- 「みんな」が反対しているよ。
- 「~国民」は○○だ。
- 「アニメが好きな人」は××だ。
上記の表現は、主語を大きくした表現の例です。皆さんも一度は耳にしたことはあるでしょう。
そこで、今回は以下の内容について解説いたします。
・主語が大きい人の心理
・接する際に注意すべきこと
目次
「主語が大きい」の意味とは?
「主語が大きい」とは、主語が示す範囲が大きいことを意味します。
例えば、「私」や「あなた」なら主語の範囲は一人です。
それが、「クラスの人」や「職場の人」となると主語の範囲は何十人にもなります。さらに、「年寄り」や「若者」や「日本人」とかになると、数えきれない人数になります。
・最近の若者は礼儀がなっていない
・大学生は遊んでばかりいる
主語が大きくなる人の心理
説得力が欲しい
主語を大きく言う人は自分に自信がなく「説得力が欲しい」のです。
例えば、みんなが美味しいと言う評判の良いラーメンと僕が個人的に好きなラーメンどっちが食べたいか?と聞かれると、おそらく前者と答える人が多いのではないでしょうか?
このように、主語を大きくすることにより、大衆が支持している印象を与えられます。
確かに、契約者数No.1とか利用者数No.1と言われると、そっちになびきますよね。
このように、主語を大きくすることで「説得力」を高められるのです。
自分に自信がない
先ほど主語を大きくすることで、「説得力を持たせられる」と説明しました。
つまり、発言に信頼性を与えることができるわけです。
そのため、自分に自信のない人は、その自信を補うために主語を大きくする傾向にあります。
つまり、不足した自信を他者からの承認で埋め合わせするわけです。
逆に、自分の価値判断に自信のある人は、他者の評価をあまり気にしません。ですから、「私はこう思う」といったように主語が小さくなる傾向があります。
以上のことから分かるように、自信のない人は主語を大きくし、自信のある人は主語を小さくする傾向があります。
責任を負いたくない
主語を大きく言う人は「責任を負いたくない」とも考えています。
ここで、2つの例を考えてみましょう。
- あなたは職場・学校のみんながおススメするお寿司屋を食通の知人に紹介
- あなた自身がおススメするお寿司屋を食通の知人に紹介
しかし、知人は食通なのであまり満足をしませんでした。知人はその旨を率直にあなたに伝えました。この時、あなたは①・②どちらの時に責任感や申し訳なさを感じるでしょうか?
おそらく、②のほうが責任感や申し訳なさを感じるのではないでしょうか?
そりゃ、①の場合は責任を「職場や学校のみんな」に分散できますからね。「あの店はみんな美味しいって言ってたんだけどね…」と言い訳することも可能です。
このように、主語を大きく言う人は他責的な傾向にあります。あまり信用しすぎないようにしましょう。
問題を簡単にしたい
主語を大きくすることで、自分側と相手側という二項対立に持ち込めます。例えば、若者と老人、大人と子供、男と女と言った具合に。
そうすると、物事を簡単に捉えやすくなります。しかし、それで分かった気になると、後で痛い目に遭います。周囲の分かり易い話も鵜呑みにはしないようにしましょう。
ですから、分かり易いからと、主語を大きくするのはやめるようにしましょう。
事例が欲しい
主語を大きくすれば、対象となる人が増えます。そのため、自分の主張したい内容に合致する人を簡単に集められます。
「最近の若者は礼儀がなっていない」という主張をしたければ、若者の中から、礼儀のない者を抽出すれば良いだけです。
主語が大きい人に接する際に注意すること
信用しすぎない
主語が大きくなる人の心理は次の通りです。
・自分に自信がない
・責任を負いたくない
以上から、分かるように主語の大きい主張をする人は信用できません。
個人の考えを聞く
中には自信がないあまりに主語を大きくしてしまう人もいます。
そういう時には「あなたはどう考えているの?」という具合に相手個人の意見を問いてみると良いでしょう。そうすれば、その人の本心に少しは近づくことができるでしょう。
また、発言の責任を意識させられるという点においても有効です。確かに、あなたはどう思うのか?と聞かれると、発言が慎重になりますよね。
以上のことから、主語が大きい人と接する際は個人の考えを聞くようにしましょう。
まとめ
・自分に自信がない。
・責任を負いたくない。
・個人の考えを聞くこと(発言の責任を意識させる)
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