フェルミ推定・日本で1年間に使用される割り箸の本数は?

学生向け

フェルミ推定が面白かったので、第二弾をやってみました。よければ、第一弾もご覧くださいね。

外資コンサル就活によくあるフェルミ推定を考えてみた。

2018年12月24日

今回は日本で一年間に使用される割り箸の本数について考えてみました。

筋道(論理)の構築

まずは結論に至るまでの筋道を構築しましょう。まず、割り箸の使用量は以下の式で表すことができます。

日本における割り箸の年間使用量=一人当たりの割り箸年間使用量×日本の総人口

とはいっても、日本人全員が万遍なく割り箸を使うことは考えづらいですよね?学生と社会人では割り箸を使用する機会は全く異なります。というわけで、年齢別に分けたいと思います。年齢別に分けたのは年齢層によって生活習慣が異なるからです。

0~5歳:幼児(箸を使えない)
6~20歳:学生(基本的には使わない)
21~65歳:社会人(昼食は外食)
65~80歳:お年寄り(基本的には使わない)

これにより、日本における割り箸の総使用量は以下のように計算ができます。

日本における割り箸の年間総使用量=それぞれの年齢層における割り箸の年間総使用量×それぞれの年齢層における人口

具体的数値の導入

では、それぞれの値を検討してみましょう。まずは、幼児から考えていきます。幼児は割り箸を使用しないと考えられるので、幼児における割り箸の年間使用量は0とします。

次に、学生の場合平日は割り箸を使用する機会はほとんどないでしょう。朝ごはんと晩ごはんは基本的に家で食べますし、昼ご飯は学校で食べますからね。休日には友人や家族とご飯に行くことが考えられます。というわけで、週に2膳の割り箸を使用すると仮定しましょう。すると、年間52週ありますので一人当たり約100膳となります。

学生の人数は1.2億×15/80≒0.2億人ですので、

100(学生一人当たりの消費量)×0.2(学生の人数)=20億本となります。

次に、社会人の場合を考えます。平日・休日ともに昼ごはんで割り箸を使うでしょう。というわけで、週に7膳の割り箸を使用すると仮定しましょう。すると、年間52週で一人当たり、約350膳となります。

社会人の人数は1.2億×45/80≒0.7億人ですので、

350(社会人一人当たりの消費量)×0.7(社会人の人数)=245億本となります。

お年寄りの場合を考えます。社会人の週7膳よりは少なく、学生の2膳よりは多いと思われるので、週5膳と仮定します。すると、年間あたり約250膳となります。

250(お年寄り一人当たりの消費量)×0.2(お年寄りの人数)=50億本となります。

よって、20+245+50=315億膳となります。2005年における割り箸の総使用量は250億膳程度と言われているので、それなりに近い値を算出できました。ここ最近の割り箸を削減する運動のため、外食産業界においても使い回しできる箸が増えているので、数字に乖離が出たのかもしれませんね。なので、今後この問題を考える場合は、お店に割り箸がある割合に関しても言及していいかもしれませんね。

最後に…

フェルミ推定には、よく「MECEをすべし」というフレーズが出てきます。MECEの意味は、もれなくダブりなく分類するというものですが、そのようなフレームワークに頼りすぎるというのも考え物です。このことはフェルミ推定というロジカルシンキングの一分野だけでなく、巷にあるロジカルシンキングそのものにも言えることですがね…

ソリテスのパラドックスの記事にも「世界自体が分節化できない」と書かれている通り、MECEに従っても物事を完全に分割することは不可能ですし、分割するだけでなんらかの価値のある情報が生まれるわけでもありません。

例を交えて解説!砂山のパラドックス(ソリテスパラドックス)・解決への誘い―現実を割り切ることのできない言葉の曖昧さについて

2018年12月28日

物事の分割(MECE)は明確な意図を持って行う必要があります。上記の問題における意味のないMECEの例としては、年齢層を5歳区切りで区別したり、都道府県で区別したりなどが挙げられます。このように分割すると、次の一手を打つことがむずかしくなります。このことから分かるように、意味のないMECEは物事を無駄に複雑にします。

ロジカルシンキングを標榜する書物にも「MECEに切り口は重要です」とはよく書いていますが、最も重要な切り口の決め方が示されていません。例えるなら、釣り人初心者に細かな道具の説明だけして立ち去るようなものです。

では、どのように物事の分割(MECE)をすればよいのでしょうか?今回の事例を用いて説明していきたいと思います。物事を分割する際には、分割された情報同士の性質がより明確になるように分割する必要があります。先ほどの問題の場合は、幼児、学生、社会人、高齢者の4グループに分割しましたが、それぞれの性質が明確化されていることが分かると思います。このように、意味のある分割をしてこそMECEが役に立ちます。

本記事ではMECEが役に立つように記述してはいますが、ボクはMECEを含めたフレームワーク全体に関して疑問を抱いています。それに関しては本記事とは趣旨が異なるので、別の記事にしました。

フレームワークはロジカルシンキングの基礎でない理由

2019年1月9日