸せではなかったのでしょうか?

現代に比べると、厳しい生存競争にさらされていたのは間違いないでしょうが、それでも、幸せな生活を送ることはできたでしょう。

愛する人と共に過ごせることを、子供の成長を実感できることを、自然の恩恵を授かれることを、幸せと感じられる瞬間はあったはずです。

現代における幸福

幸せになりにくい時代

こういう話をすると、時代が違うと言われるかもしれません。物に溢れ、生きること自体は比較的容易となった現代において、「幸せ」という概念そのものも時代と共に変わったのだと。

確かに、そうした一面はあるでしょう。

貧富の差が開き、二極化していく時代において、他人としk比べると、「自分に足りないもの」や「満たされないもの」が目につきやすくなっているのかもしれません。

貨幣経済が発達した現代においては、欲望は肥大するばかりですから。

お金があることでできることが多いということは、お金がなければできないことが多いと感じられるのも無理からぬことでしょう。

そういう意味では、幸せになりにくい時代なのかもしれません。しかし、幸せがお金によってまかなえるかというと、決してそんなことはありません。

収入に比例しない幸福度

例えば、私の知人には年収が1000万円を超える人がいます。

世間的にみると、十分な収入といえるでしょう。でも、彼は幸せそうにはみえないのです。やりたくもない仕事にいつもイライラして、ため息をつく日々を過ごしています。

いくつもの不動産を持つ資産家の方も、そうです。莫大な不労所得があり、経済的にはとても潤っているのですが、実に疑り深く、人を信用することをしません。

友人もおらず、独り身で、はた目にはとても寂しい人生を送っているようにみえます。そんな生活が幸せといえるでしょうか?

逆のパターンもあります。月収が手取りで16万円くらいですが、生活に困ることなく、人生を楽しんでいる人もいます。

彼は、好きな時に好きな国に旅行に行き(いわゆる、貧乏旅行ですが)、やりたくもない仕事はせず、興味のあることなら薄給でも働くというスタンスをとっています。

経済的に恵まれているわけではありませんが、とても楽しそうに日々を過ごしています。

もちろん、それぞれに苦労もあるでしょうが、どちらが幸せかというと、圧倒的に後者だといえるでしょう。本人も幸せだと思っているみたいです。

こうした事例をみると、幸せが必ずしもお金と直結していないということがよくわかります。

お金と幸せの関係について

お金があると避けられる不幸はあるとしても、お金があれば幸せになれるとは限らないということはいえると思います。むしろ、必要以上にあるお金は幸せの妨げになるのかもしれません。

幸せに暮らしている人の特徴は、自分にできることを見つけ、精神的に満たされていることに喜びを感じながら生きていることです。

逆に、自分に足りないこと、満たされていないことばかりに目がいく人は、はたから見ても、幸せそうにはみえません。

お金というものは、実現可能な選択肢を増やしてくれます。

しかし、それゆえ同時に、お金がないと、できないことや満たされないことをまざまざと見せつけられることにもなります。そういう意味では、お金は幸せを覆い隠してしまうのかもしれませんね。

幸せであるためには、自分にとって何が必要なのかを見極めることでしょう。

必要以上に何かにとらわれたり、満たされないことばかりに目を向けると、果てしない欲望にがんじがらめになり、幸せであることにさえ気付けなくなることだってあります。

そう考えると、何ものにもとらわれない自由な精神こそが、幸福の条件といえるのかもしれませんね。

まとめ
・お金で不幸を避けられることもある
・幸せが必ずしもお金と直結していない
・お金を持っていても満たされない人もいる
幸せな人は自分にできることを見つけ、精神的に満たされることに喜びを感じている