カプセル式コーヒーメーカーのネスプレッソとドルチェグストの違いを比較してみた

役立つ知識

最近、手軽で美味しいとカプセル式コーヒーメーカーの人気が高まっています。実際に僕も飲んでみましたが、香りが高くて非常に美味しいと感じました。その上、お湯も沸かしたり、コーヒーの計量をしたり、毎回コーヒーの出し殻を捨てたりと今までのドリップ式コーヒーで必要な作業が一切不要になります。

というわけで、今回はカプセル式コーヒーメーカーで有名な「NESPRESSO」と「Dolce Gusto」の違いについて調べてみました。まずは、ざっくりとした違いをしめします。

ネスプレッソとドルチェグストの簡易比較

ネスプレッソとドルチェグストの比較は次のような感じです。こうして比較してみると、対象とする顧客が全く違いことがわかりますね。

後ほど、ネスプレッソとドルチェグストの強みや年間コストの試算や購入方法の種類の詳細についても紹介いたします。気になる方はご覧ください。

ネスプレッソ

メーカーの信頼性について

ネスレネスプレッソ株式会社がコーヒーメーカーとコーヒーカプセルの輸入販売を行っています。名前からも分かるようにネスレ日本のグループ会社です。ネスレ自体は、スイスに拠点を置く売上高10兆円の世界最大の食品・飲料品メーカーです。そのため、メーカーとしての信頼性は十分にあると考えられるでしょう。

ネスプレッソの強み

劣化の無い状態高品質なコーヒー豆を最大19気圧という業務用レベルの高圧力で抽出します。それにより、家庭用とは思えないレベルの香りと味わいを引き出すことを可能にしています。

それぞれ詳しく解説していきましょう。

まずは、劣化の無い状態を保つために、独自形状のアルミカプセルを使用しています。これにより、コーヒー豆の酸化を防止し、揮発性のアロマをカプセルの中に閉じ込めておくことが出来ます。従来のドリップ式だと高級な豆を購入しても劣化により味が落ちてしまう問題があったので、いつでも安定した質のコーヒーを飲むことが出来るのはカプセル式の大きなメリットと言えます。

次に、高品質なコーヒー豆についてです。当たり前のことですが、コーヒー豆に対するこだわりもしっかりしていて、世界の総生産量の1~2%しかない希少かつ高品質なコーヒー豆を使用しています。もちろん、品ぞろえも28種類としっかりしています。また、社外品も多く販売されています。そちらを含めればバラエティは100種類を超えるかもしれません。

最後に、19気圧についてです。一般的なエスプレッソマシンの気圧が9気圧であることと比較してもかなり高いと言えるでしょう。一般的に、高圧のほうがより濃厚に淹れられると言われているので、より濃厚な香りと味わいを楽しめるわけですね。

購入方法について

NESPRESSOは通常購入と定期便契約とコインプログラムというものがあります。当たり前のことですが、通常購入の場合はコーヒーメーカーを購入する必要があります。一方で、定期便契約の場合は一定数の純正カプセルを購入すれば、無料でコーヒーメーカーを使用することが出来ます。コインプログラムは実質100円でネスプレッソのコーヒーメーカーを使用できるプランです。

というわけで、まずこの3種類の購入形態それぞれの利点と欠点について調べてみました。そして、それぞれのコスト曲線を算出し、どのプランが本当にお得なのかについても掘り下げていきたいと思います。

通常購入

通常購入の場合だと、ネスプレッソの公式ページから購入するよりもAmazonで購入するほうがオトクです。例えば、エッセンサ ミニの場合だと公式ページでは定価である11800円で購入しなければなりません。一方で、Amazonでは次のような価格で購入することができます。

また、Amazonには様々なネスプレッソ用互換カプセルが用意されています。その中には、ナポリコーヒーとして有名なKINBO製のものやスイスの大手コーヒー焙煎会社(Delica AG)の1ブランドであるcafe royalのものなどがあります。そのため、互換製品の質も十分に高いと言えます。実際にKINBOのエスプレッソを飲んだこともありますが、コクも香りもしっかりしていて美味しかったですよ。その上、純正品よりも1カプセル10円ほど安い傾向にあります。

これらのことから、通常購入のメリットランニングコストに優れていること互換製品を気軽に楽しめることにあると言えます。一方で、デメリットは定期便やコインプログラムと違って、イニシャルコストが高いことが挙げられます。

定期便プログラム

ネスプレッソの定期便の場合、条件付きではありますが、無料でコーヒーメーカーを使用することができます。つまり、カプセルの費用しかかからないわけです。その上、無料の修理サポート・カプセルの割引(条件付き)の特典もついてきます。その条件は次のようなものです。

  • 3回以上定期便を使用すること
  • 定期的に購入する必要がある(1か月に1回or2ヵ月に1回)
  • 一回に5箱(50個)以上を購入すること(5%の割引特典あり)
  • 解約時にはコーヒーメーカーを返却すること(送料は自己負担)

条件の詳細については公式ページを参照ください。

このように、定期便プログラムのメリットは、コーヒーメーカーの料金が一切かからないことです。そして、50カプセル(5箱)以上購入された際に5%を割引が適用される点にあります。一方で、デメリットは、条件を満たさないと解約できないこと解約時のコーヒーメーカーの返却が必須であることなどが挙げられます。

コインプログラム

コインプログラムは、実質100円でコーヒーマシンを購入することができます。もちろん、条件付きです。その条件というのがエッセンサ ミニの場合は月々1900円の料金を支払うというものです。そして、この支払われたお金はその全額がネスプレッソコインへと変換されます。つまり、月々1900円という料金はコーヒーカプセルやアクセサリー代にすることができるわけです。そのため、実質100円でコーヒーマシンを利用できます。しかも、1年間の最低継続利用期間を超えると、解約してもコーヒーマシンを返却する必要がなくなります。つまり、自分のものになるというわけです。一方で、最低継続利用期間中に解約すると、違約金(エッセンサ ミニプランなら11800円、ラティシマ・ワンプランなら29700円)がかかります。そのうえ、コーヒーメーカーを返却する必要があります。また、解約日から一年の間だけエスプレッソコインは有効です。

これらのことを要約すると、コインプログラムのメリットは、1年の最低利用期間(月1900円×12=22800円(エッセンサミニの場合)、月3400×12=40800円(ラティシマ・ワンの場合))をクリアすれば、実質100円でコーヒーメーカーが自分のものになることです。一方で、デメリットは、途中解約の悲惨さと言えるでしょう。高額な違約金を支払う上に、コーヒーメーカーは返却する必要があるわけですからね。

そのため、途中解約しないという購入前から覚悟をしておく必要があるプランと言えそうですね。

コストのシミュレーション

先ほど示しました3つの利用方法別のコストを使用頻度別で考えていきたいと思います。使用頻度については月10個程度のライトユーザー、月30個程度のノーマルユーザー、月60個程度のヘビーユーザーまたは家族ユーザーの3パターンに分けて考えていきたいと思います。

シミュレーションの条件は次の通りです。比較するものは、一年間のトータルコストです。

  • 通常購入の場合は、約半数が互換品として計算し、70円/カプセルとする。
  • 定期便プログラムの場合は、5パーセント割引を考慮して、75円/カプセルとする。
  • コインプログラムの場合は、80円/カプセルとする。
  • ネスプレッソの中古品の価値は3000円と仮定する。
  • 製品はエッセンサ ミニとする。
  • 通常購入時の価格は9000円とする。

製品本体の価値を考慮しない場合のシミュレーション結果は次のようになりました。これを見る限りでは、ライトユーザーでは通常購入の価格、ノーマル、ヘビー、家族ユーザーでは定期便がおススメのように見えます。

しかし、製品の価値を考慮すると次のようになります。ライトユーザーの場合は通常購入がオトクなことに変わりはありません。一方で、ノーマル・へビー・家族ユーザーはコインプログラムのほうがオトクになりました。

ここで一つ着目しておくべきことはヘビー・家族ユーザーはコインプログラムでワンランク上の製品(ラティシマ・ワン)を購入しても、トータルコストが変わらない点です。月3400円のネスプレッソコインを完全消化できるため。また、リセールバリューはラティシマ・ワンのほうが高額なはずです。つまり、ヘビー・家族ユーザーはコインプログラムでワンランク上の製品(ラティシマ・ワン)を購入するほうがオトクというわけです。

コストについてまとめると…

  • ライトユーザーの場合
    一年というレンジにおいて、ライトユーザーは通常購入がオトクです。ただし、コインプログラムを終了した後も、1年間はネスプレッソコインが有効ですので、それを有効活用すると2年間のトータルコストを19800円に抑えることができます。つまり、2年という長期スパンで考えるとコインプログラムのほうがオトクと言えます。
  • ノーマルユーザーの場合
    製品(エッセンサミニ)の価値を考慮すると、コインプログラムのほうがオトクです。定期便の場合は、返却送料が必要ですしね。
  • ヘビー・家族ユーザーの場合
    ワンランク上のラティシマ・ワンのコインプログラムのほうがオトクです。これは、ネスプレッソコインを完全消費でき、ティシマ・ワンのほうがリセールバリューが高いためです。

ドルチェグストについて

メーカーの信頼性について

ドルチェグストの販売会社は、ネスレです。そのため、ネスプレッソと同様に信頼性は高いと言えます。

ドルチェグストの強み

一番の強みは、ジャンルの豊富さでしょう。一つの機械でブラックコーヒーだけでなく、ラテ・ティー・ココアまで淹れられるのは大きな魅力ですね。その日の気分によって飲み物を変えられるのはもちろんのこと、例えば、お父さんとお母さんはコーヒー、おじいちゃんとおばあちゃんは抹茶、子供たちはココアってな具合に人の好みに合わせて使用することもできます。その上、操作性(カプセルをセットするだけ)は抜群です。

そのため、今までのドリップマシンやコーヒーミルにありがちな最初だけ使って、その後は倉庫行きといった悲劇は起こりにくいと言えます。

購入方法について

ドルチェグストには二つの利用方法があります。一つは、通常購入です。もう一つはコーヒーマシンの料金が無料の定期便プランです。もちろん、条件付きでそれを満たさない場合は解約をすることができません。詳しい情報については後述します。というわけでそれぞれの利用方法の利点と欠点を考えていきたいと思います。

通常購入の場合

公式サイトでは、最安のマシンの価格で3980円~(定価販売)となっています。一方で、Amazon等のネット通販サイトでは、割引されていることがあります。そのため、製品を購入する場合は通販サイトのほうがオトクと言えます。

また、ドルチェグストには互換カプセルが用意されおり、純正品よりも価格が割安な傾向にあります。そのため、ランニングコストの面ではお得と言えるかもしれません。

まとめると、通常購入のメリットは、いつでも好きなタイミングに好きな量だけ注文が可能な点互換カプセルを含めた様々な商品を試しやすい点・マシンが自分のものになる点です。デメリットはイニシャルコストがかかる点・マシンの保証が一年になる点です。とはいっても、最安品なら三千円台で購入できるので、それほど大きなデメリットとは言えないでしょう。また、マシンの登録をすると、保証期間が2年に延びます。そのため、デメリットは殆どないと言えます。

定期便の場合

定期便の場合は無料でコーヒーマシンをレンタルすることができます。もちろん、それには条件があります。その条件は、定期便を三回以上購入すること最低でも2ヵ月に一度のペースで4箱(3720円~)となっています。つまり、条件の適用を受けるためには、3720~×3=11600~となるので、11600円以上の費用が掛かるわけです。そのため、製品を気に入らなかった場合のリスクは通常購入の場合よりも高いと言えます。

まとめると、定期便のメリットは、イニシャルコストがかからない点専用カプセルが割引される点です。デメリットは、気に入らなかった時のリスクが高い点解約する際の手続きが面倒な点等が挙げられます。

コストのシミュレーション

ネスプレッソのシミュレーションと同じく、ライトユーザー(月10個)、ノーマルユーザー(月30個)、ヘビー・家族ユーザー(月60個)に分けて考えてみたいと思います。シミュレーションの条件は次の通りで、一年間の利用総額を考えてみます。

  • 通常購入のマシンはピッコロ(最安値)とし、料金は3000円と仮定。
  • 通常購入の場合は、互換カプセルの利用を考慮し、55円/カプセルとする。
  • 4箱定期便では、930円(最安値)を購入すると仮定
  • 6箱定期便では、882円(最安値)を購入すると仮定

この図から分かるように、ライトユーザーからすると定期便はオーバースペックと言えます。一方で、ノーマルユーザーやヘビー・家族ユーザーの場合は、定期便のほうがオトクです。

つまり、月10~20個程度しか消費しない方は通常購入がオトクにあり、月30個~程度消費する方は定期便がオトクといえます。

まとめ

ネスプレッソとドルチェグストの違いを表に示します。この表から分かるように、ネスプレッソはコーヒー好き、ドルチェグストはカフェ好きにおすすめです。また、味わい・香りの評価やカプセル・コーヒーメーカーの値段からも分かるように、ネスプレッソのほうがドルチェグストより高級志向ですね。まぁ、個人的にはネスプレッソのほうが好きです。

購入方法については、ネスプレッソ・ドルチェグストともに、月10杯程度ならamazonや家電量販店で購入するほうがオトクです。逆に、月30杯以上飲むのであれば、ネスプレッソならコインプログラム、ドルチェグストなら定期便がおすすめです。