通過率100%のESを徹底的に分析してみた~自己PR編~

学生向け

はじめに

解説の流れとしては、文章→文章の解説→文章→文章の解説となっています。では、さっそく行きましょう。

自己PRの分析

  • 私の長所は「挑戦心」がある点です。

最初に結論(自分の長所)を言います。これが俗にいうPREP法のP(Point:結論)ですね。PREP法については下記の記事を参考に…

就活で役立つ文章作成法「PREP法」の重要性を解説

2018年9月4日
  • その長所をもっとも発揮した経験が成績上位X名のみに与えられる給付型奨学金の獲得を目標とし、達成したことです。

「挑戦心がある」という主張に説得力を持たせるための具体例が始まります。これが俗にいうPREP法のE(Example:具体例)ですね。PREP法のR(Reason:理由)が抜けていますね。これは誘導ポイントです。このポイントはほぼ確実に面接官が質問してきます。人は理由を知りたがる生き物ですからね!

ESには文字制限があるので、書くべきことの優先順位を考えておく必要があります。ESの良しあしは主張(アピールポイント)の説得力によって決まります。R(理由)がESの説得力の強化に繋がるなら、理由も書くべきでしょう。E(具体例)がESの説得力の強化に繋がるなら、理由を書くよりもより丁寧に具体例を書くべきでしょう。というように、優先順位を考えて文章を構築することは非常に重要です。

先ほど言及したように、理由についてはわざわざ書いていなくても十中八九面接官は質問してきます。それゆえ、ESにおいて理由を記述するのはそれ自体がESの説得力に大きく関係する場合のみと考えてもらってよいと思います。

  • ○回生の時から、私はこの奨学金を目指して懸命に勉強をしていました。しかし、成績は上位90%程度で、目標達成には程遠い数字でした。当時は悔しい思いをし、心が折れそうになりました。

ここでは努力が報われないなど困難な体験や失敗した経験を書いています。いわゆるマイナスの事柄を書いています。自己アピールなのに、自分をディスるって大丈夫なのか?大丈夫です。マイナスからプラスに転じたほうがよく評価される例ってありませんか?

例えば、中学生までは荒れに荒れていたが、途中で勉強に目覚めて、大企業に行った人と中学生からずっと真面目な学生で大企業に行った人どちらのほうが世間にもてはやされますか?実際、世の中は前者を評価しがちですよね?

そういえば、こち亀にもそんな話がありましたね。やんごとなき理由で、本記事には掲載していませんが、Google画像検索で調べればすぐに出てくると思います。

世の中の評価基準は、絶対値ではなくその人の相対値によって決定されることが多いように思います。このことは、何の才もない普通の人間にとって非常にうれしいことです。

あの世界最高峰のエベレスト山は8848mですが、ふもと(海底)からの高さで考えると世界最高峰は10203mでハワイのマウナケア山だそうです。

就活を含む日本の評価基準から考えてみると、エベレストのような「絶対的な高さ」(絶対的な成果)がなくても、マウナケアのように「相対的な高さ」(相対的な成長)があれば、評価をしてもらうことが出来るのです!

これは、日本がポテンシャル採用(新卒一括採用)をとっていることに起因します。企業は就活生の「現在の能力値」ではなく、「これからの成長」に期待して投資をしているわけです。

つまり、企業の方々は就活生の「伸びしろ」「向上心」に期待をしています。だから、「絶対的な成果」はなくても、「相対的な成長」で勝負できるのです。

と、少々話が脱線しましたが、ここで言いたかったことはマイナスの事柄というのは必ずしもマイナスの評価に繋がらないということです。書き方次第で、マイナスの事柄プラスの評価につなげることが出来ます。また、マイナスの事柄を入れると具体例(E)の信用性も増すので、有効活用したいところです。信用性のないESに説得力があるはずありませんからね。

  • しかし、そのような結果なった理由が必ずあると考え、目標を諦めず問題点を洗い出しました。その結果、「情報収集力」と「応用力」が足りないことに気付きました。

この文章が極めて重要な役割を果たしています。先ほど書いたマイナスの事柄をそのまま放置していたら、自己の無能さをPRすることになっています。しかし、この文章を入れることで、逆境にも負けない粘り強さ内省力を強くアピールすることができ、プラスの評価につなげることが出来ています。

ちなみに、逆境を乗り越えた方法は面接官がかなり興味を持つ部分ですのでしっかり対策しておきましょう。企業によっては、「どのような逆境があって、それをどのように乗り越えたのか」という具体的な設問もあったりするくらいですからね。

  • そこで、私は同じ学科の人を誘って定期的に勉強会を開き、わかりやすい参考書やウェブサイトについての情報交換をしました。さらに、勉強会では単純な知識の詰め込みにならないように、問題に対して「なぜ」や「どうやって」と筋道立てて考えることをグループ全体で意識しました。

ここも具体例(E)ですね!ここからは自分が遭遇した困難に対する対策が始まっています。ここの文章次第で自分の主張(自己アピール)の説得力が大きく変わります。そのため、なるべく論理的でかつ説得力のある文章を書きましょう!

対策が対策になっていなかったら、その時点でESの説得力は0になりますからね。そして、もう一つ重要なことが面接官の好むキーワードを入っている。

周囲を巻き込む力

このワードは重要です。最重要キーワードと言っても過言ではありません。それゆえ、この部分にはかなり質問が集中します。なので、この部分の対策は入念に行いましょう!

  • その結果、グループ全体の成績は大きく向上しました。そして、グループ内で私を含めた○人が奨学金を 獲得しました。

成果を書いていますね。成果があれば、説得力がかなり増します!!いくらプロセスが大切だと言われようが、そこに結果が全く伴っていなければ、そこに強い説得力は生まれませんからね。

  • このように、私は挑戦的な目標を掲げ、困難があろうとそれに向かって努力することのできる人間です。

最後のまとめですね!ここで最後のダメ押しとしてもう一度長所をアピールします!PREPのPですね。この部分の長所の書き方は冒頭部とは少し異なります。

冒頭部の主張は簡潔明瞭に書くことでスゥーッと理由や具体例に流れることが理想ですが、末尾部の主張は前の文章を受けて、文全体が完結する部分ですので、具体的に(今まで書いてきたことを要約するように)主張を書くことが大事です。

まとめ

  • 質問を誘導して、その質問に対する回答を用意する
    PREP法のR(理由)を抜くことによって、理由を質問してもらう。面接官の好むキーワードを入れる。(周囲を巻き込む力、粘り強さ等)異なる企業であっても基本的に聞くことは同じになることが多い。なので、その部分の質問対策にはしっかりと力を入れる必要がある。

  • マイナスからプラスへ
    マイナスな事柄を用いてプラスの評価を与えることは二つの利点がある。一つは素晴らしい成果がなくても、相対的な成長をアピールできることです。もう一つはエントリーシートの信用性が増すことです。

  • PREP法を有効活用すること
    自分らしさのアピールは内容だけで十分!フレームワークは積極的に活用しよう。

by tama