新人と教育担当者両方の目線から新人教育でイライラしない考え方と接し方のついてご説明いたします。
イライラする自分に嫌悪を感じる方も多いですが、その必要はありません。
なぜなら、「新人教育でイライラするのは当たり前」だからです。
目次
新人教育でイライラする理由
新人教育でイライラする理由は、「価値観や常識の違い」・「距離感の近さ」です。
社会人と新卒では、価値観や常識が異なります。そのため、コミュニケーションにも負荷がかかり、イライラしてしまうのです。新人は社内における共通言語を持ってませんからね。
また、教育係と新人はどうしても距離感が近くなります。そうすると、相手の細かい挙動まで気になるので、普段は何とも思わない所にもイライラしてしまうのです。
要は、好きで結婚した夫婦が喧嘩するのと同じです。距離感が近いほど、自分との差が際立つのです。
これらから分かるように、新人教育はイライラしやすい業務なのです。
まず、これを理解することが、ストレスをためないための鉄則なのです。
ストレスをためない考え方・接し方5選
新人に期待しない
厳しいようですが、新人には期待しないでください。
普通の新人は、基本的に失敗します。ですから、失敗を前提としたスケジュール管理をしましょう。
人は失敗から学ぶ生き物です。新人の間に色々と挑戦させ、失敗してもらいましょう。
それぐらいの心持ちでいれば、業務がうまく行かなくてもイライラしなくなります。
出社するだけで偉いと考える
新人に仕事の悩みを打ち明けられたらどう反応しますか?
多くの方は、「新人は毎日会社に行くだけで偉い」と言うでしょう。
実際、その通りなのです。教育係になっても、一歩引いた目で見れば、落ち着けます。
重要でない仕事を重要そうに依頼する
当然、新人に重要な仕事を任せるのは危険です。
とはいえ、明らかに重要ではない仕事を任せても、やる気を出してもらえません。
ですから、重要ではない仕事を重大そうに依頼しましょう。そうすることで、新人も責任感を持って仕事をするようになりますし、教育係としても肝を冷やさずに仕事を任せられます。
何度も聞かれることを前提に考える
新人教育をしていると、「前も言ったけど…」ということが良くあります。
はっきり言って、これは仕方ありません。なぜなら、あらゆることが初めてだからです。
たとえ、100個の新しいことの内、95個を1回で覚えても、残りの5個は2度聞かなければなりません。
ですから、何度も同じことを質問されるのは、ある程度許すようにしましょう。
ロジカルに叱る
新人教育では、叱ることも必要です。しかし、コンプライアンスが重視されるこの時代に自分が受けてきた指導法をそのまま適用するのは考え物です。
叱る時の鉄則は、「ロジカルに叱る」です。基本的に負の感情は表してはいけません。
以下の3点を抑えていれば、新人側もパワハラと感じることなく受け入れてくれます。
- なぜ問題か?
- 問題を放置したらどうなるか?
- どう改善すればよいか?
初めは一緒に考えるようにして、なれれば新人に自ら考えさせるようにしましょう。
そうすれば、新人が自力でPDCAサイクルを回せるようになるでしょう。
まとめ
新人教育は、業務上の成果として認められづらく、ストレスもたまりやすいです。
そのため、貧乏くじを引いたと考える人も多いです。
しかし、人の育成は仕事・プライベートに関わらず大切で、歳を重ねるほどその重要性は増します。
要は、避けられない道なのです。
確かに、新人教育は面倒な業務ですが、そこから得られる部分もたくさんあるので、色々試行錯誤しながら頑張ってください。必ず将来の役に立ちますよ。
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