嫌われやすくて生きづらい?内向的な性格のメリットとデメリットについて

一般に、内向的な性格は、嫌われやすくて、生きづらい傾向にあります。

確かに、多くのデメリットがありますが、同時に多くのメリットもあります。

というわけで、今回は内向的な性格の特徴を強みと弱みについてまとめました。

内向的な性格のメリット

深く追求できる

内向的な人は、物事を深く追求できる力を持っています。これは、大きな才能の一つです。

なぜなら、人生や仕事は細かいことの積み重ねで成立しているからです。

一つの物事に集中して取り組むことが得意な内向タイプの中には、周囲を圧倒する能力を持っている方も多いです。

要は、深く没頭するあまりに本人は努力している意識もないまま努力ができるのです。

創造的である

内向的な人は人付き合いに消費する時間が少ないので、孤独の時間が長くなります。

その孤独が創造を生み出します。一人でいると色々考えるようになりますもんね。

哲学者のニーチェは「孤独なものよ、君は創造者の道を行く。」という言葉を遺しています。

私も実体験があるので、これには同意しています。苦戦していた研究のヒントを得たのもお風呂で入浴しているときでした。

ただし、発想の土台となるインプット時には他者とのディープな対話が不可欠です。一人で思索にふけるのにも、材料が必要ですからね。

創造力を高める要素
・一人で考える時間を確保する
・ディープな対話ができる仲間の存在

実際、科学者・小説家・作曲家・エンジニアの多くは内向的性格を有しています。

価値ある人間関係を得やすい

外向的な人は、人と関わることに喜びを見出します。

一方で、内向タイプは人と関わることに興味はなく、その人が持つ内面(知識や考え)に惹かれて人間関係を構築します。

結果として、それが量よりも質を重視した人間関係作りに繋がります。

ですので、数を増やすことに執着せず、本当に信頼できる友人をマイペースに探せばよいと考えます。本当に頼れるのはそうやって築いた友人だけですからね。

内向的な性格のデメリット

ノリが悪い

大きな飲み会に誘われても行きたがらないし、盛り上がらないので、ノリが悪いと思われます。

もちろん、無理やりに盛り上がることもできますが、精神的な負荷が大きくなります。

つまり、どうしようもないということです。そもそもが向いていないのです。

いっそのこと、飲み会に参加しないほうが時間にもお金にも余裕が生まれるので、いいかもしれません。流石にすべてを断るのはおススメできませんが…

また、何か新たな知見が得られそうな人との飲み会は積極的に参加するほうが良いです。

友人が少ない

良い意味でも悪い意味でも内向的な人は人を選んでしまう傾向があります。

そのため、友人の数は限られます。それに引け目を感じる人もいます。

特に、最近はtwitterやインスタ等で楽しんでいる知り合いの姿を見せつけられるケースも多いので、余計に消耗してしまうことも…いわゆるtwitter疲れ、インスタ疲れというやつですね。

このように、人と比較して自分は友達の数が少ないと思い悩む方もいます。

しかし、インスタやtwitterで楽しそうに映っている人達が本当に強い絆で結ばれているとは限りません。もしかしたら、上辺だけの付き合いなのかもしれません。

といったように、他人の交友関係なんて表面的な部分しか見えません。なので、それを見て落ち込む必要はないのです。

友人が少なくても、良い人間関係さえあれば、充実したプライベートを過ごせますよ!

嫌われやすい

内向的な人は嫌われやすい傾向にあります。

その理由は2つあります。

1つ目の理由は「ノリの悪さ」です。

内向的な人は周囲に合わせて盛り上がることが苦手です。そのため、周囲から孤立することがあります。

ただし、同じぐらい内向的なグループの中であれば、問題なく楽しむことができます。要は周囲と自分の肌感覚が合えば、ノリが悪いと嫌われることもありません。

2つ目の理由は「人への興味の持ちにくさ」です。

人に興味を持たないことが嫌いに直結するわけではありませんが、時には嫌われるトリガーとなり得ます。

嫌われるのは仕方ないと割り切って、生きるほうがメンタル的には楽になるでしょう。

新しい環境が苦手

進学・就職など周囲の環境がガラッと変わると、関わる人間もガラッと変わります。

そして、親睦を深めるために、大勢の見知らぬ人と懇親会や飲み会に参加しなければならなくなります。内向的な人間はそういった会が苦手です。

しかし、会の主役である以上参加しないわけにはいきません。だから、ストレスはたまります。

しかし、その中でも自分が面白そうと思える人間は必ず存在します

歓迎会や飲み会の席をうまく活用して、そういった人間に近づけば、より早く環境にも馴染めると思いますし、信頼できる友人を作ることもできるかもしれません。

生きづらい

昔ながらの会社や学校は、体育会的な性質が強いです。体育会系は内向タイプの人と相性が非常に悪いです。

それは、飲み会文化や上下関係を過度に重んじる傾向からもお判りいただけると思います。これらの文化は内向的な人を苦しめてきました。

しかし、最近ではハラスメント防止・多様性推進の流れから、学校や会社での体育会気質も収まりつつあります。

ですので、これからの時代は、内向的な人でも今より生きやすくなると思います。

まとめ|内向的な人のメリット・デメリット

内向的な人の強みは?

内向的な人の強みは「深く追求できる」・「創造性」・「良い人間関係を構築できること」です。興味のある分野を極めることに向いている性格と言えます。

アインシュタイン(科学者)、ビルゲイツ(エンジニア)、J・K・ローリング(作家)、ドビュッシー(作曲家)は内向的な性格であるといわれています。

内向的な人の弱みは?

内向的な人の弱みは次の5つです。残念ながら、強みもあれば弱みもあります。

  • ノリが悪い
  • 友人が少ない
  • 嫌われやすい
  • 新しい環境が苦手
  • 生きづらさ

これらの弱みの中でも、「友人が少ない」・「嫌われやすい」は生き方次第でどうにでもなります。自分の性格を受け入れた上で、次にどうするか?ということを考えたほうが良いです。

また、生きづらさという意味でも、昔の日本社会と比較すると随分生きやすくなりました。その流れは今も続いているので、将来に希望を持つのもよいかと思います。