【ヒートテックNG】スノーボードのウェア・インナーの賢い選び方について徹底解説

スノーボードのウェア・インナー選びは大切です。

スノーボードは「寒くて辛い」や「暑くて汗でびっしょり」と考えている方は、ウェア・インナーの選び方が間違っています。

特に、初心者によくある間違いはインナーにヒートテックを着ることです。ヒートテックは日常遣いに優れた製品ですが、スノーボードには絶対NGです。

というわけで、スノーボードのウェア・インナー選びについて解説します。

ウェア編

レンタルウェアの場合

レンタルウェアの場合は、どうしてもデザインに目が移ってしまいます。

ただし、それより優先するべき事項があります。

それは、お尻の縫製状況です。レンタルウェアを使うのは、初心者ばかりですので、縫製がほつれやすいです。ほつれると水がしみこむので濡れてしまいます。

ですから、お尻の部分の縫製状態が良いウェアを選択しましょう。防水スプレーをお持ちなら、お尻の部分を重点的にスプレーしておくのも対策として有効です。

ウェアを購入する場合

ウェアをコスパよく購入したい場合は、次の選択肢を取ると良いです。

上を高く、下を安く

上半身のウェアには自分の気に入った色や柄を選択しましょう。下半身よりも上半身の方が目立ちますからね。なので、上半身のウェアに多くの予算を割きましょう。

一方で、下半身のウェアはケチっても問題ありません。上半身の色や柄に合わせて単色のものを選べは安く済ませることができます。

この利点は、買い替え時の損失を最小限に抑えることができる点です。

つなぎのウェア

上下を分けて買うよりもコスパがよいです。また、雪が入り込まないという最強の利点があります。

一方で、デメリットもあります。

  1. トイレがめんどくさい
  2. 上の服を脱げない
  3. 着回しができないことです。

自分の好みに合うものを選択すると良いでしょう。

機能面について

耐水圧透湿性を確認しましょう。

お金がない場合は、透湿性を重視しましょう。目安としては、10000g/m2ぐらいです。この値が低いと服が蒸れてしまい、気持ち悪くなってしまいます。

一方で、耐水圧はある程度あれば大丈夫です。それでも、耐水圧は10000mm程は欲しいです。

座った時に自重による水圧があるからです。その時の水圧が2000mmです。(体重75kgの場合)膝をついたときに加わる水圧は11000mmです。

膝立ちになってしまうこともあるので、最低でも10000mmは欲しいですね。

ウェア選びのポイント
耐水圧10000mm、透湿性10000g/m2

インナー編

ヒートテックがダメな理由

ウェアの下に着る代表的なインナーといえば?と聞くとヒートテックと言います。

確かにヒートテックは日常生活においてはコスパ最強の優秀なインナーです。私も冬はいつも着ています。しかし、スノーボードには適しません。

その理由はヒートテックの発熱メカニズムです。

ヒートテックのメカニズムは体から放出された水蒸気の熱エネルギーをレーヨンの繊維で捉えることにより発熱します。

つまり、運動時には大量の水蒸気が発生し、発熱量も増加するのです。運動時にはこのループが回り続けるので、大量に汗をかきます。

一方で、リフトに乗っている時、ヒートテックは機能しません。そのうえ、汗で体が冷えます。

ヒートテックの主繊維であるレーヨンはポリエステルと比較して放湿性が劣ります。ちなみに、スポーツウェアは放湿性に富むポリエステル製です。

日常生活レベル運動ならば、ヒートテックでも問題なく放湿できますが、激しい運動となると放湿が追いつかなくなり、体は汗でベタベタになります。

その状態で運動せずにリフトに乗れば体が冷えます。

おすすめのインナー

スノーボードは暑さと寒さとの戦いです。

まず、寒さ対策のコツは重ね着です。スポーツ系のパーカーは透湿性も確保されているので、寒い時にはウェアの下に着こむと良いです。

滑走中の暑さ対策は、ピチピチインナーです。体に密着するので、体の動きが阻害されず、着ぶくれすることもありません。また、汗も瞬時に吸収して蒸発させてくれるので、体もべたつきません。

個人的にはかなりのおすすめですので、皆さんも一度試してみてください。

とにかくスノーボードにヒートテックを着ないように注意しましょうね。汗だく&汗冷えのコンボは本当に不快になりますから…

まとめ

快適な服装であれば、スノーボードはとても楽しめます。

スノボは寒いから嫌という人は、間違いなく服装を誤っています。

皆さんもスポーツ用のインナー・アウターを着用してみてください。それだけで全然変わりますから

ウェア

  • レンタルの場合は、お尻に縫製をしっかりチェックすること。
  • 上下セパレートで購入する場合は、上の服に予算を多めに割き、下の服は単色系のデザインで経費を抑えること。そうすれば、ハマったとき無駄なく買い替えが可能。
  • つなぎタイプのメリットはコスパとお腹に雪が入らないこと。デメリットは、トイレが面倒、レストハウスで服を脱げない、買い替え時に上下両方購入する必要がある。
  • ウェアの性能は耐水圧10000mmで透湿性10000g/m2を満たしてればOK

インナー

  • ヒートテック系をインナーにしないこと。
  • 重ね着で「保温性」を調整すること。
  • 吸湿・放湿性能に優れるスポーツパーカーとピチピチインナーがおすすめ。