目次
はじめに
IT技術の発展により、以前よりも簡単に多くの企業へとES(エントリーシート)を提出できるようになりました。そりゃ、手書きのESを要求する会社も減少しましたし、何よりオンラインで提出できるようになりましたからね。
一見、メリットだけのように見えますが、実際はそうではありません。なぜなら、ESの競争率が高まるからです。一人当たりのES提出数が増えれば、当然競争率は上がりますからね。
そうなると、ESの選考は強者総取りとなってしまいます。つまり、ESをしっかりと記述している人だけがどんどん選考に進んでいくわけです。逆に、ESをうまくかけなければ、面接に進むことが難しくなります。
ですから、今回はESの役割について深く考えていきたいと思います。
ESの役割
ESの役割は二つあります。一つは「応募者のあしきり」、もう一つは「面接の効率化」です。
応募者のあしきり
思考力はそのまま文章に出ます。僕も、後輩たちのESを数多く見てきましたが、もろにその人の論理的な思考力が表れていました。やっぱり、優秀な人のESは論理的で非常に分かりやすいものです。
しかも、それは瞬時に見分けられます。どれくらい瞬時かというと、ESの初めの数行を読めば分かるぐらいです。だから、効率よく応募者の選抜ができるわけです。
そのため、文章力に自信のない人は大学の就活支援センターに自分のESを添削してもらいましょう。そうすれば、短期間でそれなりのESを仕上げることができます。やっぱり、他人の指摘のあるなしで文章の完成度は大きく変わります。
なお、本当の文章作成能力を鍛えるためには、その根源である論理的な思考力を鍛える必要があります。そりゃ、考えてもいないことを文章になんてできませんからね。
ただし、論理的な思考力を鍛えるためには長い時間がかかります。もちろん、就活時にはそんな悠長なことは言ってられません。だからこそ、大学の就活支援センターの手を借りることをおススメします。
面接の効率化
就活におけるエントリーシート(ES)はもう一つ重要な役割を果たします!それは「面接作業の効率化」です。なにも知らない初対面の人に一から質問していたら、いくら時間があっても足りませんからね。
だから、ESを読んで応募者の人となりを把握し、質問事項を先に考えておくのです。もちろん、その場で気になったことを質問するケースもありますが…
まず、面接における合否は主に面接官からの質問に対する回答によって決定されます。もちろん、面接中のマナーや声の質や大きさなども合否を左右しますが…
では、面接官はどのような質問をするのでしょうか?もう答えは出ていますよね?そうです、ESに基づいた質問です。
つまり、ESの内容次第で質問の内容が変化するわけです。質問の内容が変化することは、面接の難易度が変化することを意味します。だから、ESの内容次第で面接の難易度が変化することになるのです。
面接の難易度が変わる理由
面接における質問の種類は定型的なものと非定型的なものの2通りに分けて考えてみましょう。定型的な質問とは、ほぼすべての受験者が受ける質問のことを指します。
志望動機や自己PRなどが例に挙げられます。一方で、非定型的な質問とは、一部の受験者が受ける質問のことを指します。自己PRやガクチカの深掘りなどが挙げられます。
定型的な質問に関しては、普通に準備をしていれば問題ありません。志望動機も自己PRは暗記しておくものですからね。この手のタイプの質問で回答に窮することはあまりないと言えます。想定質問集を作成しておけば、簡単に対策出来ます。
一方で、非定型的な質問に対する回答は少し難易度が高くなります。なぜなら、質問を特定することが難しいからです。当然ながら、面接官によって深掘りするポイントは変わります。そのため、質問対策があてにならないこともあるでしょう。
ただ、非定型的な質問といっても全く関係のない質問をすることはありません。非定型的な質問は主にESの深掘りです。そのため、ESの中身・文章構成を真面目に作っていれば、深掘りされても、ぼろができることはありません。
逆に言うと、ESをしっかり作れていなければ、非定型な質問に対応できないということになります。つまり、ESの出来次第によって面接の難易度が変化するわけです。
まとめ
- ESは非常に大事!
上記に書いているようにESはだだの足きりではありません!
面接の難易度を変えてしまう大変重要なものです。 - 質問の種類は主に二つに分けられる
定型的質問:すべて又は大多数の受験者が受ける質問
例:志望動機、自己PR、ガクチカ
非定型的質問:一部の受験者が受ける質問
例:ES等の深掘り - 定型的な質問は暗記で対応可能
- 非定型的な質問はESの深掘りから
ESをしっかりと書いていれば、回答の難易度は下がる。
ただでさえ面接は緊張します。そのため、本番の面接で最高のパフォーマンスを出すことは困難です。そう考えると、時間をかけてESの質を向上させることによってできるだけ面接の難易度を下げることは理にかなった就活戦略と言えるのではないでしょうか。
ESを書く上で参考になる記事をまとめました。気になる方はご覧ください。
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