究極のアンガーマネジメントを見つけた話―怒りをコントロールする方法

人間関係・自己啓発

心無い人に、よく「こ~わ~い~!(大学生くらいの女の子っぽい口調で言ってみよう)」なんて言われますが、その理由を考えているうちにわかったことがあります。自分にとっては普通だと思ってたんですが、ちょいちょい怒っているのだとか。まあ確かに理不尽な状況に出くわしたら、「考えられへん!」と心の声を荒らげることもしばしば(そして、それがうっかり口に出てることも)。

前々からおかしいとは思ってたんですよ。いくら見た目がクロコダイル(元・王下七武海)に似てるとか、アウトレイジに出てきそうとかいう理由で、そこまで恐がられるわけがないと。いやぁ、放っちゃったかな~、怒りの覇気。抑えてたはずなんだけどなぁ~。漏れてたねぇ、心の声。

でも、やっぱり、怒りを露わにするのって、周りの人のメンタル的にもあんまりよくないよね。だから、何とか怒りをコントロールする方法ないかなぁ?なんて考えてたら、あったんですよ。てなわけで、今回は、アンガーマネジメントのお話。

 


怒りについて

怒っている人を見ると、空気が悪くなることがしばしばあります。怒りに任せて何かをすると、ろくな事にならないことも。だから、社会生活を送る場合、怒りをコントロールすることは、とても重要なことです。しかし、怒り自体は負の感情なのでしょうか?

怒りは何も人間だけに備わった感情ではありません。犬だって怒りますし、文鳥だって怒ります。多くの動物に備わった本能的なものと言うと、言い過ぎでしょうか。

怒りがなければ、虐げられるままになります。反発心は生まれず、抵抗もできません。隷属するだけの存在に堕し、尊厳は奪われ、波間に揺れる泡沫のように、現れては弾けるだけです。そこには何もありません。

『HUNTER×HUNTER』にも書かれているように、「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」という言葉がありますが、怒りという感情は、その人のアイデンティティと密接な繋がりを持つほど、重要視されている場合があるのです。

Rage Against The MachineのZack de la Rochaは、“Freedom”という曲の中で、“Anger  is  a  gift.”と呟いています。当時、彼は「大衆よ、怒れ」と思っていたのでしょうか。「理不尽な圧政に、社会の矛盾に怒りを感じろ」と。音楽の世界ですからパフォーマンスの一環とみることもできるでしょうが、革命的思想の強い彼の歌詞は、魂の叫びだったのかもしれません。

とは言え、流れ星を見る度に、世界平和を祈り続ける、ガンジー以上に非暴力主義者の私ことtetsuからすれば、対個人に関する社会生活においては、怒りは必ずしも重要ではないと思われます。というのも、いちいち怒ってたらキリがありませんし、話の通じない人間相手だと精神的に浪費、消耗するだけですし。というわけで、何とか怒りの感情をコントロールする必要があるのです。

 


究極のアンガーマネジメント

怒りをコントロールする方法について

怒りは無理やり抑え込んでいると、実に危険です。というのも、抑え込まれた感情のエネルギーは、ストレスとなって、精神を蝕み始めるからです。場合によっては、身体が弱り、健康に害をなすことも。ですから、適度に発散し、精神を健康な状態にもっていく事が、肝要となります。

怒りのエネルギーによってたまるストレスを発散させるのは、人それぞれの方法があるでしょう。直接相手に怒りをぶつける人もいます。しかし、これはあまり得策ではありません。話も通じない人間相手に面倒事を増やすだけです。なるべく、いらぬ争いを避け、別のことに時間を費やす方が、得策というものでしょう。

スポーツで発散する人もいます。バッティングセンターで球を打つもよし、ボーリングでピンをカッコーンさせるもよし。身体を動かすと、かなり精神的にはスッキリすると思います。実際、筋トレしてると、身体だけではなく、心も引き締まる思いがしますしね。カラオケなんかも良いかもしれませんね。大声で好きな曲を歌うと、かなりスッキリします。食べること、あるいは寝ることでストレスを軽減させる人もいます。

いずれも肝心なことは、当の出来事を忘れることです。『HUNTER×HUNTER』にて、クラピカは「怒りが風化してしまうこと」を恐れましたが、個人のアイデンティティに関するほど重要な事柄以外については、忘れた方が精神的には良いでしょう。

とは言え、なかなか忘れることもできない人もいるでしょう。所謂、根に持つタイプですね。案外、私自身がそうだったりします。「この恨みはらさでおくべきか」なんてことを思ったり思わなかったり…。でも、そんな私でも気軽に実践できる怒りからくるストレスの解消法があったのです。

 

アンガーマネジメント

10秒待つ

カッチーンと頭にきたことがあったら、まず、10秒ほど待って下さい。怒りというのは瞬間的なものが多いので、10秒くらい待っている内に、自ずと鎮まる事があります。その10秒間で、無心になって気を静めるという方法もありますが、想像するということも、時には有効です。

例えば、電車内で隣の座席にドッスーンと座るデリカシーのない人がいたら、「この人はゆっくりと座るための足の筋肉が衰えきった病なんだ」と思ったり、2人分のスペースを占めるくらい足(股)を広げる人がいれば、「この人は股関節を閉じることができない病なんだ」と思えば、病人に対して、人として持つであろう労りの心が生まれます。一見、マナーが悪い人間に対しても、「皆、生きるのに大変な思いをしているんだなぁ」と考えれば(想像すれば)、少しは心が落ち着くかもしれせん。

あるいは、怒りを爆発させ、感情的になり、軽率な行動を取った後のことを想像してみます。暴力によって解決を図ろうとすれば、当然、傷害の罪で社会的な制裁を受けることになるでしょう。そうなると、どうなるか?生活のための仕事は続けられるのか?友人や家族や恋人はどう思うのか?これまでの平穏な人生を歩めるのか?そういったことを全て考えると、軽率な行動は控えようと自制心が働いてくれるはずです。つまり、怒りによって取りうる軽率な行動に対する社会的リスクを想像するのです。

とは言え、こういったことは、問題に対する根本的な解決策にはなりません。負(?)のエネルギーは、溜まったままです。ですから、精神衛生上、より良い解決策を提案しましょう。

自然の一部と思いこむ

これは、私が長年実践してきた方法です。電車内で足を組む人、足を広げる人、人が通ろうとしているのに避ける素振りさえ見せない人…、様々な迷惑人間がいますが、全て自然の一部とおもえば良いのです。

山道を歩くとき、「何でこんなところが坂道になってるんだ!」とか、「どうしてこんなところに木が生えてるんだ!」なんて怒る人は、あまりいないと思います。だって、坂道なんだもん。木が生えてるんだもん。それが自然なんです。それが邪魔だと思うなら、自分から避ければいい。事実としてあるものに、怒ったって何も始まりません。

人間だと思うから、マナーを求める。「○○すべきだ」と考えてしまう。でも、もそもそ世の中には色んな人間がいるのです。そんな公共心がある人間や、道徳的に当然のことができる人間ばかりではありません。そんなことが実現するなら、世界はユートピアになっているでしょう。でも、そうじゃない。悲しいかな、これが現実なんです。

ですから、人に期待し過ぎない。期待するから、裏切られることで怒りが沸いてくるのです。幼稚園児に微積分ができないからといって、怒る人はいないでしょう?自然の摂理として、そうあるようにしかあることができないんだ、と割り切れば、さほど気にもならなくなります。ですから、自然の一部、例えば、木や猪と思うようにしましょう。

 

究極のアンガーマネジメント

他にも様々なアンガーマネジメントがあるでしょう。個人に特有のものもあります。私自身の経験で言えば、笑いに走るというの1つのアンガーマネジメント。無理やり足を広げる男性を見ると、「ええ歳したおっさんがどんだけ人の温もりに飢えてんねん」と思ったりするのですが、「いや、足に温もり求めんな」と心の中でツッコんでると笑えてくるのです。すると、怒りの感情も和らぎます。

ただ、笑いの感覚というものは、人それぞれですし、誰にもできるアンガーマネジメントとは言い難いでしょう。でもね、最近、きっと誰にでもできる方法を発見したのです。意外と思われるかもしれませんが、その方法とは、人に親切にするというもの

先日、それなりに混雑した電車の座席の隣に座ってた女が足を組んでまして、その時点で不快に思われる方も大勢いらっしゃるでしょうが、まあ案の定と言うか、その足の靴裏で蹴られまして、おろしたてのスーツのズボンを汚されました。謝罪なんてありません。そもそも、謝罪する常識を弁えた方なら、混雑した電車内の座席で足を組みません。当然、知らんぷりです。もうね、最近では怒りを通り越して、世知辛い世の中を憂うようにさえなってきましたね。コレでいいのか、日本よ?なんてね。

もう面倒くさかったし、何よりそんな非常識な人間に時間を割きたくもなかったし、泣き寝入り気分で電車を降りました。そして、乗り換えて再び電車に乗ったわけですが、途中、乗車してきた男性がひどく気分が悪そうだったんです。これも悲しい話ですが、隣の優先座席エリアの元気そうな方々は一向に席を譲る気配もありません。何だか虚しくなってきてね、こちらもひどく気分を害していたので、気付かぬふりをしようと。

でも、1分ともちませんでした。声をかけて、席を譲ると、その方は「本当にありがとうございます」と仰って、着席して、ずっとうなだれていました。「こんなにしんどいのに大変だなぁ」なんて思って突っ立ってると、ある心境の変化に気付いたんです。

なんと、足を蹴られてイライラしてた気分が、すぅっと軽くなっていったんです!だいたいこういうストレスって何かで発散していたのですが、たったこれだけのことで、怒りの感情や負のエネルギーが浄化されていくんです。驚きましたね。こんな簡単なアンガーマネジメントがあったのかと。

嘘じゃありません!是非とも試していただきたい。怒りやストレスは人に親切にすることで、解消されるのです。怒りや憎しみは連鎖すると思ってました。でも、実際は違った。それほど深いものでなければ、優しさによって負の連鎖を断ち切ることができるのです。これほど生産的な解消法があったことに、これまで気付かなかった己の蒙昧さを恥いりましたね。皆さんも、何か不快なことやストレスを感じたら、是非とも人に親切にしてみて下さい。きっと、心が軽くなっていくと思います。

 

 

by    tetsu