皆さんも、サイコパスと聞くとヤバい犯罪者をイメージすることが多いのではないでしょうか?
しかし、それは間違いです。実は、サイコパスに分類される多くの人間は犯罪を犯さず、普通の生活を送っています。むしろ、弁護士や社長や医者など社会的地位の高い職に就く人はサイコパス的な気質を持つ割合が高いという調査もあります。
それは、良心や感情に惑わされることなく合理的に物事を判断することができるためだと考えられています。
というわけで、今回はサイコパスの意味とその特徴とメリットについて考えたいと思います。
サイコパスの狭義的な定義
犯罪心理学者のロバート・D・ヘアはサイコパスの特徴を次のように説明しています。
- 良心が異常に欠如している
- 他者に冷淡で共感しない
- 慢性的に平然と噓をつく
- 行動に対する責任がまったく取れない
- 罪悪感が皆無
- 自尊心が過大で自己中心的
- 口が達者で表面は魅力的
引用:「精神病質」2020年1月25日 (土) 10:37『ウィキペディア日本語版』
オックスフォード大学のケビン・ダットンは、サイコパスの特徴を次のように説明しています。
- 極端な冷酷さ
- 無慈悲
- エゴイズム
- 感情の欠如
- 結果至上主義
引用:「精神病質」2020年1月25日 (土) 10:37『ウィキペディア日本語版』
狭義的な定義で考えると、当てはまる人はほとんどいないと思われます。そのため、社会一般で考えられているサイコパスの定義とは若干ずれがあると言えます。
というわけで、もう少し広義的にサイコパスの意味を解釈してみたいと思います。
サイコパスの広義的な定義
先ほど紹介したサイコパスの特徴の表現を緩くして書き直すと次のようになります。
- ドライな性格
- 他人に興味があまりない
- 共感性が低い
- 自己中心的
- 感情が薄い
- 結果を求める
上記のようなタイプの人なら、身近に当てはまる人も多いと思います。
これらの特徴を好意的に捉えると、感情に流されずに合理性を重んじ、結果に対して貪欲であるといえます。
そうすると、社会的地位の高い職業に就く人はサイコパスの割合が高いということにも合点がいくのではないでしょうか?
今回はこのような広義的なサイコパスの解釈に基づいてお話を進めていきたいと思います。
サイコパスに学ぶドライな人間関係
サイコパス的気質の人は、他人に興味を持ちにくかったり、共感性が低かったりすることから人間関係がドライになる傾向があります。一見、それは悪いことのように思えますが、意外に効率的だったりもします。
人に振り回されない
サイコパス的気質を持つ人の特徴として、「ドライな性格」・「共感性が低い」・「感情が薄い」などが挙げられます。
このような人は人に振り回されることがありません。むしろ、人を振り回す側の人間になることのほうが多いと思います。
もちろん、無闇に人を振り回してばかりいれば、周囲から協力的な人を失うことになりますが、ある程度人を振り回す方が自分を生きやすいという点は疑いようがありません。
そういう意味では、人に振り回される分だけ人を振り回すという発想があっても良いと思います。ですから、人に気を使いすぎな方はサイコパス的な性質を真似てみても良いかもしれません。
ストレスが貯まりづらい
いつの時代も人間関係はストレスの主要因です。サイコパス気質の人々は必要以上に他人に興味を持ちません。そのため、人間関係に関するストレスを貯め込みにくいわけです。
例えば、人に悪口を言われた時のことを考えてみましょう。普通の人であれば心が傷つきますよね。時には涙を流すこともあるかもしれません。
しかし、サイコパス的気質の人は、悪口を言われても嫌われても平気です。そりゃ、興味のない対象から何を言われても気になりませんからね。
といったように、良い意味で人間関係をドライに捉えることはストレスの軽減に大きな効果をもたらしてくれます。
ストイックになれる
サイコパス的気質を持つ人は、結果を求めます。そして、結果を得るために人より多くの努力をすることが出来ます。
そのようなストイックさは、勉強・スポーツ問わずどのような場面でも役に立ちます。そのため、サイコパス的気質の人は社会的成功を収めやすいのかもしれません。
ですから、そのような結果を求める姿勢を真似てみるのも良いでしょう。やはり、何かを成し遂げるためにはストイックな努力は必要ですからね。
主体的に時間を使える
先ほどのサイコパスの特徴で、自己中心的という言葉がありましたが、これを好意的に捉えると、自分の中の基準をもとに判断を下せると解釈できます。
例えば、人間関係をある程度ドライにすると、無駄な時間を過ごすことが無くなります。逆に、八方美人でいると、自分の時間がどんどん無くなってしまいます。
もちろん、人と過ごす時間は貴重で、なくてはならないものです。
しかし、それと同じぐらい一人でいる時間も重要です。人間関係にドライになれば、人と過ごす時間と一人で過ごす時間のメリハリもつけやすくなるので、主体的に時間を使うことができます。
まとめ
サイコパスの特徴をまとめると次のようになります。
- ドライな性格
- 他人に興味があまりない
- 共感性が低い
- 自己中心的
- 感情が薄い
- 結果を求める
以上の特徴を好意的にまとめると、「揺るがない自分を持ち、感情に流されずに合理性を重んじ、結果に対して貪欲である。」と言えます。そんなサイコパス的な考え方には、多くのデメリットもありますが、メリットも確実に存在します。
人間関係に困ったり、疲れた方は、一度このようなサイコパス的な考え方を参考にしてみてはいかがでしょうか?
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