忙しい時間にコーヒーを入れるのは大変ですが、全自動のコーヒーメーカーなら簡単です。
とはいえ、値段も高く、ネット上の口コミ評価も両極端で、購入を戸惑う方は多いでしょう。
そこで、今回はパナソニックの全自動コーヒーメーカー(nc-a57)の実機レビューとよくある低評価口コミに対する私の意見をご紹介致します。
目次
ライバル機比較
パナソニックのコーヒーメーカー(nc-a57)のライバルは、3つです。
他のメーカー品もありますが、口コミ量からわかるように、3社が頭を抜けている状態です。
比較表にもあるように、味のツインバード、コスパのシロカ、利便性のパナソニック・象印です。
メーカー | パナソニック | 象印 | ツインバード | シロカ |
---|---|---|---|---|
価格 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
清掃性 | ◎ 自動洗浄 | ◎ 自動洗浄 | △ | △ |
挽き方式 | △ ブレード式 | △ ブレード式 | 〇 コーン式 | 〇 コーン式 |
特長 | デカフェ対応 自動洗浄 | 自動洗浄 魔法瓶◎ | 湯温変更可 田口護監修 | 安価でコーン式 タイマー機能 |
NC-A57の実機レビュー
手順について
慣れれば簡単です。しかし、初めの内は説明書を読みつつ作業するようにすべきです。
適当に操作すると、お湯があふれたり、味の薄いコーヒーができて後悔します。
ただし、慣れれば手間はかかりません。なぜなら、やることが5つだけだからです。
①飲む分だけ給水する
②コーヒー豆投入 ③ドリップペーパーをセット
④コース選択
⑤ペーパーの破棄
慣れれば、1分ぐらいで終わります。
味について
コーヒー豆に合わせて、挽き目2種・抽出パターン3種・ミネラルフィルター有無で12パターンの味付けができます。
美味しさのレベルは、素人(口コミのほとんどはこの層)<パナソニックのコーヒーメーカー<プロです。
流石に美味しいカフェ・喫茶店のコーヒーには遠く劣りますが、私を含めた多くの一般人が淹れたコーヒーよりは確実に美味しいです。ですから、味の悪さを心配する必要はありません。
パナソニックでは、長年コーヒーメーカーの開発が行われていますからね。調べてみると分かりますが、結構歴史は長いです。
メンテナンスについて
普通のコーヒーミルだと、微粉の処理やカッター刃の清掃などのメンテが必要です。
特に、微粉の清掃は厄介で失敗すると、床にコーヒー粉をぶちまけることになります。
一方で、nc-a57は自動洗浄機能があり、微粉の処理や羽根の清掃が不要になります。
ミルを使った経験のある方なら、このメリットは実感しやすいかと思います。
よくある悪い口コミ
ドリップ部からコーヒーが溢れる
これが起きると、コーヒーも飲めない上に、掃除が面倒です。原因は、サーバーにコーヒーが落ちる速度よりもドリッパーにお湯が貯まる速度が速くなることです。
防止方法は次の2つです。この2点を意識すれば基本的には大丈夫です。
- 豆を入れすぎない
- 挽き目を粗くする
味が薄く感じる
多くの口コミに見られるように、味は薄く感じます。ただ、それには理由があります。
また、味を濃くする方法もあります。
- 抽出温度が正しいから(100度ではない)
抽出に適した温度は100度ではありません。豆によりますが、80~95度の間で調節します。高温になれば苦み・低温になれば酸味が現れます。ですが、これを知らず沸騰水で抽出する方は多く、コーヒーは苦いものという先入観で、苦みの少ないコーヒーを薄いと判断してしまいます。 - 上澄みの味が薄い
自動ドリップでは、数分かけてコーヒーが抽出されます。そのため、サーバー内で対流が起こらず、上部は薄味になります。そのため、コーヒーを混ぜるだけで味は結構変わります。
また、次のようなミスによって、コーヒーの味が異常に薄くなることもあります。
- 水を入れすぎている
NC-A57は、給水タンクに入れられた水の全てを使って抽出します。つまり、余分に水を入れると、その分味が薄くなります。もちろん、説明書にも記載はありますが、注意が必要です。 - 豆が少ないor投入口にこびりつく
豆が少なければ、当然味は薄くなります。また、投入口に水分があると豆がグラインダーに落ちず、こびりつきます。機械側もある程度は検知しますが、注意が必要です。
基本的には記載されている豆の投入量に+αすればOKです。これだけで、味の濃度は調整できます。
私は既定の量より1/2杯程度多く入れるようにしています。
プラスチック臭
新品のプラスチックのにおいがするという低評価口コミもよく見られます。
実際、私も開封時はそう感じましたので、説明書通りに水洗いをしました。それでも、臭いが取れなかったので、コーヒーを投入せずに水だけで3回運転しました。
その後、実験的にコーヒーを淹れたところ、プラ臭は感じなくなりました。コーヒーは香りを楽しむ飲み物なので、プラ臭は気になります。
ただ、そんなことはメーカーも分かっているはずで、きちんと対策は取っています。ですから、この口コミは気にしないで良いでしょう。
匿名によるほんの一部の口コミとパナソニックの開発者の信頼性を比較すれば自ずと分かるかと思います。
ミル音がうるさい
豆を挽くので、音は大きいですが、普通電動コーヒーミルは大きい破砕音を伴うものです。
一般的な電動ミルと比較して、nc-a57が特段にうるさいということはありません。
カット時間も十数秒なので、あまり気にしなくても良いかと思います。
ミルだけの使用ができない
nc-a57は無理をすれば、ミルのみ利用も可能です。ですが、機械を強引に止めなければならないので、あまりおすすめできません。
水出しコーヒーやフレンチプレスも楽しみたい方は、ツインバード製をおすすめします。コーン式で粒度も均一で、ミルのみ利用も機能として盛り込まれています。
まとめ
- 手間をかけたくない
- メンテナンスは面倒
- 素早くコーヒーを作りたい
- それなりに美味しいコーヒーが飲みたい
上記4点を満たすのであれば、パナソニックの全自動コーヒーメーカー(nc-a57)は買いです。
値段も高く、悪いレビューも散見されると購入も迷うかと思います。
そこで、本記事は実機レビューと共に気になる低評価レビューにフォーカスをあてて自分なりに回答しました。それなりに高額でしたが、私自身は購入したことを後悔していません。
最近のコメント