仕事・プライベートに関係なく、人間関係のキホンはギブアンドテイクであると考えられています。しかし、多くの人がギブアンドテイクの意味を「何かを得るために、何かを与える」だけだと考えています。この意味だと、ビジネス的な意味合いで、少しドライな印象を受けます。しかし、ギブアンドテイクには他の意味もあります。
というわけで、今回はギブアンドテイクの意味・種類について説明したいと思います。
目次
ギブアンドテイクの意味
ギブアンドテイクの意味を辞書で調べてみると、次のようにありました。
お互いに与え合うこと、奉仕し合うこと。譲り合い、持ちつ持たれつの関係。公平なさま。
引用:実用日本語表現辞典
次に、「give and take」と辞書で調べると次のようにありました。
公平にやり取りする。互いに譲り合う。妥協。
引用:weblio
これらを総合して考えると、ギブアンドテイクの意味は2つのグループに分類できます。
- takeが第一義のギブアンドテイク
ビジネス的なギブアンドテイクの意味ですね。企業間取引・個人間取引などビジネスにおいて使用されるギブアンドテイクはこの意味になります。この意味では何かを得ること(take)を第一義として考えています。例えば、コンビニで100円を支払い、ジュースを受け取る場合、コンビニ側から見れば利益を得ることが第一義です。逆に客側から見れば、ジュースを飲むことが第一義です。このように、どちら側もtake(得ること)を第一義とします。
- giveが第一義のギブアンドテイク
非ビジネス的な(ウェット)ギブアンドテイクの意味です。1とは異なり、与えること(give)を第一義としています。あくまで、得られるもの(take)はお互いに与えあったことの結果に過ぎません。例えば、家族、友人、恋人のお祝いする際は、「何をプレゼントしたら嬉しいかな?」とか「どんなサプライズをしたら喜ぶかな?」など、give(与えること)を第一義とします。
与えることに喜びを感じよう
自己啓発系の記事では、良く本当のギブアンドテイクとはギブアンドギブギブ…テイクであると表現しています。それだけ与え続けることでやっと目的のものが手に入るのだとね。
しかし、これは極めてビジネス的でドライな考え方です。もちろん、この考え方が悪いわけではありません。しかし、真に豊かな人間関係を築く上では、物足りません。
では、どのような考え方が重要なのでしょうか?その考えのヒントとなるのが、様々な宗教に見られる喜捨という概念です。意味は次のようになっています。
惜しむ心なく,喜んで財物を施捨すること。
引用:百科事典マイペディア
つまり、与えることに喜びを見出そうという考えです。先ほど示したgiveを第一義とするギブアンドテイクに考え方が似ていますよね。もし、自分の周りがこのような考え方の人達だったら、どうでしょうか?
お互いに喜びながら与えあい(give)、受け取りあう(take)ことができますよね。そんな豊かな人間関係が構築できれば、幸福度が上がることは想像に難くないと思います。
まとめ
- ギブアンドテイクの意味は?
大きく分けて二つの意味があります。それは、takeを第一義とするものとgiveを第一義とするものです。 - takeを第一義とするギブアンドテイクとは?
ドライなギブアンドテイクで、見返りを期待したものです。それが例えギブアンドギブギブ…でも最終的な目的が何かを得ることであれば、こちらに分類することができます。 - giveを第一義とするギブアンドテイクとは?
ウェットなギブアンドテイクで、与えること自体を喜びとします。それは、様々な宗教に見られる喜捨という概念にも似ています。
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