余計な一言が多い人の特徴、治し方、対処法について解説するよ

みなさんも余計な言葉が生んだ微妙な空気に困ったことがあるのではないでしょうか?

私も何度も経験がありますが、あの雰囲気はなかなかなれませんね。このように、余計な一言は周囲を困らせるわけですが、実は当事者自身も困っていることがあります。

そこで、一言余計な人の特徴、治し方、対処方法について分かり易く解説いたします。

この記事を見て分かること
・一言多い人の特徴
・余計な一言を治す方法
・一言余計な人への対処方法

一言多い人は損

「一言多い人」は確実に損をします沈黙は金とはよく言ったものです。

なぜなら、人間関係にくさびを打ち込むからです。それは仕事でもプライベートでも同じです。

仕事の場合、取引先の人間から嫌われたり、社内から信用されない可能性があります。一方で、プライベートの場合は、不要な喧嘩が増え、人間関係の悪化が危惧されます。

このように、余計な一言は実害に繋がります。「ペンは剣より強し」と言われるように、言葉の力は大きいです。政治家の答弁を聞くと、言葉は訂正可能なものと勘違いしそうになります。

しかし、一度放った言葉は取り返しがつきません。言われた本人の心の中には残り続けます。

ですから、不用意な一言には注意したいものです。

ポイント
一言多い人は確実に損する

一言多い人の特徴と具体例

一言多い人の特徴は「考えながら会話できない」ことです。

話すことに脳のキャパシティーを100%を使っているわけです。

「この人にはあれを言ったらだめだ」とか「こういう風に言い方を変えてみよう」など相手の反応を予想して、言葉を繰り出せないことに問題があります。

具体例

例として、上司の佐藤さんと部下の山田さんと新入社員の鈴木さんに登場してもらいます。

佐藤さんの物品購入審査は厳格なことで知られています。

しかし、佐藤さんには自分なりのポリシーがあり、本当に必要なものであれば購入します。

山田さんは真面目な性格で会社での面倒な雑務を嫌な顔一つせずにこなす人です。しかし、山田さんには「一言多い」という悪い癖がありました。あるランチミーティングで事件は起こりました。

山田「佐藤さんの物品購入審査はとても厳しいよ~」
鈴木「そうなんですか」
佐藤「そんなことないよ~」
佐藤「必要な理由に説得力があれば、ちゃんと購入するよ」
山田「そんなこと言っちゃって~」
山田「他の人と比べたら相当厳しいですよね?」
佐藤「他の人が甘すぎるだけだよ」
佐藤「自分の財布と考えたら、あんなに甘い審査はできないよ」
佐藤「大体みんな不要なものを購入しすぎなんだ」
山田「いいか、鈴木。極力モノは発注しないほうがいいぞ」
山田「どうせ通らないから
佐藤「お前はいつも一言多いな!」

佐藤さんが怒るのは無理ありません。自分のポリシーを全く理解せず、否定されましたからね。

佐藤さんは「倹約家」なだけで、購入を渋っているわけではありません。考えながら話していれば、このような返しにはならなかったでしょう。仮に山田さんがそう思っていたとしても。

たとえば、山田さんがこういう返しをしたら、佐藤さんは納得するのではないでしょうか?

山田「いいか、鈴木。極力ものは発注しないほうがいいぞ」
山田「意外と流用できるものが周りにあったりするからな
山田「常に必要のないものなら、借りるという選択肢もあるし
佐藤「わかっているじゃないか!」

余計なひと言の治し方

「考えながら会話すること」ができれば、余計なひと言をなくせます。

考える」とは、筋道立てて頭を働かせることです。

つまり、「相手の返答を筋道立てて予想し、会話をすること」が大切なのです。そうすれば、「思ったこと」「話すこと」の間にフィルターができ、言うべきでないことを留められます。

この作業を反射的にできれば、余計な一言もなくなります。ただし、この癖を修正するには時間がかかります。他人の会話を聴いたり、様々な人と会話して、体に染み込ませましょう。

その際に、重要となる基礎意識するべき2つのポイントを解説します。

重要な基礎
・論理的思考力を身に着ける
論理的思考力(筋道立てて考える力)はすべての基礎です。鍛えるようにしましょう。
意識するべきポイント
・自身の会話を客観視
冷静になりつつ、自身の会話を外から見つめましょう。そうすれば、不用意な発言を自制できます。
・改善意識を持つ
会話の問題点を明らかにし、次の会話に生かす準備をします。この2点を抑えていれば、「問題点を意識した会話」→「会話の改善」→「新たな問題点の発見」のサイクルを回せます。いわゆる、PDCAサイクルです。

そして、このサイクルの質と速度を決定するのが、論理的思考力(筋道立てて考える力)です。理的思考力があれば、効率よく自身の会話術を改善できます。

そうすれば、「余計な一言」の頻度だけでなく、「会話の質」さえも改善できます。

一言多い人の対処法

ポジティブに捉えると、一言多い人は正直な人です。そう考えると、多少気が楽になりませんか?

確かに、デリカシーのない発言は気に障ります。しかし、みんな心の中ではデリカシーのない発言をしています。言葉に出さないだけでね。

エリートに見えるサラリーマンも、優しそうな店員さんだって、みんなそうです。そういうものが垣間見えてしまう人、それが一言多い人です。見方を変えればそんな人にもいいところがあります。

一言余計な人の良いところ

その人の本音を知りやすい

先ほどの例もそうですよね?山田さん(部下)が全く自分の意図を理解していないと分かります。

分からないことが分かることは意外に重要なんです。いわゆる、無知の知です。

分からない部分を把握できれば、対策も簡単になりますからね。先ほどの例であれば、佐藤さんは山田さんには購入審査の模範となる書類の具体例などを示し、自身が書いた文章との違いを指摘すれば効果的でしょう。

そうすれば、佐藤さんの意図もうまく伝えることができ、山田さんの考えを変えられます。

それは、山田さんと考えの人にも有効に働きます。一方で、内心何を思っているかわからない人の扱いは大変です。どのポイントでつまずいているのか?何に不満を抱いているのか?が分かりづらいからです。

ポイント
一言余計な人は、本音を知りやすく、貴重な意見になる

まとめ

  • 一言多い人は考えながらの会話が苦手です。
    「思ったこと」=「話すこと」
    になっている。
  • 余計な一言を治すための基礎的な能力とは?
    論理的思考力(筋道立てて考える力)を身に着ける。
  • 余計な一言をなくすために意識すべきポイントは?
    会話の際には自身の会話を頭の片隅で客観視する
    会話のどの部分が悪くて、それをどのように改善したら良いのか?という反省を暇な時間にする。
  • 一言多い人への対処方法は?
    一言多い人は「正直な人」で、時には失礼であるが、率直な意見を述べてくれます。イラッとすることもありますが、一意見として心の内にとどめる努力をしましょう。