先日、伊勢・鳥羽・志摩の方に近鉄の「まわりゃんせ」を利用して、旅行してきました。その旅のコスパがあまりにも良すぎたので、ブログに書くことにしました。「まわりゃんせ」をフル活用して旅行を楽しむためには、それなりに計画を練っておく必要があります。その参考のために、私が作成したモデルコースも紹介したいと思います。なお、今回紹介するモデルコースは実際の旅行プランをさらに改善したものになっています。自分が言うのもなんですが、かなり仕上がった旅行計画になっています。本記事が皆さんの旅行計画の一助になれば幸いです。
目次
「まわりゃんせ」とは
「まわりゃんせ」とは、近鉄が発行している超お得な切符のことです。価格に関しては大人9800円、子供5300円となっています。「まわりゃんせ」の具体的な特典はこんな感じです。とんでもない特典の量ですよね!近鉄の本気度が伝わります。
- 近鉄電車発駅からフリー区間(松阪~賢島間)までの往復乗車券とフリー区間の乗車券
※ゆきの発駅とかえりの着駅が異なる場合もご利用いただけます。- 近鉄電車「ゆき」(発駅→松阪~賢島間)と「かえり」(賢島~松阪間→着駅)の特急券引換券
- 近鉄電車フリー区間(松阪~賢島間)用特急券引換券4枚
※フリー区間用特急券引換券は追加が可能です。フリー区間内では何度でも特急をご利用いただけます。- 三重交通バス(松阪・伊勢・鳥羽・志摩地域内)・鳥羽市かもめバス4日間乗り放題
- 鳥羽市営定期船・志摩マリンレジャーあご湾定期船4日間乗り放題
- 伊勢神宮 内宮⇔伊勢志摩近鉄リゾート各ホテルを結ぶ「パールシャトル」の片道1回乗車券(事前予約制)
- 24の観光施設の入場・入館が可能
- まわりゃんせ”の呈示で特典が多数
独自モデルコース(1日目)
このコースは実際の旅行を基に作成し、実際に旅行して感じた問題点に若干の改善を加えたものです。実際に行ってみないと分からない細かいところも紹介いたしますので、是非とも参考にしてください。
伊勢神社内宮+おかげ横丁(10:45~13:00)
狙うべきは、10時半ごろ着の特急です。理想を言えば、発駅から乗り換えなしの直通特急が望ましいです。乗り換えがめんどくさいですからね。下車後は、内宮前行きの三重交通バスを待ちましょう。三重交通バスは「まわりゃんせ」の特典に入っているので、乗車料金はかかりません。乗車時には運転手さんにも分かるように、「まわりゃんせ」のパスポートを見せましょう。降車バス停については「内宮前」の一歩手前の「神宮会館前」がおすすめです。そうすれば、おかげ横丁を通って、伊勢神宮内宮まで歩いていけます。内宮の参拝にかかる時間は30~1時間程度です。参拝が終わったら、おかげ横丁で昼ご飯を済ませてしまいましょう。
店内での食事はもちろんのこと、食べ歩きも楽しめます。個人的には、団子専門店の「だんご屋」がおすすめです。こんな感じの美味しいお団子を食べることができますよ。
引用元:伊勢内宮前 おかげ横丁 だんご屋
私はみたらし団子と生醤油団子をいただきました。団子は柔らかくフワッとした食感で、噛むたびにおこげのような香りが口の中に広がります。みたらしのたれは甘みと塩味のバランスが絶妙で、生醤油のたれはあの焦げた香りが堪りませんでした。個人的には両方おすすめです。甘党の人には黒蜜団子もおすすめです。価格も一本120円でリーズナブルですし、是非ともお立ち寄りください。お腹を満たせたら次のスポットである鳥羽水族館に移動です。
鳥羽水族館(13:45~17:00)
鳥羽水族館への入場は午後からをおすすめします。それは、人がまばらな時間(閉館間際)に水族館を楽しむことができるからです。この方法は混雑しがちな土日祝日にも非常に有効です。鳥羽水族館は「飼育種類数日本一」の大規模な水族館です。ここでは、個人的におすすめなエリアを紹介したいと思います。
- 古代の海
古代の魚が展示されているエリアです。ここでは、カブトガニやオウムガイややる気のない電気ウナギを見ることが出来ますよ。また、アンモナイト等すでに絶滅した生物の化石も見ることが出来ますよ。
- 変な生き物研究所
その名の通り、ダイオウグソクムシを始めとした変な生き物を紹介しているエリアです。「なぜ、こんな姿をしているのだろう?」と思わざる得ないほど変な生物がたくさん展示されていますよ。他にはない展示の仕方なので、鳥羽水族館に行くなら行っておきたいところですね。ただし、ほかのブースと比べて展示スペースが狭いので、混雑時にはいかないほうが良いと思います。ねらい目は16~17時の閉館間際です。
- 極地の海(ラッコ)
個人的には、一番おすすめしたいエリアです。ラッコが超可愛いんです(:3 っ)з鳥羽水族館にいるラッコは貝を割るだけでなく、いろいろな芸ができるんです。
ガラスに張り付いたイカをキャッチしたりとか…
恥ずかしがったりとかね…
なお、芸は餌やりの時にしかしないので、その時間を確認しておきましょう。公式サイトを調べた限り、食事の時間は出てこなかったので、不定期なのかもしれません。どうしても見たい方は飼育員の人に聞いてもいいかもしれません。それくらい見る価値はあります。
- 海獣の王国
このエリアにはトド・アザラシ・アシカがいます。その見どころはトドの食事シーンです。1トンを超えるトドが餌をもらうために、階段を上る姿はまさに海の獣です。食事シーンを間近で見たい方には、「Bエリア三階の野外」がおすすめです。食事後のトドの飛び込みシーンを見たい方は「Bエリア二階の水中透明チューブ内」がおすすめです。ただし、同時にアシカの食事シーンも見れるため、透明チューブ内は非常に混雑します。透明チューブ内で見たい方は早めに場所取りをしておくことをおすすめします。なお、トド・アシカの食事タイムは事前に告知されますよ。
独自モデルコース(2日目)
賢島エスパーニャクルーズ(10:30~11:20)
スペイン風の船で英虞湾を35分クルージングします。潮風を受けながら、穏やかな海に浮かぶ島々を眺めると心が洗われますよ。やはり、クルージングの満足度は天候に大きく左右されます。そのため、事前に天気予報を確認することを忘れないでくださいね。
クルーズ船(手前)
海と空と島
また、クルージングの途中で一度下船し、10分ほど真珠モデル工場を見学します。ここでは、養殖真珠の核入れ作業を見ることができます。この核入れ作業をすることにより、真ん丸な真珠を作ることができます。ちなみに、この製造法は御木本幸吉によって100年以上前に発明されたもので、現在も同じ製法です。ちなみに、御木本幸吉は名前からわかるように、あの有名な宝飾店ミキモトの創業者です。
中義水産で昼食(11:30~12:00)
賢島駅から徒歩数分のところにあるコスパの良い海鮮焼のお店です。ボリュームのあるセット系の料理を注文し、複数人でシェアするのがおすすめですよ。量が物足りない場合は、気になる単品料理を注文すると良いでしょう。個人的には、「岩ガキ」、「白身魚のホイル焼き」、「大あさり」、「紫ウニの姿蒸し」がおすすめです。素材の味の濃厚さが全然違いますよ。賢島に行くなら絶対に行っておきたいお店です。
志摩マリンランド(12:30~14:00)
「昨日鳥羽水族館に行っといてまた水族館かよ」って思うかもしれませんが、それぞれの水族館の方向性が全く違うので十分に楽しめます。鳥羽水族館をグローバル的とするならば、志摩マリンランドは超ローカル的と言えるでしょう。鳥羽水族館と比較して、人がとても少ないのでゆったりとすることができます。個人的なおすすめスポットは以下の二つです。
- ドクターフィッシュ体験
この水族館では肌の角質を取ってくれるドクターフィッシュを無料で楽しむことが出来ます。先ほども紹介したように、人が少ないので運が良ければドクターフィッシュを独占することができます。それ以外にも、別のコーナーにて伊勢海老・ナマコ・ヒトデなどを触ることもできますよ。
- マンボウ館
巨大なマンボウが数匹います。なんともいえないボケーっとした顔を見ていると癒されます。また、マンボウの特異な骨格についてもわかりやすく解説してくれているのも面白いところです。外見も変わっていますが、中身(骨格)も相当変わっていますよ。ちなみに、マンボウの水槽だけ衝突防止シートが設置されていました。これは、小回りの利かないマンボウが水槽に衝突しないためのものです。
志摩スペイン村(15:00~18:00)
最近よくCMで見かける志摩スペイン村も「まわりゃんせ」があれば、無料で入場することが出来ます。もちろん、アトラクションも無料で楽しめます。ちなみに、人がほとんどいないので、待ち時間が発生しません。つまり、乗り放題というわけです。志摩スペイン村の公式サイトも人が少ないことを強みに宣伝しているぐらい人が少ないです。お客さんの立場からみたら喜ばしいことだけど、経営的に大丈夫なのかな…
ひまわりの湯(18:00~19:00)
志摩スペイン村で遊びつくした後は、ひまわりの湯でまったりしましょう。アルカリ性の温泉ですので、肌がすべすべになりますよ。先ほども言ったように、志摩スペイン村には人がいません。なので、そこに隣接するひまわりの湯も当然人がいません。つまり、ストレスフリーなわけです。リラックスの場である温泉がめちゃ混みしてたら嫌ですから、本当に素晴らしい。お客さんの立場からみたら喜ばしいことだけど、経営的に大丈夫なのかな…(2度目)
トータルでどれくらい得か?
「まわりゃんせ」がない場合と比較して、どれくらいお得なのか計算した結果、14020円もお得になりました。23820円が9800円で済むという圧倒的なコスパ。近鉄さんあまりにサービスがよすぎるんじゃ…経営的に大丈夫なんですかね…(三度目)今回は2日間の滞在でしたが、「まわりゃんせ」自体は4日間有効なので、長期間滞在する方はもっとお得にできると思います。
- 一日目
京都→五十鈴川(近鉄)3630円
五十鈴川→伊勢神宮内宮(三重交通)230円
伊勢神宮内宮→五十鈴川(三重交通)230円
五十鈴川→鳥羽(近鉄)810円
鳥羽水族館(観光施設)2500円
鳥羽→伊勢市(近鉄)840円 - 二日目
伊勢市→賢島(近鉄)1190円
エスパーニャクルーズ(観光施設)1600円
志摩マリンランド(観光施設)1400円
賢島→志摩スペイン村(三重交通)380円
志摩スペイン村(観光施設)5300円
ひまわりの湯(温泉施設)900円
志摩スペイン村→鵜方(三重交通)380円
鵜方→京都(近鉄)4430円
※特急料金込み
合計:23820円(14020円の得)
まとめ
近鉄電車で伊勢・志摩を旅行するなら「まわりゃんせ」を強くおすすめします。しっかりと計画を立てれば、コスパのよい旅を楽しむことが出来ますよ。上に示した独自モデルコースの場合、14020円(割引率は約60%)もオトクになりますからね。その余った予算をご飯代に割けば、鮑や伊勢海老などの高級食材を味わうこともできます。このように、「まわりゃんせ」は低予算の旅行を組むためだけでなく、贅沢な旅行を比較的安価に組むためにも使えますよ。
「まわりゃんせ」は近鉄各駅の窓口と販売代理店で販売されています。販売代理店では、購入手数料がかかることがありますので、近くに近鉄の駅があるようでしたら、そちらで購入することをおすすめします。
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