【自責思考】自分を責める人の特徴と心理から周囲がかけるべき言葉を解説

自分が失敗した時の思考法は、自責思考他責思考に大別されます。

自責思考は、責任を自分に向けることです。他責思考とは、責任を自分以外に向けることです。

お分かりの通り、自責思考のほうが自己成長に繋がります。しかし、メンタルが持たないこともあります。特に、自分に自信のない方は…

そこで、今回は自責思考の特徴と心理から周囲がかけるべき言葉について解説します。

自責思考の良い点

自責思考の人は、働く上で理想的な性格の持ち主です。

これは、若手でもベテランでも関係ありません。自分の非を認められる性格が大切なのです。

一方で、他責傾向の強い人がいると、チームが危うくなることがあります。

上司が他責思考であれば、責任を全くとらずに、部下だけを責め立ててしまいます。最悪の場合、鬱に追い込んでしまうケースもあるでしょう。

逆に、部下が他責思考であれば、担当業務に責任感を持たず、業務が滞ります。

このことから分かるように、自責思考を持つのは大切なことで、それだけで戦力になります。

自分を責める人の特徴

責任感が強い

責任感の強い人は、基本的に自責思考です。

着実に与えられた仕事をこなすため周囲に信用されます。そして、その評価を下げないために一生懸命に働きます。ですから、心強い戦力になります。

一方で、失敗するとその責任を必要以上に自身に向けます。

責任感は大切ですが、それが行き過ぎるのも考え物です。精神的な疲労がたまってダウンすることがありますからね。信頼できる人は放任しがちになりますが、時々見守ることも大切です。

知っている人なら分かりやすい例を挙げると、暗殺教室の殺せんせーのような感じです。みなさんも周囲の人がつらそうな時は手を差し伸べるようにしましょう。

また、失敗時の立ち直り方をご紹介しているので、参考にしてみてください。

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責任感が強い人は、貴重な戦力になります。周囲の方は必ずフォローするようにしましょう。

真面目な人

真面目な人は、失敗を真正面から受け止めます。

良いことではありますが、精神的に負荷がかかりすぎ、辛くなることがあります。

真面目な人はその誠実さから周囲からも良く信頼されます。組織から見ても必要不可欠な人であることが多いです。ただ、真面目ゆえに目立たないことも多いです。

だからこそ、しっかりと見守ること、時には声をかけることが大切です。真面目な人は、内省できる人が多いので、外部から過度に怒る必要はありません。

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素直な人

素直な人は、人の良いところを素直に吸収できます。

そのため、将来の伸びしろもたくさんあります。また、人当たりも良いので、周囲からの協力も得やすいです。チームとして働くための適正も高く、周囲から必要とされるケースも多いです。

人を選べる立場なら、必ず素直を重視すべきと言えるほど大切な資質です。

一方で、責任がなくとも、人から批判されると自分の責任ではないか?と考える傾向にあります。

素直な人は他人の言葉を真正面から受け取ってしまいますからね。このタイプの人は、ストレートに感謝や労いの言葉を伝えると良いでしょう。

ちなみに、素直さは人に恵まれる重要な要素でもあります。

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自分を責める人の心理

自分を責める人の心理としては以下が挙げられます。

マイナスに捉えていますが、責任感があるという点で仕事上ではプラスに作用します。

劣等感が強い

劣等感があると問題が生じた時に、自分の能力のせいと考えます。

つまり、必要以上に自分に対して責任を感じてしまうのです。

自分を責める人はこの心理傾向を持つことが多いです。周囲に劣等感をもってそうな人がいたら、不自然にならない範囲で承認欲求を満たすようにしましょう。

そうすることで、ある程度劣等感を取り除くことができ、より安定した精神状態に導けます。精神が安定すれば、パフォーマンスも向上します。

もちろん、周囲からの評価も高まって慕われやすくなります。

迷惑をかけたくない気持ちが強い

迷惑をかけたくない」という気持ちが強い人は、全ての責任を自分が背負おうとします。

このタイプは良い人なんですが、メンタル面で不安が生じます。

一番の解決策は、生きていれば誰しも人に迷惑をかけてしまうと考えることです。とはいえ、人の性根を変えることは難しく時間もかかります。このタイプは、「貸しを作ること」がおススメです。

そうすれば、迷惑をかけるのは、お互い様だと分かりますからね。真面目な人ほど一方的に迷惑をかけ続けると申し訳なく感じるものです。

自己肯定感がない

自信がない人は、自分を信頼していません。そのため、何か問題が生じると自分の責任を強く感じてしまいます。自己肯定感が低いことから、一度の失敗で「自分はだめだ」落ち込むケースも見られます。

逆に、ことがうまく進んでも自分の実力ではなく、周囲のおかげだと考える傾向にあります。このタイプの人は、成功体験を積み重ね、自信を作ることが大切です。そうすれば、一度や二度の失敗で必要以上に落ち込むこともなくなります。

自己肯定を引き出すためには、他者からの承認が大切です。ですから、わざとらしくならない範囲で褒めるようにしましょう。人の多くは叱ることよりも褒めることによって大きく伸びます。

伝え方コミュニケーション検定などもあるので、伝え方に自信のない方は検定を受けるのも良いでしょう。

自分を責める人にかける言葉

承認する

自分を責める人は周囲に対して劣等感を感じていたり、自己肯定感が低かったりします。

この種の問題は、他者承認により改善します。

ですから、不自然にならない範囲で「あなたを認めています」という行動を取ったり、言葉で伝えたりすることをおススメします。

伝える側は何も感じていなくても、聞く側には意外と心に沁みているものです。

頼る

「人に迷惑をかけたくない」と考える人に対しては、積極的に頼るようにしましょう。

頼る」と「迷惑をかける」は似ています。

「頼られる分だけ頼る迷惑をかけた分まで迷惑をかける」という互恵関係(ギブ&テイク)を作ることで、逆に相手の負担を減らすことができるのです。

自責傾向にある人ほど迷惑をかけ続けることを申し訳なく思うものです。

ですから、積極的にこちらから頼るようにしてギブ&テイクの関係を作るようにしましょう。

まとめ

自責思考の持ち主は、成長速度も速く、周囲の人と協調して仕事ができる傾向にあります。

そのため、組織目線で考えると貴重な人材です。一方で、責任感を持ちすぎて、メンタルに不調を抱えることも少なくありません。ですから、周囲が気を遣ってメンタルケアすることも大切です。

少し面倒かもしれませんが、それがまわり回って自分に返ってきますので、必ず周囲に目を向け、声をかけるようにしましょう。

あまりコミュニケーションが苦手という方は、伝え方コミュニケーション検定などを受けてみるのも一つの手ですよ。