どうやって家庭教師を選ぶべきか?良い家庭教師・悪い家庭教師の失敗しない見分け方

役立つ知識

塾へやっても、子どもの成績が上がらない。そんな時は、家庭教師を雇うというのが、重要な選択肢の1つとなります。せっかく大切な我が子を見てもらうのだから、良い家庭教師にみてもらいたい。そう思うのが当然です。今回は、そんな良い家庭教師の悪い家庭教師との見分け方についてお話しします。

 


家庭教師が合う生徒の特徴

家庭教師とは、自宅で1対1で(時には、兄弟揃ってということも稀にありますが)子どもの勉強をみてもらえる学習スタイルです。ですから、しっかりとしたサポートを必要とされるお子さんにはぴったりですね。

勉強はさせれば何でも良いというわけではありません。目的達成に対する手段の最適化が重要になります。100m水泳を速く泳げるようになるために、ハンマー投げの練習ばかりしててもあまり意味がありませんね?努力はしてても、適切な努力をしなければ、成果はでにくくなります。勉強だって同じです。

塾にさえやっていれば、安心される親御さんをしばしばみかけます。ですが、安心している場合ではありません。それ、水泳を速く泳げるようになるためのハンマー投げの練習になってませんか?

子どもの個性は千差万別です。だから、当然、学習に関しても、合う合わないがあります。自分で学習を進めていける、精神的に自立したお子さんであれば、近頃では【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服 (高校生向け)というとても便利なツールがあります。最短で1分程度から10数分ほどの動画で、レベルの高い講師陣の講義を単元・項目別に受けられるというもの。月額980円からなので、かなりお得です。予備校などの講義を一から受けるのはまどろっこしいけど、苦手なところだけは克服したいという人にはうってつけですね。

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自分で学習を進めていくのは難しいけど、言われたことをこなして、引っ張っていってもらいながら目標に向かって行くことができるというお子さんには、塾(特に集団形式の)がオススメです。近頃の進学塾は情報量も豊富で、受験やテスト対策についての授業の質も高いところが多くなっています。ですから、カリキュラムをこなせる場合には、それなりの成果が期待できるでしょう。

しかし、自立学習が困難で、集団授業にも付いていくことが難しい場合、あるいは、習熟度の低い重要な単元が幾つもあったり、基礎が全くできていない場合には、個人的なサポートが必要となります。そういうお子さんには、個別指導の塾や家庭教師が合っていると言えます。

こちらはスタディサプリや集団形式の塾に比べると料金は高めですが、それだけのメリットもあります。例えば、私が帰国子女の家庭教師を受け持った時は、一般的な高校の履修科目にない、初歩の論理学、ディベート、ストーリーテリング(英語で物語を書く授業)などの、特殊な科目を指導しました。このように、一般的ではない、特殊な授業にも対応してもらえるなど、とても融通が利くというのが家庭教師の特徴と言えます。

個別指導については、集団形式の塾と家庭教師の中間くらいの位置付けでしょうか。個別指導でも経験がありますが、両方を知る者として、あくまで個人的見解に過ぎませんが、手厚い個人的サポートを望むのであれば、家庭教師の方がいいかもしれませんね。尤も、各種料金の方もピンキリですから、それぞれに合った方法を選択するといいでしょう。

 


どうやって家庭教師を選ぶべきか?

家庭教師の依頼

家庭教師を依頼する方法には、主に2つのものがあります。1つ目が、信頼できる知人のツテを頼ること。教師を家に招く以上、信頼できる人間関係の内で完結できるなら安心ですね。また、中間マージンを取られる必要がないため、依頼する方(生徒側)からすれば、一般的な市場価格よりも安価で頼めますし、依頼される方(家庭教師側)からすれば、一般的な価格よりも、比較的高額な報酬を手にすることができます。相場で言えば、安くて2時間5000~6000円といったところです(もちろん、条件によってはより高額になることもありますが)。双方にとってお得な話ですね。

ですが、ご自身で見つけるのはなかなか難しいでしょう。そこで、2つ目の方法、家庭教師の派遣を会社に依頼することです。これについては様々な会社がありますから、ニーズに合ったものを選んで下さい。家庭教師の会社には、家庭教師を生活の生業としているプロの教師を派遣するところと、アルバイトの、主に学生を派遣するところです。当然、プロの家庭教師の方が高額ですが、期待できる成果もその分高くなるでしょう。相場としては、安ければ2時間で6000~8000円、高ければ1万数千円というところもあります。まあごく稀に見かけますが、あまりも安過ぎると…言わずもがな、ですね。

あと、たまに見かけますが、大学に直接依頼をするという方法もありました。かなりレアケースとは思いますが、バイト講師の学歴が気になる方には、オススメかもしれません。在学中に大学側が学生向けにバイトの応募をしているのを見たことがあるので、ひょっとしたら、一部の大学では依頼を受けているのかもしれませんね。気になる方は、直接お問い合わせ下さい。

 

家庭教師の選び方

それでは、どうやって家庭教師を選ぶべきでしょう?当然と言えば当然ですが、ご自身の目で確かめて下さい。まずは、面談をすること。そして、教えているところを見ることです。

コミュニケーション能力

面談において、見なければならないのはコミュニケーション能力です。個人指導において、教える立場の人間に一番欠かせない能力といってもいいでしょう。学歴や経歴などは最低限満たしていれば問題ありません(信頼できる知人のツテや、信用のおける企業であれば、学力的には問題ない人を紹介してくれるはずです)。

面談といっても、それほどかしこまったものでなくても構いません。雑談程度で結構です。学生のバイトであれば、「なぜ現在通っている学部を選んだのか?」、「将来の目標は何か?」といった質問を、ある程度くだけた雰囲気の中でしてみましょう。そうすれば、最低限度の論理的コミュニケーション能力を有しているかどうかは判断できると思います。

言うまでもありませんが、質問に対する直接的な答えを返せない人は論外です。ただ、それだけではなく、例えば、「なぜ法学部に入ったのか?」という質問に(「何となく」とか返答に窮する場合も当然論外ですが)「興味があったから」とか「法学を勉強するのが好きだから」という答えだと、若干心配になります。だったら、興味のあるなしや好き嫌いで仕事をするのか?ってことになりかねませんから。まあ仕事は別って方もいるでしょうけど。ただ、将来の具体的な目標に向かう、プロセスの1つとして、法学を修めることを選んだと言うのであれば、心強いですね。要は、目標達成のための手段の最適化を実践している人間かどうかが判断できれば良いのです。そういう人間であれば、意識的にであろうが無意識的にであろうが、お子さんの教育に対しても、期待する成果を上げられるでしょう。

繰り返しになりますが、学歴は2の次3の次です。どれほど優秀な大学に入っても留年を繰り返したり中退する人もいます(もちろん、そういう人たちがすべて怠惰だとか、悪いというわけではありません)。卒業しても、ニートになる人だっているのです。学歴は1つの指標にはなりますが、それほど重要なものではありません。大切なのは、ご自身の目で確かめることなのです。

指導力

驚かれるかもしれませんが、実は、学力の方もそれほど重要ではありません。教育者や指導者などの理想に対するある種のアンチテーゼですが、事実です。

もちろん、できるにこしたことはありませんし、最低限の学力がなくては話になりません。しかし、人間ですから、時にはわからないことだってあります(予習可能な授業の範囲ではなく、生徒が持ってきた質問に対しての話ですが)。そんな時は、先生でも解答を見たって構いません。塾講師をそれなりに長くやっていると、先生がわからないことはいけないことだという風潮があるのを感じます。問題がわからないから、自信なさげに曖昧なことを教える講師。こっそり解答を見て、ドヤ顔で解答通りのことを声高に伝えるだけの講師。そんな人を何人も見てきました。これでは子どもがきちんと理解できるわけではありません。行為の目的が講師の無駄なプライドを守ることを第一にしてますもんね。

避けなければならないのは教えられないことです。解答を見ても、それを子どもにわかりやすく教えられるのであれば、何の問題もありません。講師にとっては、わからない(問題を解けない)ことが悪なのではなく、教えられないことが悪なのです。そういう意味で、きちんと指導できる人間かどうかを判断しましょう。

 


良い家庭教師・悪い家庭教師の見分け方

これは塾の講師についても言えることですが、良い家庭教師というのは、目的意識をもって指導にあたる人のことです。勉強を教えられさえすればいいと勘違いしている講師がよくいますが(主に学生のバイトに見られることですが)、それだけでは、しっかりとした講師ということはできません。指導目的は、受験合格や学校の成績を上げることなど様々ですが、共通して言えるのは、子どもに学習内容を理解してもらうことです。このことを理解していない人を見かけることがままあります。

良い家庭教師と悪い家庭教師を見分けるには、3つのポイントがあります。

(※便宜上、家庭教師も塾の講師もまとめて「講師」と表記することにします)。

1.わかりやすく教えられるかどうか。

.指導法、カリキュラムを確立できているかどうか。

3.成果を出せるかどうか。

1に関しては、講師たる者、誰もが満たすべき要件であると思うのですが、なかなかそうはいきません。中には「どうしてこんなこともわからないの?」なんて失礼な発言をする人がいます。わからないから教わってるんです。理解させるのが講師の仕事です。それで子どもがわからないと言うのであれば、仕事ができていないということに他なりません。「これくらいわかれよ」なんて理想像を子どもに押しつける前に、様々な手段を講じて、わかってもらえるように努力していただきたいものです。こういう指導をしている講師が良い講師なわけありません。

2についてですが、講師の仕事は、単に勉強を教えればいいというものではありません。目標達成(受験合格であれ、成績アップであれ)のために、「どのようなカリキュラムを組めば成果があげられるか」を保護者に提案・説明できる人が、良い講師の要件です。手段を最適化し、目的意識を持った指導をできる講師が良い講師です。悪い講師であれば、こんなことできっこありません。恐らく、こんなことを考えたこともないと思います。

3については、意識されていない親御さんも多く見かけます。驚くべきほどに。塾に通わせていれば、家庭教師にみてもらえば…それで安心されている方が多いからでしょうか。あまり大きな声では言えませんが、子どもが勉強を放棄しない限り、成績なんて上げて当たり前です。それが講師の仕事なんです。成績が下がる場合など論外ですが、現状維持であったとしても、それは仕事をしていないことと変わりありません。逆に、成績が上がらなければ、原因を分析し、指導法を改めなければなりません。時には、それを保護者の方に説明する必要さえあります。それをしない・できないというのは悪い講師に見られる特徴です。

余談ですが、「5科目総合得点が200以上上がった」とか、「受かるのが難しいと言われていた国立大に合格した」とか、「平均点が90点取れていて成績が頭打ちと思われていた我が子が、平均点98点取れるようになった」とか言って、直接お礼を言いたいとおっしゃって、ご両親揃って菓子折りなどお持ちいただいたりすることがしばしばありました。お気持ちは大変ありがたいのですが、心外という思いもあります。「成績が上がらない」ということでご相談いただくなら理解できますが、「成績が上がった」ということでお礼を言われるなんて。成績を上げるのが講師の仕事です。その仕事に対して、報酬をいただくわけです。ですから、電話やメールで軽くお礼を言われるだけでも、勿体ないと思うくらいです。そういった親御さんからすれば、「成績が上がらなくてもおかしくはない」という意識がどこかにあったのでしょうか。個人的経験ですが、それほど成果が意識されていないということの傍証たりうるのではないかと思われます。

 


まとめ

良い講師にみてもらうためには、ご自身で直接判断されるのが大切です。そのためのポイントは何よりも人間性にあります。まずは、コミュニケーション能力が備わっていること手段の最適化ができる程度の論理的能力を有していることです。学歴・学力は、判断材料としては有効かもしれませんが、それらばかりに惑わされてもいけません。直接的お会いして、「この人になら任せられる」とご自身で判断できる講師に依頼するようにしましょう。

そして、指導面においては、次の3つのポイントを押さえた上で、人選することをお勧めします。

1.わかりやすく教えられるかどうか。

.指導法、カリキュラムを確立できているかどうか。

3.成果を出せるかどうか。

これらを総合的に判断すると、良い家庭教師に教えてもらうことができるでしょう。個人的な経験をもとにまとめましたが、家庭教師選びの際には、参考にして下さい。

 

 

by    tetsu