実は、スキーヤー・スノーボーダーの危険行為って結構多いんですよね。
具体的には次のような人です。
- イヤホンを付けながら滑っている人
- ゲレンデの中央で座っている人々
- 平気でコース外滑走をする人
- 合流部付近でかっ飛ばす人
- ニット帽すらかぶらない人
- 周囲確認を一切しない人
先日も合流部でスキーヤー同士のクラッシュを目撃しました。ぶつかった人はその場でうずくまってました。
もちろん、スキー・スノーボードは楽しいスポーツです。しかし、一歩間違えれば大けがに繋がります。
そこで、今回はゲレンデでしてはいけない危険行為についてご紹介致します。
目次
スキー・スノーボードで怪我をする割合
2018/2019シーズンのスキー場傷害報告書によると、スキーヤーの受傷率は0.0096%、スノーボーダー受傷率は0.0136%となっています。
受傷率の計算は、スキー場が把握している怪我の数/輸送人員で計算されます。
例えば、100人の客がそれぞれ10回ずつリフトに乗車して、一度だけスキー場に報告する怪我があったとします。その場合の受傷率は、1/(100×10)となるので、0.1%となるわけですね。
確率的に考えれば、私たちはリフトに乗るたびに約0.01%の怪我のリスクがあると言えます。
しかし、軽傷例を含まれば、もっと確率は上がることが想定されます。受傷率の分子がスキー場が把握している怪我の数ですからね。
私もスノーボード歴6年程度ですが、病院に行かなくて良いレベルの怪我は沢山してきました。特に初心者の頃には。しかし、一度もスキー場に怪我の報告をしたことはありません。
といったように、スキー・スノーボードは怪我のリスクが高いスポーツです。
しかし、行動や装備の工夫によって、怪我のリスクは減らせます。
スキー・スノーボードにおける危険行為
ゲレンデの真ん中で座り込む
ゲレンデの真ん中は座り込む場所ではなく滑る場所です。真ん中で座り込んでいると、後方から滑ってくる人に衝突される危険性が高まります。
また、座り込んだり、寝転んだりしているとゲレンデの起伏の中に体が隠れます。特に、緩斜面から急斜面への変わり目は体が隠れやすいので、要注意です。
前方に人が見えない場合、後方の人は避けようがありません。運が悪ければ、減速する間もなく衝突されるかもしれません。
衝突される側のほうが衝突する側よりも大きな怪我を負いやすいです。自衛のためにも必ずコース脇に退避しましょう。
イヤホンを付けての滑走
bluetoothイヤホンが普及して、イヤホンを付けたままゲレンデを滑走する人が増えました。音楽を聴きながらバイクを運転するぐらい危険です。
イヤホンを付ければ、それだけ周囲の音を聞き取りにくくなります。
そうすれば、ギアの不調・雪質・周囲の状況の把握が遅れ、怪我のリスクが高まります。
少しの差が重大な怪我の予防に繋がるので、絶対に音楽を聴きながらの滑走はやめましょう。
飲酒してのスキー・ボード
当然のことですが、飲酒後の車の運転は禁止されています。それに対して、スキー・スノーボードの飲酒滑走は禁止されていません。
個人的にはあり得ないことだと思いますけどね…リゾートということもあって現実は厳しい。
飲酒滑走が絡んだ重大事故が発生して、スキー場での飲酒が禁止されるのも時間の問題でしょう。
自衛のしようがありませんが、少なくとも自分が飲酒して滑走はしないようにしましょう。
コース外での滑走
リフトに乗っていると、必ずと言って良いほどコース外で滑走している人がいます。
しかし、このコース外滑走も危険です。スキー場が管理していない場所を滑るわけですからね。
もしかしたら、雪のすぐ下に岩や木の根があるかもしれませんし、雪の内部に空洞ができているかもしれません。特に谷筋は雪の下に水の通り道があり、底が抜けたりします。
こうなると、脱出が難しくなるので大変なことになります。
コース外滑走には目に見えない危険が沢山あります。絶対にしないようにしましょう。
ニット帽・ヘルメットを被らない
初心者の中には、ニット帽やヘルメットを被っていない人が多くいますが、実は危険です。
例えば、転んで雪面に頭を打ったとします。ヘルメットやニット帽を着用していればある程度衝撃を緩和できます。
しかし、何もかぶっていなければ、その衝撃をダイレクトに受けます。もし、雪面がアイスバーンだったらと考えると怖いですよね。
このように、ニット帽やヘルメットは防寒具の役割だけでなく、保護具としての役割も果たします。ですから、ヘルメット又はニット帽を必ず着用しましょう。
特に、初心者は転ぶことが多いので、ヘルメットをかぶるべきです。ヘルメットは上級者が被るものという認識は改めるようにしましょう。
合流部付近でかっ飛ばす
ゲレンデの合流部は、交差点と同じで衝突事故が多く起こります。
そのため、ゲレンデでも合流部注意・危険など表示があります。実際、高速滑走時の視界は思いの外狭いもので、進行方向以外あまり見えていませんからね。
しかし、合流部危険の表示を気にしない人はたくさんいます。ですから、自衛が大切です。
基本的には合流部の反対側を滑るようにすれば問題ありません。ゲレンデレイアウトを事前に把握しておき、危険な箇所は避けるようにしましょうね。
板流し
初心者ボーダーによくあるのが板流しです。板は良く滑り減速要素もないので、ぶつかるまで高速で滑り続けます。
当然、板を流した責任はすべて張本人が背負います。大けがをさせてしまえば、一生かけても払えない程の賠償金を払わなければならないこともあります。
初心者の方は、必ずリーシュコードを取り付けるようにしましょう。
まとめ
スキー・スノーボードは楽しいスポーツ・レジャーですが、一歩間違えると大けがをする危険なスポーツです。
しかし、残念ながら一部のスキーヤー・スノーボーダーにはその認識がありません。ですから、自ら自分の身を守ること(=自衛)が大切になるのです。
今回解説した自衛方法を参考にして怪我無くウィンターシーズンを楽しめるようにしましょう。
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