【全てを疑え】マスコミとSNSとの適切な付き合い方について

あなたはマスコミとSNSどちらを信じていますか?

信じるということは全てを委ねることです。それでも、私たちのことを気にも留めない組織•個人を信じて良いのでしょうか?

この問いに対する私の答えは両方信じずに常に疑いの視点を持って情報に向き合うことです。なぜなら、情報を提供する側(マスコミ・SNSインフルエンサー)には意図があるからです。

ですから、その意図を汲んだ上で判断することが大切なのです。というわけで、マスコミ・SNSそれぞれの付き合い方についてお話しします。

マスコミとの付き合い方

基本的に嘘はつかないが、誘導に注意する

マスコミは基本的に嘘をつきません。それはしっかりと裏付けをとっているからです。

しかし、事実だけで人を誘導することはできます。報道しない自由もそれに当たります。都合の良い事実だけをピックアップして都合の良い結論に持っていこうとするわけです。

これは何もマスコミだけでなく、多くの企業で行われています。要は結論ありきの仕事になっているのです。悪習と言えばそれまでですが、そうやって世の中は回っている部分もあります。

都合の良い事実はあくまで事実ですが、数字の出し方によって受け手の印象は変わります。

これを利用した誘導はマスコミの常套手段にもなっています。そういった時、同じ数字を違う角度からみるようにしましょう。数字が出れば割合を、割合が出れば数字を見るのです。

他にもグラフを見れば、縦軸と横軸の値を確認するべきです。グラフの推移見れば、いつから始まっていつ終わっているのか?とにかく多面的に見る必要があります。

ネットと同じと考える

先ほど説明したように、マスコミの言葉をそのまま受け入れるのではなく、批判的に見ることが大切です。しかし、これはわたしたちが日常的にしていることでもあります。

それはネットの情報を疑うことです。それと同じように、マスコミの情報を疑うのです。

最近では高齢者の方々がYoutubeの陰謀論に引っかかるケースが増えています。これも、先ほどと逆のことをしていて、マスコミを信じるからネットも信じるのです。

一方で、デジタルネイティブ世代からすると、情報とは疑って当然のものなのです。そのため、マスコミの誘導を見抜いてしまうのでしょう。

怒り(特に義憤)に囚われないこと

人を誘導する上で最も強力なのは感情に訴えることです。特に義憤には注意です。

場合によっては報道している側は義憤に駆られて暴走しているケースさえあります。ワイドショーなどである特定の人物を袋叩きにすることがありますが、一歩引いた目で見ておくと良いでしょう。

報道する側はリーガル的にセーフなラインで叩きますが、それに乗っかってラインを超えた一般人は名誉毀損などで訴訟されるリスクも考慮に入れておく必要があります。

マスコミにおける過剰な叩き報道にせよ、SNSにおける炎上騒ぎにしても、私たちは観客に徹するべきなのです。乗せられて一緒に踊ってはいけません。

SNSとの付き合い方

信用できない発信をした人物を疑うこと

マスコミは基本嘘をつかないといいました。一方で、SNSは虚偽・誇張で溢れています。ですので、マスコミ情報にふれるよりも高いリテラシー能力が求められます。

大切なのは情報源が明らかにされいるか?そのソースを自分で確認できるか?です。これを確認できないものは信用してはいけません。

それをもう少し広く解釈すれば、根拠のない情報を発信した人間は信用するなとなります。そうすれば、世のインフルエンサーの大半が信用に値しないとわかるでしょう。

怒り(特に義憤)に囚われないこと

マスコミによる報道によりも規制が緩い分だけ義憤を刺激する投稿は多くあります。注意点は先ほどと同じく、客観的な視点に立って物事を判断するようにしましょう。

一般的なインフルエンサーは、仕事としてSNSをしています。つまり、マスコミと同様に投稿には必ず意図が含まれています。

ですので、この人は、何を目的にこの投稿をしているのだろうか?この投稿がバズったときに喜ぶ人はだれで、嫌がる人はどんな人なのか?ということを想像して情報を取捨選択しましょう。

情報を発信する目的は、良く言えば、人を説得するため・人に知ってもらうためです。逆に悪く言えば、自分の意図したとおりに動いてもらい、自分の利益を確保するためです。

大切なことは、前者も後者も同時に成立しうるということです。当たり前のことですが、マスコミにせよ、SNSのインフルエンサーにせよ、情報を提供することで利益を得ているのです。

フィルターバブル・エコーチェンバーに注意すること

自分の思想と近い人物をSNS側が認識して、その投稿のみを表示することにより、フィードバック的に思想が強化されることにより起こります。

これは思想が偏っているほど極端になりやすいので注意が必要です。SNSのメリットは、本来さまざまな情報に接して、自分の考え方・立ち位置など認識すること。

つまり、他人という鏡で自分を見つめられるということにありましたが、今ではSNSによって自分の思想をコントロールされるケースも増えています。この点はかなりの注意が必要です。

まとめ

結論から言うと、「マスコミ」も「SNS」も信用するなということです。正しい情報というのは自ら能動的に動かなければとることはできません。

マスコミであれ、SNSであれ、情報・知名度は持っている側が有利であり、その格差を用いてお金を稼いでいます。つまり、多かれ少なかれお金稼ぎに利用されているのです。

ですが、それは仕事なので当然です。車屋さんがお客さんから利益をとること、不動産屋さんがお客さんから利益をとることと同じです。悪いことではありません。

ただし、私たちが利益の源泉になっていることを認識しておく必要があります。皆様も、マスコミ・SNSの情報にはくれぐれも注意するようにしましょう。