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「これで正しいのか?」という疑問
正しいとはどういう意味でしょう?「正しい意味」や「正しい行い」、「正しい選択」など、日頃から割と多く見かけます。ですが、本当は、「正しさなんてない」なんて意見もチラホラ。
言葉の「正しい意味」に関しては、社会通念上、決められた意味がありますので(辞書的な意味)、その意味と合っていれば「正しい」と判断されるでしょう。しかし、「行い」や「選択」のように、人によって受け取り方がまちまちのものについて、本当に「正しい」と言うことなどできるのでしょうか?
これについては、悩んでいる方々がいらっしゃるようですね。何かを目指して頑張っているんだけど、その目的を達成するために正しい努力ができているのか?あるいは、正しい判断が下せているかどうか?が気になるようです。
すぐに成果がでない物事に取り組んでいると、不安の影が忍び寄ってきますよね。仕方ありません。そんなとき、こんな疑問が心に浮かぶわけです。「本当にこれで正しいのだろうか?」と。でも、大丈夫。正しさの意味を知っていると、そんな不安も吹き飛ばせるでしょう!
正しいとはどういうことか?
正しいとは、どのような意味で用いられるのでしょうか?
①形や向きがまっすぐである。形が曲がったりゆがんだりしていない。
② 道理にかなっている。事実に合っている。正確である。
③道徳・法律・作法などにかなっている。規範や規準に対して乱れたところがない。
(デジタル大辞泉より)
今問題となっている「正しい」という言葉の意味は、明らかに②と③についてです。共に、説明にみられる「かなっている」という言葉があります。「適う」とは、どういう意味でしょう?
条件・基準などによく当てはまる。ぴったり合う。適合する。
(デジタル大辞泉より)
ほかにも幾つか意味はありますが、今回の文脈的意味に沿うのは、この「合う」という意味です。
そうです。「適う」とは、 何かに「合っている」ことを意味するのです。では、この「何か」とは何でしょう?正しさについて考えたり、論じられたりする場合、不思議なことに、この「何か」について語られることはほとんどありません。正しいとは、 「何かに合っている」という意味であるにも関わらず、それについて吟味されることがないというのは、驚きです。
この何かとは、論理的思考(ロジカルシンキング)で言うところの「前提」であり、社会通念上の「価値観」であり、学問で言うところの「公理」なのです。これがいかに重要かは、説明の必要もありません。
よくあげる例ですが、「1+1=2」は常に正しいというわけではありません。この式が正しいものとなるには、10進法が前提となるわけです。これが、2進法を前提とするなら、「1+1=10」となります。10進法に馴れた人が、何の説明もなく、いきなりこんな式を見せられたら、正しいと即断できないかもしれませんよね? 物事の正しさを判断する場合には、どのような前提に立っているかが重要になるのです。
正しさを判断するために
正しさを判断するためには、前提が必要となります。つまり、 どのような価値観に基づき、自分が何を欲しているかを、きちんと認識する必要があるということです。思いの外、ここのところがうまくできていない人が多いと感じます。
例えば、私たちは雑記ブログを運営してますが、それが私たちのやりたいことだからです。私たちは、収益化を第一義的に考えているわけではありません。PV数を第一に考えるなら、トレンドブログをやりますし、収益化を第一に考えるなら、アフィリエイトを優先してやります。ですが、私たちはそれをしません。そこに私たちの価値観が合わないからです。
PV数や収益化を第一に考えることが、いけないと言っているわけではありません。単に私たちがそれを欲していないだけなのです。もちろん、部分的にはそれを採用することもあります。しかし、それよりも、書きたい内容を書き、啓発的で読者のベースアップとなるような記事をストックしていきたいのです。もちろん、そうした活動を通して、自分たちの能力もベースアップさせていくつもりですが。
しかし、私たちが運営するようなブログは、ブログを通して考え方や知識を資産としてストックしていこうという意識がなければ、正しいやり方とは言い切れません。収益を最大にするという前提に立てば、私たちのブログは最適化されているとは言い難いのです。ですから、収益化という観点からすれば、私たちのやり方は正しくないということになります。
でも、ただそれたけで、「てつたまブログの運営方法は正しくない」と、一言で片付けることもできません。なぜなら、私たちの価値観に照らし合わせれば、私たちのやり方は正しいと判断できるからです。
結果が出ない時点で、「自分のしていることは本当に正しいのか?」と疑問に思うこともあるでしょう。結果がすぐに出ない分野においては尚更です。しかし、それでも成功を掴むためには、やり続けなければならない時、その正しさの基準を確認して下さい。
「自分が本当に求めているものは何か?」
「自分は何がしたいのか?」
自分の立ち位置と、目指すべき方向を見定めたなら、やるべきことが自ずと見えてくるはずです。
by tetsu
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