【家勉最強】家で勉強できない4つの理由と9つの対策について塾講師歴6年の僕が紹介するよ

コロナウイルスの感染拡大により、学生は塾や学校で勉強できない状況に追いやられています。そのため、「家での勉強」が重要視されるようになりました。

しかし、6年間塾講師を勤めている身としては「え?今更気づいたの?」という感じです。

断言します。家で勉強できる人は必ず伸びます。その根拠は、教え子のその先を見てきたからです。

というわけで、今回は家で勉強できない理由と家勉をするための具体的な対策についてご説明したいと思います。

周囲に誘惑が多い

確かに家には多くの誘惑があります。スマホ・テレビ・ゲーム・ベッドなどなど、昔の子供たちよりも遥かに多くの誘惑にさらされています。

ですから、意志の弱い学生は低い方へと流されてしまいます。僕も今の時代を学生として生きていたら、スマホ依存症になっていたと思います…

一方で、塾や学校には誘惑がありません。そのため、本人の意志の強さにそれほど関係なく勉強をすることができます。

ですから、「誘惑を遠ざけることが大切だ」という人も多いです。

しかし、本当にそれでよいのでしょうか?

自律心を身に着ける

高校生・大学生・社会人と人生の歩みを進めるたびに、誘惑は増大していきます。ですから、私たちは誘惑と付き合うための自律心が必要なわけです。

さて、誘惑を隔離した場所でしか勉強できない学生は、大学生・社会人になったときに自ら勉強をすることができるでしょうか?

できませんよね。

おそらく、社会の誘惑に負けてロクに勉強しない人間になるでしょう。個人的には、大学生の勉強時間が少なくなる原因もここにあるのでは?と考えています。

ですから、中学生・高校生の内から自律心を身に着けて、家での勉強をできるようにしましょう。

そうすれば、大学生・社会人になった時に大きく成長することができます。

誘惑を遠ざける

先ほど、誘惑を遠ざけるよりも誘惑に動じない自律心を身に着ける方が大切と説明しました。

しかし、この自律心を養うには多くの時間がかかります。まぁ、その分一度身に着けたらすごく強いけどね。

ですから、一週間前のテスト勉強などには即効性のある方法も重要となります。その方法はスマホを遠ざけることです。

具体的な対策としては、自室にスマホを置かない・スマホを親に預ける・タイムロックボックスの使用などが挙げられます。

タイムロックボックスとは設定した時間が経過するまで開けられない箱のことです。欲望にどうしても負けてしまうという方は購入しても良いかもしれませんね。少し値は張りますけどね…

難しい問題を解いている

難しい問題を解く場合、考え込む時間が増えます。そうすると、周囲に気が向いてしまい集中力が切れてしまいます。また、難しい問題が解けなかった場合に教えてくれる人もいません。

以上のことから、難易度の高い問題を自宅で取り組むことは大変であると言えます。とはいえ、難しい問題に取り組まなければならない時もあります。

簡単なものから取り組もう

もし、勉強のやり初めに難しい入試問題に一時間かけて取り組んだが、一問も解けなかったらどうでしょうか?

普通の人は「あぁ、一時間何をしていたのだろう?」とモチベーションが下がってしまいます。

そのように感じる理由は、進んでいる実感がないからです。

ですから、初めは簡単な問題から勉強に取り組み、波に乗ってきたら難しい問題に挑戦するようにしましょう。そうすると、勉強全体の効率も上がります!

暗記系の科目を取り組む

もう一つの対策は、暗記系の科目に取り組むことです。

その理由として、「時間に比例して成果が出る点」・「自力で勉強しやすい点」が挙げられます。

暗記科目は時間をかければかけるほど進捗が出ますし、成績も伸びますからね。ですから、モチベーションを維持しやすい科目と言えます。

また、暗記科目は自力での勉強が容易です。あまり先生に頼る必要もありませんし。

以上ことから、暗記科目は自宅学習に適しています。ですから、家での勉強が苦手な方は「暗記科目」から取り組むことをおすすめします。

一日の目標を立てていない

学校や塾ならカリキュラムがあり、先生はそれに沿って授業を進めます。ですから、自動的に一日の目標が達成されていくわけです。

しかし、自宅学習の場合は誰も目標を立ててはくれません。自力で目標を立てる必要があります。

一日の目標を立てよう

一日の目標を立てるには、まず長期的な目標を立てる必要があります。

たとえば、一年後で1000の英単語を新たに覚えることを目標にしたとします。そうすると、一日当たりに覚えなければならない英単語は3個程度と分かります。

このように、長期的な目標を細分化することで、現実的な日々の目標を立てることができます。あとは、目標に向かって努力をするのみです。

人は目標が見えていると、きつくてもそれなりに頑張ることができますからね!

それは、「10km走れと言われて走ること」と「走るのを辞めろと言われるまで走り続けること」のどちらが精神的にキツイかな?と考えれば簡単にわかると思います。

ですから、まずは日々の目標を定めることから始めていきましょう。

勉強できる環境が整っていない

集中して勉強をするためには、整理された机・静かな環境・適度な温度や湿度・明るい部屋などが必要です。皆さんの勉強部屋は上で挙げたような条件を満たしているでしょうか?

満たしていないのなら改善しましょう。勉強は高度な知的作業ですから、ちょっとした環境の不整備がパフォーマンスに大きな影響を与えます。

机の上を整理する

机の上が散らかっている人はすぐに片付けましょう。机の上に物がありすぎると無意識に他のものに目が移ってしまいますからね。

机の上に今勉強しているもの以外は載せないようにしましょう。また、片付けが面倒な場合は、一時的な手段として不要なものを別の場所に隔離しても良いと思います。

静かな環境を確保する

中には音楽を聴きながら勉強すると集中できるという人もいます。しかし、個人的には無音が一番勉強に適している環境だと考えています。

そのため、耳栓をおすすめしています。ちょっとうるさい程度なら全く聞こえなくなりますからね。僕も受験生の時には愛用していましたよ。

エアコンで環境を快適に

寒い時・暑い時は我慢せずにエアコンをつけるようにしましょう。勉強のパフォーマンスは周囲の環境に大きく左右されますからね。できるだけ快適な環境下で頭をフル回転させましょう。

気温によるパフォーマンスへの影響は、論文においても報告されています。

~中略~

When the office temperature in a month-long study increased from 68 to 77 degrees Fahrenheit, typing errors fell by 44 percent and typing output jumped 150 percent. 

~中略~

引用:Study links warm offices to fewer typing errors and higher productivity

日本語に訳すると、「一か月間の調査で、華氏68℉(20℃)から華氏77℉(25℃)にオフィスの温度を上げると、タイプミスが44%減少しタイピングする文字数を150%増加した。」という感じです。

凄い効果ですよね?たった5℃の違いでこれだけパフォーマンスが変わるんですから。

また、日本の職場快適基準として推奨される気温・湿度は次のように定められています。夏季の場合は24-27℃、冬季の場合は20-23℃。また、湿度は相対湿度50-60%が推奨されています。

このあたりを参考にして、気温と湿度の管理をしてみては如何でしょうか?

明るい部屋

暗い部屋で勉強すると目を酷使することになるので目が疲れてしまいます。ですから、部屋が暗い場合は、照明などを買い足すなどして対応しましょう。

その際の注意点は色温度です。基本的には昼光色昼白色を選んでおくとよいでしょう。ちなみに、昼光色昼白色と比較して暖色系です。

中には、色温度を数段階設定可能な製品もあるので、お金に余裕のある方はそちらを購入してもよいでしょう。

まとめ

有名な受験の標語に夏を制する者は受験を制するというものがありますが、個人的には自宅学習できる者は受験どころが人生を制するとさえ思っています。

その理由は、自発的に勉強する能力を身に着けられるからです。

大学生、社会人と人生の歩みを進めていく中で、勉強を強制される機会はグンと減ります。しかし、勉強の重要性は変わりません。そのため、自主的に勉強をする必要があります。

そして、自主的に勉強するための第一ステップが「学生時代の宅学習」というわけです。

ですから、今回は家で勉強できない4つの理由と9つの対策についてご紹介させて頂きました。皆さんもこの記事を読んで感じるものがありましたら、紹介した9つの対策を実践してみてくださいね。