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コスパ旅行とは
最近、コスパ旅行にはまっています。ただ、世間一般の言うコスパ旅行とは、少し意味が違います。一般に言われる「コスパ旅行」といえば「格安旅行」であり、全ての経費を削減するという意味合いが強いです。つまり、安ければ安いほど良いという考えなわけです。ここで、私の考えるコスパ旅行の定義を書きます。コスパ旅行とは、「得たいモノおよびコトを最小限のコストで実現すること」です。つまり、本当に欲しいモノやコトにお金を使い、それ以外のコストは切り詰めるということです。
旅行にかかる主要な費用は4つに分類することができます。それは、移動費・食費・宿泊費・体験消費です。ここにおける体験消費とは、ディズニーランドやスキューバーダイビング等、旅行先での体験にかかるお金のことを指します。
ここで、重要になるのが「何を目的に旅行に行くか?」です。もちろん、「旅行には必ず目的があるべきだ」という暴論を言うつもりは全くありません。しかし、目的のない旅行で大きな満足を得られることはあまりありません。もちろん、個人的な意見ではありますが。一般的に考えて、旅行の目的は「食」か「体験」です。コスパ良くそれらの目的を達成するために、私は素泊まりプランを活用することを強くお勧めします。
素泊まりがおすすめな4つの理由
好きなものを食べられる
食べたいものを食べられることは大きなメリットです。旅行先で自分の食べたいものをピックアップして、それだけを食べられますから、コスパ旅行という観点において優れていることが分かると思います。今の時代、食べログやぐるナビなどのおかげで、自分の知らない土地でも美味しい料理屋さんを見つけることが簡単になりました。旅行計画の段階で、「どこの店でどんな料理を食べるのか」を考えると楽しいですよ。食べログは口コミの量も非常に充実しているので、自分の判断基準さえ確立してしまえば、高確率であたりを引くことができます。
私が飛騨高山に素泊まり旅行をした時には「飛騨牛」が食べたかったので、飛騨牛専門レストランに訪問しました。そこでは、3000円の飛騨牛ご膳を頂きましたが、めちゃくちゃコスパ良かったです。一緒に旅行に行った友人も大満足でした。
タイムマネジメントが容易
食事の時間を自由に設定することができるので、身動きもとりやすいです。周囲に繁華街があれば、午後10時ごろに夜ご飯を食べるなんてこともできますからね。その場合、10時までまとまった時間を確保できることになるので、よりスムーズに観光できると思います。また、個人的にうれしいのは、朝食がないことです。朝食の時間を設定するとどうしても早起きする必要があります。朝が弱いので、早起きがつらいですよ…それを全く考えなくてもよいのも利点と言えるでしょう。朝食がなければ、8時半に起きて9時チェックアウトなんていう荒業も出来ちゃいます。朝食分浮いたお金を昼ごはんに使えば、いつもよりワンランク上の食事を楽しむことだってできます。また、朝食を食べなければ、周りよりも早くお腹がすきます。すると、休日であっても昼食の混雑はもちろんのこと、観光地やテーマパークの混雑時間帯すら避けることができます。このように、素泊まりにするとタイムマネジメントが容易になるのです。
食費が安くなりやすい
食費が安くなりやすいのもメリットです。同じ品質の料理を食べようとしても、外食の方が安くなるのは感覚的に理解いただけると思います。そりゃ、旅館やホテルのホスピタリティ分が含まれますからね。本当に良い旅館やホテルのもてなしは本当に感動しますよ。ただし、この記事の主眼はあくまで「コスパ旅行」です。欲しいモノ・コト以外のコストは削る必要があります。流石にやりすぎですが、一度旅行での食費を極限はまで削るために晩御飯をカップ麺にしたことがあります。この時の旅の目的が「秘境めぐり」だったので、そのために旅行予算の大半を注ぎました。その甲斐あって、小予算の割には良い旅ができました。
料理の質と宿の質を分離できる
あたりまえのことですが、料理と宿の質は比例します。基本的に料理の質が良ければ、宿の質も良いです。つまり、美味しい料理を食べたければ、必然的に良い宿に泊まる必要が出てくるわけです。先ほども言ったように、良い宿はすべてが素晴らしいです。有馬温泉に「中の坊 瑞苑」という旅館がありますが、料理の質、部屋の綺麗さ、従業員のホスピタリティ、そのすべてが最高でした。そうなると、気になるのはお値段の方ですが、もちろんそれ相応のものになります。このような旅行が理想とはいえ、なかなか実現するのは難しいです。また、本記事の中心はあくまで「コスパ旅行」です。なので、価格を重視する必要があります。しかし、価格を重視しすぎて格安ホテル・旅館に泊まれば、どうなるのかは火を見るよりも明らかです。以上のことから、「コスパ旅行」のためには料理の質と宿の質を分離する必要があるわけです。だから、素泊まりをおすすめするのです。
素泊まり旅行の注意点
素泊まり旅行には一つだけ注意点があります。それは、周囲にお店があるのかを確認することです。なければ、大変なことになってしまいますからね。もちろん、東京や大阪などの都心部であれば、日付が変わっても営業している飲食店がたくさんあるので、その点は安心です。また、地方でも拠点都市であれば、飲食店は充実しているところが多いです。福井市・高山市・伊勢市などで素泊まり旅行をしたことがありますが、いずれの都市も十分すぎるぐらい飲食店の数は充実していました。ただし、都会と比較すると営業時間が短いので、早めに食事を済ませたほうが良いかもしれません。
具体例
飛騨高山旅行編
時期にもよりますが、飛騨牛の懐石料理付きの旅館・ホテルの相場はおよそ10,000円~となっています。もちろん、この1万円という数字は数ある旅館の中でも、かなりリーズナブルな価格です。一方で、素泊まりホテルの相場はおよそ4,000円~からです。ちなみに、私が実際に宿泊した「ワットホテル&スパ飛騨高山」は4,600円でした。公式サイトをご覧になっていたらお分かり頂ける通り、本当に美しいホテルです。個人的には、また高山に旅行に行くなら間違いなくこのホテルに泊まります。前回の旅行時には、夕食として上の写真に示した3,000円の飛騨牛ご膳(味の与平)を頂きました。そのため、ホテル代+夕食代で7600円となります。凄くないですか?最もリーズナブルな飛騨牛懐石でも10,000円を切ることはめったにないのに、ホテルと夕食を分けるだけで10,000円の大台を簡単に下回ることができるんですよ。
伊勢志摩旅行編
伊勢志摩と言えば、食の宝庫。というわけで、「松坂牛と海鮮」を狙ってコスパ旅行に行きました。コスパ作戦の中身は夕食(松坂牛)→ホテル素泊まり→ブランチ(海鮮)です。このようなプランを立てた結果、休日中の旅行だったのにもかかわらず、3,000円(夕食・あぶり焼肉匠)+5,000円(ホテルキャッスルイン伊勢)+2,500円(ブランチ・中義水産)=10,500円で伊勢志摩を満喫することができました。普通に旅行していれば今までの経験上、おそらく20,000円程度だと思われる旅行をたった1万円で楽しむことができます。さすがに、予算上伊勢エビは食すことができませんでしたが…上記に示した予算に+3000円すれば伊勢エビも十分に食べられると思います。
まとめ
コスパ旅行とは
「得たいモノおよびコトを最小限のコストで実現すること」です。コスパ旅行は、お財布に優しいのはもちろんのこと、旅行の目的がはっきりしている分満足度が高くなりやすいです。人は往々にして目的を達することに喜びを感じますからね。
素泊まり旅行のメリット
具体的なメリットには、以下の4つのものが挙げられます。
- 好きなものを食べられる。
- 時間管理が容易になる。
- 食費が安くなる。
- 料理の質と宿の質を分離できる。
そして、それらの利点が、「コスパ旅行」の充実に貢献してくれるんですね。ただし、宿泊場所の周囲に飲食店があるかどうかは事前に調査しておきましょう。最悪の場合、食事にありつけないなんてこともありますし…
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