直径記号φ(ファイ)の出し方と読み方を解説

今回は直径記号である「φ」の読み方と出し方について解説します。

  • 「φ」の読み方は「ファイ」です。
  • ファイ」と打ち込んで変換するとPC上で「φ」を出せます。

以下は、φに関する知識についてご紹介させていただきます。

そもそもφ(ファイ)って何?

φ(ファイ)はα(アルファ)、β(ベータ)と同じギリシア文字です。

一般に、φは直径記号、電磁気学の磁束、数学の角度を表す文字としてよく使用されています。そのため、理系科目を学んだ方からすると身近な文字です。

一方で、理系の学問になじみのない方は、不思議な字に思われるかもしれません。しかし、日常生活等の身近な場面でも注意してみると見かけることが多いです。

それは、直径記号としての「φ」は日本工業規格(JIS)によって定められているからです。

例えば、「φ10mmの丸棒」という表記の場合は、直径が10mmの丸棒を意味します。

半径と間違えないようにしましょう。半径は英語のradiusの頭文字を取ってRと表現されますよ。このRについてもJIS規格によって定められています。

φ10丸棒をモノタロウで検索すると、次のような検索結果が表れます。このように、直径記号を活用することで自分の欲しいものをより簡単に検索することが出来るわけですね。

皆さんもぜひお試しください!

7.1寸法補助記号

寸法に次の寸法補助記号を付けることによって,寸法付き形体の形状を識別する。寸法補助記号は,寸法数値の前に付ける。

φ:直径(呼び方:まる又はふぁい)
R:半径(呼び方:あーる)
□:正方形(呼び方:かく)
Sφ:球の直径(呼び方:えすまる又はえすふぁい)
SR:球の半径(呼び方:えすあーる)
記号 えんこ :円弧の長さ (呼び方:えんこ)
t  :板の厚さ (呼び方:てぃー)
C:45°の面取り(呼び方:しー)

引用:JISZ8317-1:2008.製図-寸法及び公差の記入方法-第1部:一般原則.

直径記号φ(ファイ)の読み方と出し方

φの読み方

φの読み方はファイです。

先ほど引用したJISでの呼び方には、直径を意味するマルというものもあります。

しかし、φをマルと呼ぶ人はほとんどいません。

意味が通じてこその言葉なので、φはファイと呼ぶことをおススメします。

φの出し方

「ふぁい」とキーボードでかな入力し変換すれば、「φ」になります。

読み方さえ知っていれば、「φ」を出すのは簡単です。

これは、他のギリシャ文字にも共通することで、η(イータ)、ζ(ゼータ)、ψ(プサイ)、ω(オメガ)なども読み方から簡単に変換することができます。

ギリシャ文字の読み方が分からない方は、こちらのサイトを参考にすると良いでしょう。

もちろん、文字コードで入力することも可能ですが、普通に変換するよりも時間がかかるのであまりお勧めしません。

直径記号φ(ファイ)の使い方

直径記号のφは数字の前に付けて使用します。

例えば、直径10mmの丸棒は直径記号を用いてφ10の棒と表すことができます。その他にも、内径25mmのホースであれば、φ25のホースと表すことができます。

つまり、φは外径・内径の両方を表すことができるわけですね。

また、φの代わりに外径はD,内径はdと表されることもあります。ちなみに、このD,dは直径を表すdiameterの頭文字に由来します。ですので、直径記号φと一緒に覚えておくと良いでしょう。

まとめ

  • φ(ファイ)とは?
    ギリシャ文字の一つです。一般的には、円柱や円筒の直径を表す記号として用いられています。また、電磁気学の磁束や角度を表す記号として用いられるケースもあります。
  • φの読み方は?
    φの読み方は「ファイ」又は「まる」です。しかし、「まる」と呼ぶ人はほとんどいらっしゃいませんから、基本的には「ファイ」と読んで問題ありません。
  • φの出し方は?
    ふぁい」と入力し変換することでφを出すことが出来ます。ちなみに、「まる」と打ち込んでも「φ」を出すことはできません。文字コードでの入力も可能ですが、面倒なのでお勧めしません。
  • ギリシャ文字の出し方は?
    ギリシャ文字は、読みがなを入力し変換することで出すことが出来ますよ。ギリシャ文字の読み方が分からない方は、こちらのサイトを参考にすると良いでしょう。
  • φの使い方は?
    数字の前にφを付けることで、直径の意味を持たせることができます。
    例えば、直径10mmの円柱であれば、φ10の円筒と記述することができます。類似の記号として、外径を表すDや内径を表すdがあります。これらの記号も使用する機会が多いので、併せて覚えておくと良いでしょう。