皆さんも仕事中に手が止まってしまい、思考停止になるということは経験されたことがあると思います。私も何度か仕事中に思考停止になったことがあります。
というわけで、今回は思考停止により仕事ができなくなる原因とその対策について紹介したいと思います。
ストレス過多
ストレス過多になれば、当然頭が働かなくなります。特に、作業する対象がストレス源の場合だと、より一層頭が働かなくなります。
大学の研究室の友人も研究がストレス源であったことから、研究に関しては思考停止する傾向がありました。本来の彼は、非常に頭の回転が速く、機転も利く人物なんですけどね。
このように、人に過度なストレスが加わると、思考停止してしまいます。そうなると、余計仕事が進まなくなるので、より多くのストレスを抱えることになります。つまり、負のスパイラルに陥るわけですね。
対策①ストレス源を断つ
ストレス過多に対する対策は、向き合う・頼る・逃げるの順で考えると良いでしょう。まずは、ストレス源に向き合い、解決方法を考えます。そのうえで、解決できない場合は上司や先輩を頼るようにしましょう。
それでも、問題が解決されない場合は逃げるようにしましょう。ストレス源を抱えたまま耐えようとすると、いずれ精神が限界を迎えてしまいます。
体調不良
思考することは、非常に高度な作業です。実際、脳の消費エネルギーは、一日に消費するエネルギーの20パーセントにも上ります。(体重に対する脳の割合はわずか2%程度)
そのため、思考力は体の調子に大きく依存します。
みなさんも、風邪の時・二日酔いの時・寝不足の時は、ぼーっとして頭が回らないということを経験しているのではないでしょうか?
以上のように、体調不良は思考停止の原因になるわけです。ですから、体調管理は非常に重要と言えます。
対策①規則正しい生活を送る
体調管理の基本は、食事と睡眠です。栄養をしっかり取って、睡眠時間を確保していれば、体調不良になる頻度も抑えることが出来ます。
残業しすぎて頭が冴えないなと感じた時は、思い切って早めに帰り、しっかりと睡眠をとり、頭の冴える朝に作業をするということを考えても良いかもしれません。
一つのことを常に考えている
物事に取り組む際は、多面的に対象について考える必要がありますが、常にある物事について思考を巡らせると、一方向からしか物事を見ることが出来なくなります。
そうすると、ある地点で思考が行き詰り、思考停止になってしまうわけですね。
対策①気分転換・別の作業をする
気分転換や別の作業をすると何らかのきっかけによって、新しい視点を得ることが出来ます。
例を挙げると、風呂場で寛いでいる時に問題を解決する方法について閃くことや別の作業における考え方のアナロジーが悩んでいる課題の解決策になることなどが挙げられます。
以上のことから分かるように、一つのことを常に考えて思考に行き詰った時は、気分転換や別の作業などをするとよいでしょう。そうすると、新たな視点で物事をとらえられるようになりますよ。
対策②他人にアドバイスを求める
思考停止してしまい、どうしようもない時は他人に頼るのもアリです。自分とは異なる物の見方を与えてもらえるかもしれませんからね。そして、それが打開策に繋がる可能性も十分にあります。
自分で考えることはとても大切なことではありますが、それと同じぐらい人に頼ることも重要です。
内容が複雑すぎる
人間の脳の処理能力には限界があります。考える対象が自分の処理能力の上を行く場合は、どうしてよいのかわからなくなり、思考停止に繋がってしまいます。
例えば、エクセルにおいて1000行以上羅列された売上表があったとします。その売上表を一目見て、どの分野の商品売り上げが好調で、どの分野の商品が低調か?を判断することは不可能です。それを判断しようとすれば思考停止するに違いありません。
対策①情報を分類・整理する
先ほど説明したように、乱雑な情報を処理することは非常に難しいです。ですから、情報を適切に分類し視覚的に分かりやすいように、グラフ等に整理することが大切になります。
つまり、元データが同じでも整理されていない情報と整理・視覚化されている情報とでは大きな違いがあるというわけです。
ですから、内容が複雑すぎて自分の理解が追い付かず、思考停止する場合には、まず情報を整理・視覚化することを心掛けると良いでしょう。それをするだけで、考える作業が飛躍的に簡単になりますよ。
能力が足りない
根性があっても、能力が足りなければ、思考停止に陥ってしまいます。
一般的な中学生が東京大学の入試問題を解こうとする様子を想像してみてください。おそらく、どのように解答すれば良いのか?という方針すら立たず、思考停止状態で試験時間が終了してしまうでしょう。それは、どれだけ根性があっても変わらないことです。
これは極端な例ではありますが、実際の業務においても起こりうることです。客観的に見て自分の能力を超える業務の場合は、何らかの対策を考える必要があります。
対策①自分の能力を高める
最も簡単な方法は、自分の能力を高めることです。有識者からの指導・本やセミナーなどの座学を通して、能力を高めれば、思考停止してしまうような業務もこなすことが出来るようになるでしょう。
しかし、自分の能力を高めるには、多くの時間が必要となります。ですから、時間があまりない場合、この選択肢は有効とは言えません。
対策②人に頼る
有識者に頼ることも大切です。有識者なら自分が課題と思っていることを容易に解決することでしょう。残されている時間が少ない場合には、誰かに手を貸してもらえるように取り計らいましょう。
個人的には、人に頼む能力も込みでその人の実力と言えるのではないかと考えています。
まとめ
思考停止という事象には、今回紹介したような複数の原因があります。そして、それら原因に対して適切な対策を取る必要があります。
というわけで、今回は思考停止の原因とそれに対する対策についてご紹介させていただきました。ここに書いているような対策を口で言うことは簡単ですが、実践することは非常に難しいことです。
特に、人に頼ることは相手に迷惑をかけないか?と気が引けることが多いと思います。しかし、問題に対して対策を取らなければ、事態は確実に悪化していきます。ですから、心理的なハードルを取っ払って、積極的に行動するようにしましょう。
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