レゴ・マインドストームのプログラミングが子供の教育に使える話

教育について

先日サイエンスカフェにて、「レゴ・マインドストーム」というおもちゃを使って、プログラミング体験をしてきました。レゴと名のついている通り、あのブロックのレゴです。ただのおもちゃだと軽く見ていましたが、実際やってみるとめちゃめちゃ面白いです。現代の知育玩具と言ったところでしょうか?僕が子供の時にあれがあったら、どはまりしてたこと間違いなしです。お子さんへの誕生日プレゼントにいかがでしょうか?まぁ、少々高いですけど…

レゴ・マインドストームの概要

レゴ・マインドストームの概要は次のようなものです。

レゴ® ブロックで組み立てたロボットを頭脳部品インテリジェントブロックにプログラムすることによって、自由に制御することができるロボティクス製品です。

引用:(株)アフレル 教育版レゴ® マインドストーム® EV3製品詳細

簡単に言うと、従来のレゴブロックにロボットの要素を足し合わせたものです。ロボットを動かすためには、基本的にプログラムが必要です。この製品では、そのプログラムも自由に行うことが可能になっています。しかも、C、JAVA、Python等複数のプログラミング言語の使用が可能になっています。それだけでなく、小学生でも視覚的に理解できるプログラムも用意されています。これならば、英語やタイピングが分からない小中学生でも十分にプログラミングできます。それでいて、「条件分岐」・「ループ」・「実行順序」などプログラムの基本はきっちり抑えています。実際に体験して、この製品の完成度の高さに驚かされました。

引用:(株)アフレル 教育版EV3ソフトウェアとは

教材としての価値

プログラムの基礎を養う

現代社会はプログラムによって構築されていると言っても過言ではないほど、高度に情報化されています。今後もその傾向はさらに進んでいくことでしょう。そういった社会で生きていく子供たちがプログラムの知識を習得することには大きな価値があります。なぜなら、プログラムは日本語や英語と同じようにコミュニケーションの手段だからです。日本語を話せれば、日本人とコミュニケーションをとることが出来ます。英語を話せれば、英語圏の人とコミュニケーションをとることができます。それと同様に、プログラミングができれば、コンピュータとコミュニケーションをとることができます。

つまり、プログラミングが出来れば、自分のアイデアをコンピューターに伝えることが出来るようになるわけです。逆に、プログラミングができなければ、どれだけ優れたアイデアがあってもそれを実現することができないのです。もちろん、周りの方の助力があれば何とかはなりますが、現実的には難しいです。プログラムを外注するのにもお金がかかるからね。

そのため、プログラムの基礎を小中学生で学ぶことは非常に重要なことなんです。しかし、あくまでプログラミングの技能は手段でしかありません。最も大切なのは「考える力」を養うことです。考える力がなければ、優れたアイデアを思いつくことはできませんからね。

「考える力」を養う

プログラミングの基礎はもちろんのことですが、それ以上に「考える力を養う」という点において、このレゴは非常に優れた教材であると考えます。特に、小学生~中学生にとってはね。それは論理的思考力養成講座の記事など文章から論理的思考力を鍛えることが難しいからです。多くの小中学生は論理・根拠・結果・原因・因果律などの抽象的な言葉を理解することが難しいですからね。だから、小中学生にはより実践的な教育または遊びを通して「考える力」を養う必要があるのです。

論理的思考力養成の記事にあるように「考えること」とは、「論理的に頭を働かせる」ことです。そして、論理的に頭を働かせるうえで、有効な手段がプログラミングなんです。それは因果関係(原因と結果の関係)が明確だからです。

例えば、レゴの車両を右回りに回転するようにプログラムしたのに、左周りをしてしまったとします。その場合、原因として動かすタイヤを間違えた、タイヤを逆回転させた等が考えられます。たとえ、どちらが原因だとしても明確な原因確実に存在することになります。だから、考える訓練として有効なんですね!

一方で、日常生活で生じるあらゆる結果は複数の原因から成り立っています。例えば、高校入試に合格したという結果には、以下のように複数の原因が考えられ、それらを特定することは不可能です。

  • 得意分野が多く出題された
  • 苦手分野が出題されなかった
  • 学力が合格水準を余裕で超えていた
  • 4択問題に偶然正解しまくった
  • 体調がよかった
  • 精神的に安定していた
  • ケアレスミスがたまたまなかった

だから、考える訓練のファーストステップとしては適さないわけです。もちろん、将来的にはこれよりも複雑な問題を解く必要があるんですけどね…一方で、先ほど説明したように、プログラムは基本的に因果関係が明確になっています。だから、考える力を効率的に高めることができます。

努力を努力と思わせない

こども達は好奇心をくすぐられるとそれに深くのめりこむ傾向があります。実際、サイエンスカフェにきた二人の中学生は、他の世代のどの参加者よりも意欲的にプログラミングに取り組んでいました。このように、好奇心を刺激してあげると、こども達に楽しみながら勉強してもらうことが出来ます。イチローさんの名言に「努力を努力と思わない」というものがあります。実際、ある分野で成功を収める人ってそもそも努力を努力と思っていません。その分野にのめり込んでしまうがゆえに、常人がたどり着けない領域にまで足を進めることができるのですね。

レゴ・マインドストームには、楽しみながら学ばせる工夫が随所にされています。そのため、こども達は努力を努力と思わずに、能動的に学びを進めることが出来ます。

まとめ

2020年にはプログラミングの授業が小学校で必修化されると言われています。しかし、膨大な初期投資(パソコンの購入)が必要なことから十分な実習時間を確保することが難しいことが考えられます。そのため、従来の授業形式を踏襲した座学がメインとなることが予想されます。自分の小学生時代を思い出して頂ければ、お分かりいただけると思いますが、座学って面白くないですよね?

だからこそ、プログラミングを楽しみながら学ぶこともできる「レゴ・マインドストーム」には大きな可能性があると考えます。また、プログラミングは自分で考える訓練になります。先ほど説明したように、すべての基礎となる考える能力プログラミングの技能よりも重要なものです。そういった考える能力も「レゴ・マインドストーム」のプログラミングを通して身に付けることが出来ます。お子様の誕生日プレゼントとしては少々高額ですが、将来への投資という面も含めれば、個人的にはそれほど高くないと思います。僕がこどもの時にも、こんなのがあったらよかったのになぁ…