一括りにお茶といっても、色々ありますよね?
緑茶・紅茶・烏龍茶など…
その中でも個人的に一番好きなお茶が「玉露」です。
目次
玉露
玉露の味
玉露とは、煎茶の一種です。その中でも、最も高級な煎茶が玉露と呼ばれるもので、ほかの緑茶とは一線を画すふくよかな香りと強い旨みを持ちます。初めて飲んだ時は、本当にこれがお茶なのか?と思うほど、美味しかったですなぁ。そこから、お茶にどっぷりはまってしまいました。
初めて玉露を飲んだのは京都宇治市にある「宇治茶道場・匠の館」というお店なのですが、ここではなんと最高級の宇治玉露をたったの500円で味わうことができます。しかも、日本茶マイスターの方々がお茶の淹れ方を懇切丁寧に教えてくれます。つまり、最高級のお茶を最高の淹れ方で頂くことができるわけですね。
風景の良いところでお茶を頂きたい方は、天空カフェというところもおすすめですよ。
玉露の欠点
美味しい玉露にもいくつかの欠点があり、自宅で楽しむには少し難易度が高いです。
値段の高さ
安くても40g 1500円程度。高いものだと50g 54000円もします…ちなみに、普通の煎茶だと100g 1000円でもそれなりのものが買えます。それに、玉露を入れるための道具(湯冷ましとか玉露用の急須とか…)も購入しておく必要があります。つまり、初期投資も大きいし、ランニングコストもかかるわけです。
手順の煩雑さ
玉露を正しく淹れる手順は結構ややこしいです。それは、宇治丸久小山園の玉露の淹れ方に関するの記事をご覧になれば、お分かり頂けると思います。この手順を踏めば、本当に美味しい玉露を味わうことができますが、自宅で試すには少々大変です。
お店なら店員さんがしてくれるから安心だけど、自分でするとなるとかなりハードルが高いですよね。もし、手順を間違えてしまったら、お高いお茶が台無しになってしまうリスクもありますし…上流階級の人なら気にしないだろうけどね。
玉露の代替品
本物が無理ならそれに近いモノを探すしかないと考えました。というわけで緑茶の種類について調査しました。その結果、「かぶせ茶」が玉露の製法に近いことが分かりました。というよりほとんど一緒でした。産地によって区別できていないところもあるくらい。
玉露にあれだけの旨みがあるのは、テアニンなどのアミノ酸(旨み成分)が多く含まれるからです。そのテアニンは、日光に当たるとカテキンに変化します。なので、玉露を栽培する際はテアニンを残しておくために収穫前に覆いをします。かぶせ茶の栽培工程はその工程とほぼ同じです。それゆえ、玉露とかぶせ茶の判別基準はあいまいになってしまっています。要は「かぶせ茶」は玉露の親戚というわけです。親戚とはいってもかぶせ茶の値段は玉露の3分の1程度で、非常にリーズナブルです。
玉露みたいなお茶の入れ方
これで値段の問題は解決されました。もう一つの問題は手順の煩雑さです。それを解決するために試行錯誤を繰り返しました。そして、ついに時間も手間もかからない手法を編み出しました。
必要なものは、煎茶碗(下記画像のようなもの)と湯呑(形は何でもよい)と茶葉と茶こしのみです。茶葉の種類はかぶせ茶がベスト!かぶせ茶でなくても、最適抽出温度(パッケージの裏に書いてある)が70℃以下なら十分旨みを引き出すことが出来ます。
なぜ、低温のほうが良いかと言うと、高温で抽出するとテアニン(旨み成分)だけでなくカテキン(苦み・渋み成分)やカフェイン(苦み成分)まで抽出しまうことになり、せっかくの旨みがかき消されてしまうからです。だから、低温抽出のほうが良いのです。低温だと、テアニン等の旨み成分しか抽出されませんからね。
簡単に言うと、最適抽出温度が低い茶葉の強みは旨み成分が多いことになります。つまり、玉露に近いということになります!ちなみに玉露の最適抽出温度は最高級のものだと40℃程度です。
まず、煎茶碗と湯呑(形は何でもよい)と茶こし準備して、お湯を沸かします。
次に、煎茶碗のほうにお湯を注ぎます。(この時、茶こしは湯呑に避難させておく)すると、以下のようになるはずです。この作業をする理由は茶器を温め、湯の温度を下げるためです。
次に、煎茶碗に入っているお湯を湯呑に移します。(この時も茶こしは外しておく)すると、以下のようになるはず。この作業により、湯の温度はさらに下がります。
次に、湯呑に入っているお湯を煎茶碗に注ぎます。(茶こしはそのままで)
これで完成。簡単でしょ?だけど、めちゃ旨いです。急須でテキトーに淹れたお茶よりこっちのほうが断然美味しいです。さすがに、玉露の旨みには負けるけどね…でも、日常的に飲めるお茶としては最適な選択肢だと思います。なんといっても、お金と時間が全然かかりませんからね。
by tama
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