【二元論】白黒をつけたがる性格の人はなぜ危険?その理由と改善策を解説

この人は良い人、あの人は悪い人。

このように、物事を0か?100か?で分けられたら、簡単です。

しかし、現実は簡単ではありません。二元論的に白黒をつけてしまうと、人生において取り返しのつかない失敗をする可能性が高まります。

というわけで、今回は「白黒つけたがる性格の危険性と改善策」を解説します。

白黒つけるとは?

白黒つけるとは、「物事を二つの概念によって整理すること」です。

要は、「良い・悪い」、「信用できる・信用できない」、「好き・嫌い」など相反する二つの言葉で物事を整理することです。

最近問題になっている具体例を挙げると、身内や先生の「学校に行って勉強しよう」という言葉は絶対に間違えていると考え、特定のyoutuberやブロガーが唱える「学校教育はオワコン」という主張を常に正しいと考えることが挙げられます。

二元論と同じく無知な人が引っ掛かりがちなものに「ダニング・クルーガー効果」があります。

皆さんも注意するようにしましょう。

【無知の知】できない人ほど勘違いする「ダニング・クルーガー効果」について徹底解説

白黒つけることのデメリット

騙されやすくなる

ある人は全面的に信用して、別の人は全く信用しないのは極めてアンバランスです。

全面的に信用すれば、その人の意のままに動いてしまうことになってしまいます。

信用していた人に騙されたと気付いた時には、身も心も傷つき、財産を奪られ、人間関係さえ失ってしまうかもしれません。

大学生の時に友人の一人がネットビジネスに手を出し、人間関係・財産・学歴を失う羽目になりました。私も忠告はしたのですが、特定の人を盲信するあまりに聞き入れられませんでした。

以上からも分かるように、物事を白黒をつけすぎると人に騙され・利用される危険性が高まります。

このような問題を防ぐためには、自分の頭で考えるクセを身に着ける必要があります。

自分で考える力を身に付けることが大切な理由について解説

チャンスを逃す

特定の人を全く信用しない場合にもデメリットは存在します。

それは、チャンスを逃してしまうことです。

例えば、最近ブームと化しているリベラルアーツ大学(リベ大)がその例として挙げられます。

疑り深く、流行に反発する方々は、直感的にリベ大は信用に値しないと考えてしまいます。そうなると、リベ大から良い情報を得る機会が失われてしまいます。

要は、特定の物事を否定的に捉え、食わず嫌いをするとチャンスを逃してしまうのです。

白黒つけないための改善策

自分の中に判断軸を作る

物事に白黒をつけたがる性格の人は、自分の判断軸がない場合が多いです。

そうすると、精神的に不安になってしまい、自分の外に明確な基準を求めるわけです。

逆に、自分の中に明確な基準があれば、それを元に評価できます。

そうすれば、あらゆる物事に対して是々非々の態度を取ることができ、良い部分のみを吸収し自分の成長に繋げられます。

世の中は複雑で正解がない

残念ながら、世界は白黒で分けられるほど単純なものではありません。

むしろ、カオス(混沌)です。混沌とは、「区別がつかず、物事が入り混じっている状態」のことを指します。

要は、世界は複雑すぎて特定の正解なんてないのです。逆に言えば、自分なりの正解を見つけていく必要があるわけです。

そのためにも、自分の価値観・判断軸を養っていく必要があるのです。

まとめ|二元論はなぜ危険?

白黒をつけるとは?

「良い・悪い」、「好き・嫌い」など相反する二つの考えによって物事を整理することです。

これにより、物事を簡単に捉えられます。

しかし、あらゆる物事に対して白黒をつけすぎることにはデメリットも存在します。

白黒つけすぎることのデメリット

騙されやすくなる

白黒つけすぎる性格の方は、過度に人を信用しすぎる傾向にあります。

そのため、人に騙されて手痛い目に遭う可能性が高まります。

騙す側は最も悪いのは言うまでもありませんが、そのような人達に隙を見せないことも大切です。

チャンスを逃す

逆に、過度に人を信用しないことでチャンスを逃す可能性があります。

つまり、人を信用しすぎるのも、疑いすぎるのも、良くないのです。

頭ごなしに否定する前に一度は耳を傾ける努力が必要です。

白黒をつけないための改善策

自分の中に判断軸を作る

自分の中に判断軸がない場合、不安を感じやすく、分かり易い善悪二元論を依存してしまいます。

逆に、自分に価値判断基準があれば、あらゆる物事を自分の物差しで判断でき、複雑な世界をうまく乗り越えられます。

世の中は複雑で正解はない

残念ながら、世の中は複雑で混沌としています。ですから、そもそも物事に白黒をつけることはできないのです。

そう考えれば、物事を白黒はっきりさせたいと欲求も抑えられるでしょう。