大企業の社員は優秀です。なぜなら、世代の優秀層が就職するからです。
入社時のポテンシャルで言えば、圧倒的であることは間違いありません。
ですが、大企業の不祥事会見を見ていると無能としか思えない発言をしているのも事実です。
そこで、今回は大企業の社員が優秀な理由と無能になってしまう理由について解説します。
目次
大企業社員が優秀である理由
地力の高さ
大企業に入社できる学生は、学業又はスポーツ(体力)で平均以上です。
実際、大企業の社員はITスキルも比較的高く、新たな技術を積極的に取り入れます。
また、英語をはじめとする語学力にも優れており、通常のコミュニケーション能力も高いです。
つまり、ポテンシャルが高いのです。
また、努力できる性格を有している人も多いので、成長角度が高いです。
一芸を極められる
大企業には多くの社員がいるので、分業化が進みます。
そうなると、社員1人1人がスペシャリストになります。
大企業社員は会社の歯車と揶揄されますが、実際その通りです。しかし、高性能です。
それが他社と差別化できるポイントとなり、高い収益力と競争力を持つに至るのです。
ただし、このような高性能歯車は、あらゆる会社が欲しがるので、早期退職のキャンペーンが行われると真っ先に退職することが多いです。
人当たりが良い
大企業の社員は人当たりが良いです。
なぜなら、採用段階にて人当たりに問題なさそうな人を選ぶからです。
人当たりの良さは、仕事をスムーズにすすめる上で大切です。
最近は成果主義が重視されつつありますが、それでも円滑なコミュニケーションは重要です。
実際、仕事のストレスの多くは人間関係が原因と言われています。
大企業が人当たりを重視する理由は、分業化が進んでいるからです。
分業化が進むと一つの仕事をこなすのにも多くの人とのかかわりが必要です。そのため、他者とのコミュニケーション能力が重要になるわけです。
ですから、企業側は学歴が高くてもコミュ力に欠ける学生を採用したがりません。
大企業の社員が無能になる理由
強すぎるトップダウン
会社員である以上、上司の言うことに従います。
それに対して、「大企業の社員は受け身だ」との批判も多いです。
実際、その通りですが、中小企業でも変わりません。しかし、階層構造が巨大である分、全社員の割合に対して、受け身姿勢の人は多くなります。実際、大企業社員の決定権は大きくありません。
それは、全ての責任を負って行動している自営業者の観点で考えるとヌルく、無能に見えます。
これが全社的に蔓延すると、「大企業病」という問題が表出することになります。
自己保身に走る
大企業社員の中には、自己保身に走る人が多くいます。
これは、企業と社員の利益が乖離しているためです。個人事業なら会社の利益=自分の利益になります。ですから、収益に対して合理的に動くことができます。
一方で、大企業は社員数が大きいため、業績に対する貢献割合は少なくなります。貢献してもしなくても、給料は同じ状況となります。
そうなると、会社への利益貢献よりも自己利益(自己保身)を追求するのです。
この状態が顕著になると、あえて同僚に仕事を教えなかったり、忙しい振りをして仕事を断るなどの行為をするようになります。
プライドが高い
大企業の社員は、プライドが高いです。理由は以下の3つです。
- 受験競争に勝ち抜いた
- 就活戦線を勝ち抜いた
- 世間から持て囃される
このように、大企業就職組は様々な競争に勝ち抜いてきました。プライドが高くなるのも仕方ありません。しかし、成長を阻害することもあります。
ですから、ある程度プライドをへし折ってやるのも大切です。
ただ、プライドは誇りとも言い換えられます。
「これだけのことがやってきたんだから、困難な課題でも乗り越えられるはずだ!」とね。
ただ、プライドが高いのに、中身を伴っていなければ、無能に見えてしまうのも理解できます。
まとめ
大企業の社員は優秀です。ただし、優秀なのはその能力であって、使い方ではありません。
どれだけ論理的に物事を考えられる方でも、自己保身や上のご機嫌伺いを目的としていると、周囲からみれば、無能にしか見えませんし、そんな人が出世する会社の仕組みにも疑問を抱くでしょう。
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