ため息が多い人の心理とそれが周囲に与える悪影響について解説

誰もが「ため息をつくと幸せが逃げる」ということわざを耳にしたことがあるとおもいます。

私も小さい頃、その言葉を信じてため息をつきませんでした。成長するにつれて、迷信と考えるようにもなりましたが、最近になって、あながち迷信ではないなと感じるようになりました。

それは、ため息によって周囲に悪影響を与えるからです。周囲に悪影響を与えれば、自分にもそれが返ってきます。つまり、幸せが逃げるということにも繋がるわけです。

そこで、今回はため息をつくことが多い人の心理周囲に与える悪影響について解説します。

ため息の定義とは?

ため息の定義をあらためて確認すると、次のようにあります。

気苦労や失望などから、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな吐息。

引用:デジタル大辞泉

この定義から分かるように、ため息にはポジティブな意味ネガティブな意味があります。

それぞれの意味をイメージしやすいように、具体例を次に示します。

具体例

ポジティブな具体例

昔から通っているうどん屋がある。その店の出汁は本当に旨い。その出汁を飲み干して、毎回「はぁ…」と満足のため息をつくのだ。

もちろん、この場合の「はぁ…」は満足した感情を表すものです。

温泉に入った時に出るため息も同じですね。

このタイプのため息を聞いて不快感を抱く方はいないでしょう。

ネガティブな具体例

昼は上司からパワハラ気味に文句を言われ、夜は妻から小言を言われる。

慣れてはきたが、一日中自分の存在を否定されると心がすさむな。「はぁ…」

この場合の「はぁ…」は気苦労や失望から来るネガティブなため息です。

このタイプのため息を第三者が聞けば、不快感を抱く方も多いでしょう。多少同情の余地があっても、一緒にいると疲れてしまいます。

ため息の多い人の心理

嫌なことが重なっている状態

嫌なことが複数重なると、精神的な負荷は一気に大きくなります。

なんでこんな嫌なことが重なるのだろう。はぁ…」と言った具合に。

人間生きていれば、うまく行かないことが重なることがあります。

ですが、止まない雨はありません。長期的な視点を持てば、心情的に楽になりますよ。

構ってほしい

周りにため息をついている人がいたら、あなたはどうしますか?

性格の良い人であれば、「どうしたの?なんかあったの?」と聞くことでしょう。

つまり、構ってくれるわけです。

周囲を不快にしやすいので、構ってほしい時には素直に伝えるべきです。

周囲の方もいちいち構っていると、常習的になるので、あまり構いすぎないようにしましょう。

解決しない問題を抱えている

ため息が習慣化している人の中には、解決できない問題に思い悩んでいる方もいます。

この問題は、時間に任せる人に話すことでしか緩和できません。

とはいえ、ため息ばかりでは周囲から距離を取られてしまいます。

相談したい場合は、素直に相談したい旨を伝えるようにすると良いです。

何も考えていない

ため息が習慣化しただけの人もいます。

つまり、無意識にため息をついている場合もあるのです。

その見分け方は、ため息のたびに「どうしたの?なんかあったの?」と何度か聞くことです。

「なにもないよ」という返答が複数回返ってきたら、無意識にため息をつくと考えると良いです。

ため息が与える周囲への悪影響

ネガティブなため息は周囲に悪影響を与えます。

確かに、ため息を聞いて、気分は良くなりませんよね。

周囲に与えるマイナス効果としては、次のようなことが挙げられます。

士気の低下

一緒に仕事をしている時に、1人だけ現状を嘆いてため息をついてたら嫌な気分になりますもんね。

チーム全体の士気が落ちることは明白です。

そうすれば、仕事の効率も悪くなり、負のスパイラルに陥ってしまいます。

ですから、グループとして仕事をしている際にため息はつかないように注意しましょう。

上司格の人は、周りの部下も注意しづらいので、自律を意識するべきです。実際、偉い人ほど深いため息で周囲を不快にさせている傾向があります。

周囲をイライラさせる

自分の周囲で、常にため息をつかれたらどのような気分になるでしょうか?

当然のことですが、イライラしますよね?

特に、自分がため息をつきたい状況の時には、より強いイライラを感じます。

ですから、ため息をつくにしても回数には気を付けるようにしましょう。

ポジティブな人が離れる

類は友を呼ぶ」とあるように、似た者同士は引き寄せられます。

ため息ばかりする人の周りには、ため息ばかりつく人が集まります。

逆に、ポジティブな人は離れていきます。

そうすると、自分の周囲にはネガティブな人が集まり、負のサイクルが始まります。

それは不幸を引き寄せることにもつながります。

ですから、「ため息をすると幸せが逃げる」という言葉は迷信ではないのです。

まとめ

生きていれば、ため息をつきたくなることは、沢山あります。

もちろん、ため息をつくことを辞める必要ありません。

とはいえ、ため息をつく場所は考えるべきです。

ため息をつくだけで、周囲へ悪影響を及ぼしますからね。

ため息が多い人の心理は?

  1. 嫌なことが重なっている
  2. 構ってほしい
  3. 解決しない問題を抱えている
  4. 何も考えていない

ため息が周囲に与える悪影響は?

  1. 士気の低下
  2. 周囲をイライラさせる
  3. ポジティブな人が離れる