最近よく聞く「情報感度」とは何かを考察してみた。

人間関係・自己啓発

最近「情報感度」という言葉を知りました。噂によると、「情報感度」はビジネスマンにとって必須の能力と言われています。その理由は、ビジネスチャンスを見つけることが出来るからです。

そして、その能力を高めるためには、新聞・経済雑誌を読み、気になることはGoogle検索をしたらいいとあります。他にも、インフルエンサーと呼ばれる人が発信する情報をトレースするのも情報感度を高めるのに役立つと書かれていたりもします。

本当なのでしょうか?そんな簡単に情報感度を高めることができるのでしょうか?

もしそうなら、世界の新聞発行部数ランキングトップ3を独占するほど新聞を購読し、毎日通勤電車でスマホとにらめっこし、インフルエンサーである人気youtuberの動画を見る現代日本人の「情報感度」はとんでもないことになっているはずです。しかし、なぜだろう?そうは思えません…

では、情報感度とは一体何なのでしょうか?

そして、どうやったら情報感度を磨くことができるのでしょうか?

今回はそんな情報感度について深く掘り下げていきたいと思います。

情報感度とは

情報感度の定義

情報感度とは何なのでしょうか?残念ながら、情報感度というワードで検索してみてもいまいちピンとくるものはありませんでした。ですので、次のように自分で定義しました。

情報感度とは「ある情報に接した時に対する脳内の反応の大きさ」こと。

具体例~バカの壁より~

この考えは養老孟司さんの「バカの壁」という書籍に着想を得ています。この本の一節に東大生に対する面接の一部始終が描かれていました。その内容を要約すると、次のような感じです。

面接での質問内容は、異なる人の同じ骨の部位を見せてどのように考えるのか?というものでした。その東大生の回答は、右より左の骨のほうが少し重いというもので、養老さんはそれを聞いてあきれました。

おそらく、その骨の大きさや形状の特徴から性別・体格・持病などを推定してほしかったのでしょう。このように、同じ情報に接しても受け取り方が人によって変わるのです

この本は2003年のベストセラーで、中々の良書ですので興味のある方は読んでみても良いかもしれません。サクサクと読める本ですので、読書初心者でも気軽に読めますよ。

具体例~芸術~

僕は芸術方向の造詣が皆無なので、ピカソの絵の凄さが全く分かりません。しかし、芸術の専門家はみな一同に「天才」と彼を評価します。

これも先ほど同じことで僕には芸術を理解する能力がないから、素晴らしい芸術(情報)に接しても何も感じることが出来ないのです。最近この事実が悲しくなってきて、ちょこちょこ美術館に足を運ぶようになりましたが…

美術館に慣れていない方々には、さまざまな有名作品を一度に観ることが出来る「大塚美術館」がおすすめですよ。

大塚国際美術館を楽しむ!所要時間・回り方・休憩場所について徹底解説するよ

具体例~価格コム~

このことは、そのままビジネスにも当てはまることだと思います。つまり、雑誌などを通してビジネスチャンスになり得る情報を目にしても、何も感じることができない場合があるということです。

そう考えると、ただ闇雲に情報収集に徹しても効果は薄いと言えるでしょう。逆に、優れたビジネスマンは、日常にビジネスチャンスを見つけます。

例えば、価格コムを創業した牧野光昭さんは、秋葉原のお店を回って価格調査をする仕事をしていました。その中で、消費者が安い商品を求めていることを実感し、同製品の価格情報を比較する「価格コム」を創業するヒントを得ました。

具体例~自動改札機~

ほかにも、自動改札機の開発話が例として挙げられます。当時、定期券より小さい切符を傾いた状態で挿入すると、自動改札機内で目詰まりを起こしてしまうという問題に開発者は頭を悩まさていたそうです。

その開発者が渓流釣りに出掛けた時に、川面を流れる笹が石に当たってその向きを変える様子を見て気が付きました。石が笹の向きを変えるように、何かで切符の向きを変えればいいのではないかとね。

その発想をもとに、偏心ローラー(岩にあたるもの)を取り付け、見事に課題をクリアしたのです。切符が整列される様子はオムロンのFacebookで確認することが出来ますよ。笹が石に当たって向きを変えるように、切符の向きが変わっていることが見て取れます。

お店を回って価格を比較すること」や「川を流れる笹を眺めること」なんて、だれもが一度は経験していると思います。そんな日常にもヒントが隠されています。そして、そのヒントを見つける力こそが「情報感度」というわけです。

では、どうすれば「情報感度」を高めることが出来るのでしょうか?

情報感度を磨くテスト

先ほど、情報感度の定義を「ある情報に接したときに対する脳内の反応の大きさ」と定義しました。脳内の反応は神経回路の繋がりによって作られています。

つまり、「情報感度」を高めるためには、繋がりを強化すればいいのです。それにもってこいなのが、1つの情報からどれだけの推測・疑問・考察・行動を生み出せるのかというゲームです。

第一問(青い空と飛行機雲)

かなり変わった飛行機雲ですよね。しかし、不思議なものでこの飛行機雲に気づいた人は周囲を見渡した限りほとんどいませんでした。これは、日常に潜むわずかな情報の変化にほとんどの人が気付いていないことを示しています。

では、本題に入りましょう。この写真からどのようなことが推測できますか?もしあなたならこれを見た後どのような行動に出ますか?一度考えてみてください。

この飛行機雲には3つのおかしなところがあります。まず、飛行機雲の本数です。普通は1本か2本ですよね?なのに、この写真の飛行雲は少なくとも5本あります。

次に、飛行機雲の色です。少し青みを帯びていて、周囲の雲とは明らかに色が異なります。最後に、途切れる飛行機雲です。一部の飛行機雲だけ途中で不自然に途切れています。

以上のことから、この雲は飛行機雲ではなくブルーインパルスのスモークではないか?と推測することが出来ます。ブルーインパルスは編隊飛行をしたり、スモークを出したりしますからね。そうすれば、途切れる飛行機雲や飛行機雲の本数・色の問題がすべて解消されます。

そして、google検索をして自説が正しいらしいことを確認しました。ブルーインパルスは基地間を移動する際に、サービスとしてスモークを出すことがあるそうですよ。

その後、面白半分でツイッターのタイムラインを確認しました。すると、岡山・兵庫・大阪・京都・滋賀・三重・愛知・静岡の各所でブルーインパルスを発見したとのツイートがありました。ツイートの時刻は見事に西から順になっていました。

ブルーインパルスの巡航速度が900km/h程度らしいから、数分で隣県に行くのは当然のことですが、なんだか不思議な感じでしたね。

というように、色々なことを想像することが出来るわけです。もちろん、これが正解というわけではありませんが、多くのことを想像することは良いトレーニングとなります。

第二問(川に石を投げる)

以前、共同運営者のてつさんと一緒にみたらい渓谷に遊びに行きました。透明度が高く、清流と呼ぶにふさわしい川でした。もちろん、魚たちもたくさんいました。

そんな川に僕は突然石を投げこみ、その様子を観察しました。さて、あなたなら何を観察しますか?

僕の場合
僕は水面に生じる波に着目しました。川には流れがあるため、流れ方向には波が素早く伝わり、逆方向には波が遅く伝わります。いわゆるドップラー効果というやつです。それを見て、確かに中学校や高校で学んだドップラー効果が実現象として生じていることを自分の目で確認したわけです。

てつさんの場合
一方で、てつさんは同じ現象を異なる目線で捉えていました。水面に生じた波そのものではなく、波が魚にどのような影響を与えるのかについて観察していたのです。

その結果、魚は驚いて遠ざかるのではなく、水面の方向に近づくことが分かりました。その魚はおそらく獲物が波を起こしたと考えたのでしょう。

「情報感度」を高めれば、川に石を投げこむという小学生がよくやる単純な遊びでさえ考える種になり得るのです。そして、そこに独自性が現れます。逆に「情報感度」が低ければ、先ほどの骨の話のように誰に

まとめ

  • 情報感度の定義は「ある情報に接した時に対する脳内の反応の大きさ」です。
  • 何でもない日常に意識的に目を向けて、いろいろな想像を巡らせることが情報感度を高めることに繋がります。
  • 上手く思考が広がらない方は、「考える」ことに慣れていないのかもしれません。
    そのような方々は下記の記事を見てみると良いかもしれません。