通過率100%の自己PRを具体例としてESの書き方を徹底解説

就職活動において、エントリーシートは足切りの基準として活用されています。

しかし、上手くエントリーシートを書くと面接の時点で優位を取るのも可能です。

というわけで、今回は通過率100%の自己PRを具体例としてESの書き方を徹底解説します。

通過率100%の自己PR分析

導入部分(P)

  • 私の長所は「挑戦心」がある点です。

最初に主張を入れます。これは、PREP法のPに当たります。

就活で役立つ文章作成法「PREP法」の重要性を解説

理由部分(R)

  • その長所をもっとも発揮した経験が成績上位X名のみに与えられる給付型奨学金の獲得を目標とし、達成したことです。

ここで、挑戦心を裏付ける経験の概要を解説します。これは、PREP法のRに当たります。

ESには文字制限があるので、導入・理由部分の文言はできるだけ圧縮しましょう。

具体例部分(E)

ESの良しあしは自己PRの説得力によって決まります。

その説得力は具体例の内容によって変わります。

  • ○回生の時から、私はこの奨学金を目指して懸命に勉強をしていました。しかし、成績は上位90%程度で、目標達成には程遠い数字でした。当時は悔しい思いをし、心が折れそうになりました。

ここでは努力が報われないなど困難な体験や失敗した経験を書いています。

いわゆるマイナスの事柄を書いています。これは、下げてから上げるための下げです。

一度評価を下げてから上げることで、成長度を大きく見せられます。日本の就活はポテンシャル採用なので、将来性があると思われるほうが有利に面接を進めることができます。

  • しかし、そのような結果なった理由が必ずあると考え、目標を諦めず問題点を洗い出しました。その結果、「情報収集力」と「応用力」が足りないことに気付きました。

ここの文は重要です

なぜなら、マイナスの事柄→改善→プラスの事柄の流れを作る転換点だからです。逆境を乗り越えた方法は面接官が興味を持つ部分なので事前対策をしましょう。

企業によっては「どのような逆境があって、それをどのように乗り越えたのか」という質問をESに組み込むこともあります。

  • そこで、私は同じ学科の人を誘って定期的に勉強会を開き、わかりやすい参考書やウェブサイトについての情報交換をしました。さらに、勉強会では単純な知識の詰め込みにならないように、問題に対して「なぜ」や「どうやって」と筋道立てて考えることをグループ全体で意識しました。

ここからは課題に対する施策が始まります。

ここの文章次第で自分の主張(自己アピール)の説得力が変わります。

施策の内容が具体的かつ論理的でなかったら、本当かな?って疑いますもんね。

対策が対策になっていなかったら、その時点でESの説得力は0になります。

それと同時に次のワードを入れるようにしましょう。

周囲を巻き込む力

このワードは重要です。最重要キーワードと言っても過言ではありません。

それゆえ、この部分には質問が集中するので、事前対策をしておきましょう。

  • その結果、グループ全体の成績は大きく向上しました。そして、グループ内で私を含めた○人が奨学金を 獲得しました。

成果を書いていますね。成果があれば、説得力が増します。定量的な数字には特に説得力があるので、エピソードには具体的な成果が分かるようなものを選びましょう。

結論部分(P)

  • このように、私は挑戦的な目標を掲げ、困難があろうとそれに向かって努力することのできる人間です。

最後のまとめです。

最後のダメ押しとしてもう一度長所をアピールします!

PREPのPですね。この部分の長所の書き方は冒頭部とは少し異なります。

冒頭部の主張は簡潔明瞭に書くことでスムーズに理由や具体例に流れることが理想です。

一方で、末尾部の主張は前の文章を受けて、文全体が完結する部分です。

そのため、具体的に(今まで書いてきたことを要約するように)主張を書くことが大事です。

まとめ

質問を誘導して、その質問に対する回答を用意する

面接官の好むキーワードを入れましょう。(周囲を巻き込む力、粘り強さ等)

異なる企業であっても聞かれる部分は同じです。

そのため、事前の質問対策はキチンとするようにしましょう。

マイナスからプラスへ

自分の評価を「下げてから上げること」には二つの利点があります。

一つ目は、相対的な成長をアピールできることです。

もう一つは、エントリーシートの信用性が増すことです。失敗の事例を見せることで、ストーリーにリアリティを与えることができるわけです。

PREP法を有効活用すること

フレームワークを活用して、自己PRを分かり易く相手に伝える努力をしましょう。