揚げ足を取る人の心理状態とそういう人への対応策を考える

人間関係・自己啓発

世の中にはやたらと揚げ足を取ってきたり、重箱の隅をつついたりしてくる人間が少なからず存在します。そういう人とは出来るだけ関わりたくないものですが、仕事の関係上どうしても付き合わなければならないことも…そういう時にどういった対応をすれば精神的に消耗せず、自分の意見を通すことが出来るのでしょうか?自分の経験を参考に解説していきたいと思います。

「揚げ足を取る」の意味

辞書によると、揚げ足を取るの意味は次のようなものです。

人の言いまちがいや言葉じりをとらえて非難したり、からかったりする。

出典:デジタル大辞泉

揚げ足を取るようですが、揚げ足を取るの意味には少し不足している点があるように思います。(ヤヤコシイ)なぜなら、人の言い間違いでも、してはいけない間違いしても良い間違いの二つがあるからです。

例えば、会社の会議や客先との商談などで数字を言い間違えたら、大変なことになりますよね?それに対する指摘が「揚げ足を取る」という行為に含まれるとは到底考えられませんもんね。それゆえに、「揚げ足を取る」の解説には若干の不足があると考えるわけです。そのため、日常的に使用される「揚げ足を取る」の意味は「重要性の低い領域における、間違いをとらえて非難したり、からかったりすること」のほうが良いでしょう。

ちなみに、重箱の隅をつつくの意味は次のようなものです。

どうでもいいような細かいことばかり取り上げて、口うるさく言うことのたとえ。

出典:故事ことわざ辞典

こう考えると、「揚げ足を取る」と「重箱の隅をつつく」の意味はほぼ同義として用いられている言えそうですね。厳密には、「重箱の隅をつつく」のほうが表現として適切といえそうですが。

揚げ足を取る人の心理状態

揚げ足を取る人は自己愛が強く、過剰な承認欲求を持っています。自分の有能性を誇示したいあまりに他者に攻撃的に振る舞いを取ってしまうんですね。そもそも、過剰な承認欲求は他者に認められないことに端を発しています。有能な人は認められ、無能な人は認められないことを考えると、「過剰な承認欲求を持つ人」≒「無能な人」と言えそうですね。

当たり前のことですが、すでに認められている人がわざわざ認めてもらう必要がありませんからね。マズローの欲求5段階説にもあるように承認欲求が認められたら、より高次の欲求である「自己実現の欲求」に興味が向きます。つまり、他者から承認に関心を持たなくなるわけですね。

さて、無能と呼ばれる人たちが本質をえぐるような質問や指摘が出来るのでしょうか?できませんよね。それが出来るならば、無能とは呼べないわけです。実際、フランスの有名な思想家であるボルテールも「その人の知性は、答えではなく質問ではかられる」という言葉を残していますしね。

これらのことより、「過剰な承認欲求を持つ人」≒「無能な人」≒「揚げ足しかとれない」という図式が成り立ちます。つまり、無能であるがゆえに、過剰な承認欲求を有し、本質を突くこともできず、苦し紛れに揚げ足を取っているわけです。

揚げ足ばかり取る人への対策

真正面から挑む

最もシンプルかつ強力なのが理路整然と質問や指摘が「揚げ足取り」であることを説明することです。しかし、上司に対してやれば、謎の政治力によって変なところに飛ばされかねませんし、部下に対してやれば、パワハラ扱いされかねません。つまり、諸刃の剣というわけですね。それでも、変に気を遣う必要がありませんから、精神的には非常に楽です。今後付き合う可能性が低い人にはやっても良いかもしれません。個人的には、あまりお勧めしませんが…

具体例を挙げると、こんな感じです。

揚げ足取りで有名な上司のAさんとその部下のBさんとの会話です。緊急報告だったためか、Bさんが受け取った資料の一部に誤りがありました。幸い話の本筋は間違っていなかったので、その資料を用いて、Aさんに報告することになりました。その会話の一部始終を見てみましょう。

Aさん
Aさん
この資料のこの部分間違っているんじゃないか?
この部分は話の本筋には関係ないのでお気になさらずに
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
関係なくても、関係あってもミスは許されない早く直してこい
これは緊急報告です。一秒でも惜しい状況なのはご存知でしょう?枝葉末節にこだわっている暇はないんで、早く本題に移りましょう
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
そういう些細なミスがやがて大きなミスを生むんださっさと直してこい
先ほども申しましたように、これは緊急の報告資料です。正確性より速度を重視した結果です。判断が少し遅れたら、多額の損害が出るかもしれません。話を進めさせてください。
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
じゃあ、さっさと話を進めろ

 

このやり方で良好な関係を築くことは相当難しいですよね?

やり過ごす

適当にやり過ごすことも一つの手です。おだてるよりは精神的に疲れません。揚げ足を取られても、重箱の隅をつつかれても気にしてはいけません。嵐が通り過ぎるのをヘッドバンキングしながらひたすら待ちましょう。そのうち、向こうも飽きてきます。

先ほどと同じ具体例で考えてみましょう。

Aさん
Aさん
この資料のこの部分間違っているんじゃないか?
この部分は話の本筋には関係ないのでお気になさらずに
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
関係なくても、関係あってもミスは許されない早く直してこい
申し訳ありません。係の者に伝えておきます
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
お前はその管理者だろう?だから、お前の責任だ
申し訳ありません、私の責任です
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
心から本当にそう思っているのか?
はい、申し訳ございません
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
時間がないのに余計なことに時間を使わせんでくれ
申し訳ございません、では話を進めさせて頂きます
Bさん
Bさん

 

謝り倒して嵐が過ぎるのをひたすら待っていますね。まぁ、適当に謝罪しているだけなので、精神的な負荷はそれほど大きくありません。

おだてる

精神的な負荷は大きいですが、もっとも効果的な対処法です。揚げ足をとられても、表向きには怒らず質問や指摘に丁寧に答えましょう。すると、向こう側の自尊心が満たされるので、風当たりが優しくなります。そのため、自分が本当に通したいことを通せるようになります。精神的には結構疲れますが、目的を達するための方法としては割と合理的だったりもします。

先ほどと同じ具体例で考えてみましょう。

Aさん
Aさん
この資料のこの部分間違っているんじゃないか?
おっしゃる通りです。大変申し訳ございません。以後このようなことがないように気を付けます。
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
心から本当にそう思っているのか?
もちろんです。Aさんの貴重な時間を浪費してしまったことを反省しております。この緊急報告はAさんにしか処理できない重要なものです。どうか、このまま話を進めさせて頂けないでしょうか?
Bさん
Bさん
Aさん
Aさん
仕方ないな、さっさと話をはじめてくれ
ありがとうございます。では話を進めさせて頂きます
Bさん
Bさん

 

これは精神的に結構な負荷がかかります。自分が正しいのにも関わらず、間違っている側をおだてる必要がありますからね。僕もこんな感じのやり取りをしたことがありますが、本当に精神エネルギーを消耗しますよ。

まとめ

  • 揚げ足を取るとはどういうこと?
    揚げ足を取るとは、「重要性の低い領域における、間違いをとらえて非難したり、からかったりすること」です。
  • 揚げ足を取る人の心理状態は?
    揚げ足を取りたがる人は、自己愛が強く過剰な承認欲求を有しています。
  • 揚げ足を取りたがる人への対抗策は?
    穏やかな順から、「おだてる」・「やり過ごす」・「正面から挑む」です。長期的な付き合いが続きそうな場合はなるべく穏便な手段をとることをおすすめします。