【ポジティブハラスメント】過剰なポジティブの押し付けには注意しよう

ハラスメントは、「嫌がらせ行為」です。

そのため、良かれと思ったことがハラスメントに該当するケースもあります。

話題になった例を挙げると、ロジハラがありますね。詳細が気になる方は次の記事をご覧ください。

その他にも、ポジティブハラスメントがあります。

そこで、今回はポジティブは絶対善ではなく、相手を傷つける恐れがあることを解説していきます。

ポジティブハラスメントとは?

定義

ポジティブハラスメントとは、次のように定義できます。

ポジティブさを絶対的な善と考え、相手を否定し、嫌な思いをさせること」です。

人は常に前を向いて行けません。時には一緒に悲しんだり、悩んだりなどの共感が重要です。

一方で、ポジティブハラスメントをする人は「常にプラス思考でなければならない」という強迫観念をもっており、それを他人にも強要することによって生じます。

具体例

ここからは、具体例をご紹介いたします。

Aさん「仕事しんどいし、つらい。最近は夜も寝られない。」

Bさん「今の山を乗り越えたら、なんとかなるよ!頑張ろう!」

翌日…

Aさん「やっぱり、仕事がきついなぁ。最近体調もおかしい」

Bさん「大変だろうけど、これを乗り越えたら成長できる!」

そのまた、翌日

Aさん「もう限界だ。ちょっと話を聞いてくれ」

Bさん「きついよね。でも、ここまで頑張ってきたキミなら大丈夫だ」

弱音を吐くAさんに対してBさんは常にポジティブなワードで励ましています。

一見、良い関係性にみえますが、本当のところはどうでしょうか?

辛い状況でポジティブな言葉をかけられても、心に響くでしょうか。

むしろ、共感してAさんに寄り添うべきでしょう。しかし、Bさんはポジティブこそ絶対善と考えています。Aさんからすれば、正論ではあるけれど、自分の求めているものではありません。

そのうち、AさんはBさんから距離を置くようになるでしょう。ポジティブさは直接的なハラスメントではないので、なかなか指摘することもできませんからね。

まとめ

ポジティブハラスメント(ポジハラ)とは、「ポジティブの押し売りで相手を嫌がらせてしまうこと」です。

パワハラ・セクハラとは異なり、直接的なハラスメントではないので、なかなか表に出てこないのが現状です。基本的に対処法がなく、黙って距離を取るしかありません。

そのため、知らず知らずのうちに頼ってくれたり、相談してくれたりする人が減ります。マイルドな分、自覚することが難しいので注意しましょう。

もちろん、ポジティブ自体は悪くありません。基本的には、ポジティブ×共感の意識が大切です。