この歳になってまで、チョコに衝撃を受けるとは思いませんでした。その名も「ルビーチョコ」。
目次
ルビーチョコとは
ルビーチョコを作ったのはどこのメーカー?
「ルビーチョコ」とは、名前の通り、ルビーのように赤いチョコなんです。驚くことに、着色料不使用。ルビーカカオ豆という豆を使って作られたチョコだそうです。着色料を使ってないのに赤いなんて、不思議ですよねぇ。ダーク、ミルク、ホワイトチョコに次ぐ、第4のチョコなんて言われてるみたいですね。
初めて公表されたのは、2017年の秋、上海のプレスイベントでのこと。ルビーカカオ豆を作るのに、10年程かかったみたいですが、何と、ホワイトチョコが発明されてからは80年という月日が流れていることになります。半世紀以上の月日を経て、新しいチョコが生み出されたというのは、チョコ好きには嬉しいニュースですね。
この第4のチョコ、ルビーチョコを生み出したのは、バリーカレボー(Barry Callebaut)という、スイスのチューリッヒに拠点を置く、大手チョコメーカー。何と、世界で消費されるカカオとチョコレート製品の25%には、バリーカレボー社の製品が含まれているそうです。
このバリーカレボー社、天然に存在する成分から、ルビーカカオ豆という赤いカカオ豆を生み出したそうです。宝石の「ルビー」なんて名付けるあたり、センスの良さを感じますよね。ただ、このルビーカカオ豆、最初から種類として、赤いカカオ豆なのかな?なんて思っていましたが、どうやら違うみたいです。
ルビーチョコが赤いわけ
ルビーチョコに使われているカカオ豆は、赤い品種の豆というわではありません。ルビーカカオ豆自体は、普通のカカオ豆から作られるそうです。カカオ豆は、コートジボワール、エクアドル、ブラジルなどから取り寄せられる、普通のカカオ豆と変わらないみたいですね。では、どうしてルビーカカオ豆は、赤くなるのでしょう?
色の秘密は、着色料にはありません。自然に存在する前駆物質によって加工され、赤いルビーカカオ豆ができるようです。カカオ豆が持つ、風味や色合いを、最大限に引き出す「アンロック」という特殊な製法によって、ルビーカカオ豆は生み出されるみたいですね。当然、アンロックについては、企業秘密のようで…。
ルビーチョコの味について
ルビーチョコは、赤色が示すように、ベリー系の酸味を含んだフルーティーな香りと甘酸っぱい味になっています。まさか、これが豆から生まれる風味とは、にわかには信じがたいですね。
ミルクチョコやホワイトチョコのように、甘ったるいという感じはしないので、困ったことに、いくらでも食べられそうです。甘い清涼飲料水には合わないでしょうが、カルピスであれば、甘酸っぱさがマッチすると思います。温かい飲み物であれば、抹茶を除く日本茶以外であれば、何にでも合いますね。ココア、ホットミルク、抹茶、柚子ティー…。
ルビーチョコのスゴいところは、色んな飲み物に合うところかと思います。一見、フルーティーな風味だと、コーヒーなんかとは合いそうにないように思われますよね?イチゴなんかの果物を食べながら、コーヒーを飲むところを想像していただければおわかりかと思います。ところが、ルビーチョコは違うんです。コーヒーの酸味なんかとも、不思議と合うんですよねぇ。何にでも合うということは、逆に言えば、ベストマリアージュを探すのが難しい物とも言えそうですね。色々と試していただいて、是非とも、自分好みのベストマリアージュをお探し下さい。
それにしても不思議なものです。どうして、味と香りが、見た目とマッチしているのか?ベリー系の色にベリー系の風味なんて、出来過ぎのような気がしますね。ベリー系の色合いに、ほろ苦い風味とか、バナナのような風味だとしても不思議ではないのですが…。まるで、あの色味には、あの風味でなければならないという、ある種の必然性めいたものを感じずにはいられないこの頃でした。
by tetsu
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