マウントのための年収よりも自由裁量所得と自由裁量時間を追求したほうが幸せになれるよ

日本には「1000万円プレーヤー」という名の称号があるらしい。現在この称号を得ている人間は日本に約4.2%いるそうです。資本主義社会において、お金は豊かさの象徴なわけですから、そりゃブランドにもなるよね?世の中には年収マウントという言葉もあるくらいですし。

しかし、年収がそのまま幸せに直結するわけではありません。お金を消費してモノ・サービスを購入し、満足したときにこそ幸せを感じられるわけです。つまり、年収よりも可処分所得可処分所得よりも自由裁量所得が重要になるわけでです。

また、ことわざには「時は金なり」というものがあります。「時間はお金と同じく貴重なものであるから、無駄遣いをしてはならないよ」という意味です。このように、時間とお金というものはよく比較の対象にされます。その一種として、「可処分時間」という言葉もあります。お分かりの通り、「可処分所得」の所得の部分を時間に入れ替えたというものです。

このように、時間はお金に同等に扱われるぐらい貴重なものです。まぁ個人的には、お金よりも貴重なものであると思ってますけどね。それにも関わらず、人々の関心はお金のことばかり。時間の自由さにはあまり関心がないようです。しかし、最近は「可処分時間」や「自由裁量時間」という言葉が脚光を浴び始めています。

というわけで、今回は、「可処分所得」・「自由裁量所得」・「可処分時間」・「自由裁量時間」の意味について紹介し、自由裁量所得と自由裁量時間がなぜ重要なのか?について説明したいと思います。

可処分所得と自由裁量所得

可処分所得と自由裁量所得とは?

可処分所得とは「手取り収入(給与やボーナスなどの収入から税金・社会保険料を引いたもの)」を意味します。そのため、振り込まれた給与の額と考えて良いです。そして、自由裁量所得とは「可処分所得から食費や家賃や通信費など必ず必要な支出を引いたもの」を意味します。つまり、本当に自由に使えるお金の額ということです。

どちらのほうが大切か?

2018年に神戸大学が2万人を対象にした幸福度に関するアンケート調査にあります。この調査によると、幸福感に与える影響度は健康、人間関係、自己決定度、所得、学歴の順となっています。つまり、自己決定の機会を増加させる自由裁量所得は重要な指標といえます。そのため、可処分所得よりも自由裁量所得のほうが大切です。

一度、自由裁量所得と幸福度の関連性にも知りたいものですね。おそらく、所得よりも強い相関関係が見られると思います。

自由裁量所得の増やし方

自由裁量所得を増やすためには、「収入を増やすか」・「生活費(食費・家賃・通信費)を減らすか」の二つの方法しかありません。収入を増やすには、本業を今以上に頑張る、副業を始める、資産運用をする等の選択肢がありますね。何れの選択肢も長期的には有効ではありますが、即効性には欠けます。

一方で、生活費(固定費)を減らすことには即効性があります。

例えば、キャリアから格安simに乗り換えるだけでも年間約72000円の通信費を削減することができます。

格安シムMineoに乗り換えたら携帯料金が安くなった件

他にも、飲み会への参加(4000円と仮定)を月1回断るだけで、年間48000円の食費削減につながります。テレビを置かなければ、NHKから料金を徴収されませんので、年間14000円の固定費削減になります。新聞の購読を辞めれば、年間50000円の固定費削減になります。毎日購入するベットボトル飲料(100円)を1年間断てば、年間36500円の固定費削減になります。

他にも、住む場所にこだわらない人は家賃の安いところに住めばよいですし、衣服にこだわらない人はユニクロやGUで服を購入すればよいですし、食にこだわらない方は安いスーパーで安い食品を購入すればよいのです。

つまり、自分がこだわらない分野の出費にはできるだけ抑えましょう!ということです。

満足できるモノやサービスにお金を使え!

一方で、自分が満足するものであれば、お金を惜しむ必要はありません。もちろん、予算の範囲内の話ですけどね。

食べることが人一倍好きなら、食費を平均的な家庭の倍にすればよいのです。車が好きなら、車にお金をお金をかければ良いのです。ゴルフが好きなら、ゴルフにお金をかければよいのです。

つまり、自由裁量所得を増やして自分が満足できるモノやサービスにお金を使え!ということです。そうすれば、現状よりは幸せになれるはずです。

可処分時間と自由裁量時間

可処分時間とは?

可処分時間とは、「自分の判断で自由に使うことができる時間」のことを指します。会社or学校が終わってから寝るまでの時間と起きてから会社or学校が始まるまでの時間ということになります。つまり、通勤・通学電車に揺られている時も食事の時も風呂の時も可処分時間と呼ぶことができます。ちなみにこの言葉はメディア・ゲーム業界で頻繁に使われる傾向があります。そりゃ、テレビやネットを観たり、ゲームをしたりするのは可処分時間中になりますからね。

自由裁量時間とは?

自由裁量時間とは、「自分の判断で自由に使うことのできる時間から必要な時間(食事・風呂等)を引いた時間」のことをさします。つまり、本当に自分の裁量で自由に使える時間ということです。例えば、21時に会社が終わって、23時に自宅に帰ってきたとしましょう。そして、食事・風呂・掃除・洗濯を済ませてそのまま1時に寝たとします。この場合、可処分時間で考えると4時間になりますが、自由裁量時間で考えると0時間になります。

どちらのほうが大切か?

言うまでもありませんが、自由裁量時間です。先ほどの神戸大学の研究にもあったように、「自己決定度と幸福度」には「所得と幸福度」よりも強い関係性があります。だから、自己決定ができる時間である「自由裁量時間」は重要というわけですね。可処分時間だと、食事・風呂・掃除・洗濯・通勤時間など自己決定に限りがある時間も含まれてしまいますからね。

自由裁量時間の増やし方

自由裁量時間を増やすためには、仕事量を減らすことが一番ですが、現実的には難しいです。つまり、可処分時間と自由裁量時間の差を限りなく小さくすることが重要になってくるわけです。例えば、引っ越して通勤時間を30分短くするだけで、年間に換算すると250時間を捻出できます。洗濯だって、自動掃除機に任せれば一日当たり15分間ぐらいは浮かせられるはずです。乾燥機付きの洗濯機を使えば、服を干す時間も節約することが出来るでしょう。(15分と仮定)この短冊状の時間を上手く組み合わせることで、一日あたり2時間の自由裁量時間を作ることが出来ます。

自由裁量時間を好きなように使おう!

自由な時間は自分の好きなように使いましょう。読書・スノーボード・筋トレ・買い物・ビデオなんでも構いません。自分が楽しめることに時間を割きましょう。そうすれば、間違いなく幸福度は上昇します。そりゃ、誰でも好きなことをやっている時は夢中になりますもんね。

まとめ

当たり前のことですが、自由な時間とお金を得ることは非常に難しいことです。それは、起業した会社の5年後生存率が証明しています。そのため、結婚していたり、子供がいたりすると、そのようなリスクをとることは難しくなります。そのような状況下の中でも細かな工夫によって、自由裁量所得・自由裁量時間を増やすことが出来ます。そうすれば、自己決定度を高めることにもつながり、幸せにも繋げることができますよ。

  • 可処分所得と自由裁量所得の違いは?
    可処分所得とは、社会保険料や税金を引いた手取り収入のことです。自由裁量所得とは、可処分所得から生活費(家賃・水道代・電気代・食費)を引いたものです。
  • 自由裁量所得を増やすためには?
    こだわりのない部分の支出を削ることが現実的な手段として有効です。通信速度にこだわりがないなら、格安simで十分ですし、服に興味がなければユニクロやGUで十分です。
  • 可処分時間と自由裁量時間の違いは?
    可処分時間
    とは、24時間から労働・学校の時間と睡眠の時間を引いた時間のことです。自由裁量時間とは、本当に自由に使える時間のことで、可処分時間から通勤時間や家事労働時間などを引いたものです。
  • 自由裁量時間を増やすためには?
    最も有効なのは通勤時間を短くすることです。一日1時間の通勤が1/2になったら、毎日1時間の時間的な余裕がうまれるわけですからね。それ以外にも、家事労働時間を減らすことによって自由裁量時間を増やすことができます。